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71、2020年10月31日(土)隣の町にも行けないのに、観光客は来ているらしい

ロックダウンというのか、なんなのか。週末だけロックダウンの指示。週末だけ、自分の住んでいる市町村に留まっておけ、隣の町への町境?を越えてはならない、という指示。うちはバルセロナ郊外なので、今日土曜日にバルセロナ市内のお豆腐やさんやら買い物に長女といっしょに行こうと思っていたのにすべてキャンセル。

なぜ、今週末ロックダウンが指示されたかと言えば、じつはスペインは11月1日は、日本の8月15日に当たるようなお盆、お彼岸で「諸聖人の日」として、みんなお墓参りに行く日なのだ。筆者が住むカタルーニャ州は振替休日はないが、マドリッド州などは月曜に振替休日もあり、3連休となっているところが多い。

さて。最近「ハロウィン」などと浮かれた人々が日本にもスペインにもあふれているが、カタルーニャでは「Castanyada(カスタニャーダ)」直訳すると「栗祭り」。11月1日の諸聖人の日(お盆、お墓参りする日)の前の晩に、道端で焼き栗を焼いて、それを買って食べたりして散歩するのが習わし。Panallets(パナジェッツ)というお菓子も食べる。(かなりの高カロリーなので要注意!)


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栗は、1キロで500円くらい。焼いて食べるのが主な食べ方。

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こういう穴のあいたフライパンで焼いて食べる。この時期にしか栗は売っていないので、この時期にしか使わないフライパン。

カスタニャーダは、カタルーニャ人(カトリックの人々)にとっては、亡くなった人を偲ぶ大事なお祭り。そういう祝い事をしないで、家にいろよ!という国からの命令なのだ。11月1日もお墓参りに行くなよ!親戚で集まるなよ!という。

だが、しかし、今日市場のチュロス屋さんについていたテレビで観たニュースによると(前置き長い)国外からは観光客は来ているらしい。ただスペイン政府としては、外貨がほしいんだろうが、矛盾だ。カフェやレストランは閉めろと言われているのに、海外からは到着する観光客。そして、街から出るな、家族・親戚・友人たちと集まると言われる住民たち。矛盾だ。


(一番上の写真は本文関係ないけど、今日のお昼ご飯。ムール貝を蒸したものと、とロべジョンというカタルーニャのキノコのソテーと生ハム)せめておいしいもの食べて、明るく行こう~!

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