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アイデンティティが生み出す感情の危険性

強いアイデンティティは強い感情を生みます。

それは良い意味でも悪い意味でも。例えば特定の政治団体を応援している人は、政治に興味関心が強くて政策などに積極的に意見します。これは日本のことを考えていると思えばすごく良い事でしょう。



しかし同時に他の政治団体に対しては、何が何んでも潰そうと思ったり徹底的に叩くようにもなってしまうんですよ。



しかも自分たちの考えを否定されると激怒します。

特定の政治団体を応援するのがアイデンティティになってますからね。

だから自分の好きな政治団体の批判は許せないんです。

なにもこれは政治だけの話ではありません。例えば会社にいることがアイデンティティなら、その会社に居続けることで満足感が生まれるでしょうし、そういう人は必死で働くと思います。しかしその会社を否定されると激怒しリストラされると絶望するわけですよ。

会社で働くことが人生の全てになってますから。

だから会社を失うことが出来ないんですよね。

そこにいることが自分の価値だと思い込んでいるので、それを大事にしすぎてしまうわけです。これがアイデンティティから生まれる強い感情と言うモノです。政治団体の応援や会社で働くためのエネルギーが生まれるのは、そこにアイデンティティがあるからです。だからそれを元に必死になることが出来るんです。

それは良いパワーになることもあるでしょう。


しかしアイデンティティが傷つけられたり失われると、一気にネガティブな感情が強くなり人間性がおかしくなるんですよ。


だからアイデンティティの持ち方は考えないとダメかなと。

時としてそのアイデンティティ同士がぶつかり、大きな争いを生むこともありますからね。日本と韓国、男と女、高齢者と若者、巨人と阪神のようにアイデンティティ同士がぶつかり、激しいトラブルが生まれるということはよくあることです。

これが人間関係のトラブルになったりもします。

だからこそアイデンティティから生まれるエネルギーの、使い道を考えるというのは重要なことだと思います。

アイデンティティはエネルギーを豊富に作るので。その使い道を適切に考えることは重要です。例えばライバルがいるからこそ自分たちのアイデンティティが強まり、より強力なエネルギーを生み出すことが出来るという考えもあるわけですよ。

つまりぶつかりをあいを求めている節もあるんですよね。

そうやって敵がいるほうが燃えるというパターンはありますから。

それがライバルや敵に対しての嫌がらせになるなら問題ですが、勝負するときの前向きなモチベーションになるならそれは良いことだと思うんです。だから前向きな使い道をしてほしいなと。


アイデンティティを強めるということは強いエネルギーを生むということです。


そのためには比較対象が必要だったりするんです。

だからライバルの存在も必要なんだろうなと。ただライバルを蹴落とすのに必死になるのは違います。それは嫌がらせに発展するし、何よりも相手を批判しすぎると相手の良い部分が見えないですから。仮に相手の方が優れていても、ライバル関係が強すぎるとそこは見ないしダメなところを否定するんですよ。

なぜならその方が気分が良いから。

「自分の方が正しい」と思う方がラクですしね。

そもそも脳は物事を簡単に考える傾向があります、なので「自分たちとそれ以外」と言う風に対立構造で認識してしまうんです。だからどうしても正義と悪みたいな単純な発想をしてしまうんですよ。複雑に考えるのが苦手なのが人間の脳なんですよね。

そうやって「あいつらはダメだ」と言ってる方が気持ちが良いんです。

なのでアイデンティティは強い感情を生み脳の構造上、自分たち以外の存在を否定するので、そんな単純な思考に陥らないことも大事だと思います。

何者でもない僕をサポートしてくれるならあなたの気持ちに答えれるように、これからもコツコツ頑張っていきます。