歩道橋
よく晴れた休日 駅へ向かう道
例のごとく歩道橋で息が切れて
胸を詰まらせて やっと深く息を吐く
寒かった季節から一気に春が色めき立っている
落ち着かなくて 昔から苦手な時期である
向かいの通りの横断歩道
手をつなぐ姿が3人
おねえちゃん、真ん中にお母さん、小さい妹
妹は白線沿いにスキップしながら
お母さんを困らせて怒られている
おねえちゃんはそれを見て少しうらやましそうだ
こんな日があったはずだなぁ
小さな頃の思い出は
小さな思い出になった
軽く咳払いをして 通り過ぎたのだ
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