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出雲大社に一番乗りしよう!(ただし野宿・装備なし)

日本には、数百年前から津々浦々で宿場町というスタイルの街が発展し、古くから交通の要所として多くの人に利用されてきました。
たとえば三重の関宿や、長野の奈良井宿など、江戸情緒を残す町並みに、今でも訪れる人が後を絶たないわけです。

しかし、この宿場町と呼ばれるものの中にひとつ、一風変わったところが存在します。その宿場町は、「どこにでもあって、どこにでもない」のです。
今からご紹介しますのは、そんな摩訶不思議なところ、人はこれを「野宿」と呼びます。

ただ、一応目的は「出雲大社に行くこと」なので、そこを中心に、時系列を追って整理していこうと思います。また、ふざけた記事(ルポ)なので、野宿を今日急遽しないといけなくなったとか、何か参考にしようとしている人は、他の記事を当たった方がいいと思います。

(補足:George, Orwell「一九八四年〔新訳版〕」高橋和久訳,ハヤカワepi文庫 等を読んでおくと十分に作者のギャグが理解できます。訳のバージョンは問いません)

出雲大社行きたいよな

そもそも、この旅行の目的は二つありまして、一つには「スーパーおきに乗る」。大雑把に括れば乗り鉄です。
スーパーおきは、新山口~鳥取間を結ぶ在来線特急で、山陰地方、特に鳥取方面への大動脈であるわけです。
しかし、ぼくの目的は鉄道を制覇するわけではなく、LINEの返信に「OK」と打つ代わりに、スーパーおきの写真を貼り付けて、LINEスタンプ替わりにしようということで、その伏線で気の置けない友人ら相手に向けましては、「OK」の代わりに「おき」と返信していました。もし友人がこれを読んでいましたら、そういうことです。ご放念ください。おき。

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これをLINEの返信につかおうとしている

もう一つは、「出雲大社に行く」。といいますのも、過去に一度出雲大社へお参りに行ったことはありこそすれど、その後、自身の中で出雲大社とのご縁を感じる部分が薄かったのでした。そこで、今一度心をこめてお参りすることで、自分の中で出雲大社への距離を縮めておきたかったのです。そして、その開門が朝の6時なのでした。

GWに実家九州へ帰省していたことから鑑みて、帰京への道中、新山口→出雲市を辿って、出雲大社へお参りへ行こうとしたのでした。
新山口をおおよそ13時過ぎに発車し、出雲市へ。


16:30ごろ:出雲市に着いた!

新山口から「スーパーおき」で、山陰をずーっと北東へ。辿り着いたのがここ、出雲市駅です。実は去年か一昨年かに既に訪れていて、その時は玉造温泉(宍道湖の南側)に泊まった覚えがあります。

とりあえず、松江か出雲市あたりの東横インにでも宿を構えて、今晩は街中をぶらぶら、明日の始発で出雲大社に行くことに……

……おや……

……

…………


宿がない


これはぼくにとって初めての経験です。普段旅行のさい、たいそうお世話になっているBooking.comも「宿ない!野宿しろ!」って言ってくるし(恣意的な解釈)、いくつかホテル相手にキャンセル空きを期待して電話をするも野宿コールの一点張り(極めて恣意的な解釈)。翌日の目的地が京都なので、終電が18時半ごろであること、そして京都には宿の空きがうんとあるということから、京都に行けば野宿は十分回避できるわけです。


17時ごろ:まごまごする

京都に行けば野宿は回避できる。この一つだけの、しかし重大な事実がぼくを揺るがしていました。ただ、ここで引くと、出雲市がただの通過地点になってしまう。

そこで、今すぐに出雲大社へ向かい、お参りをささっと済ませて、その足で京都まで行くことを考えてみましたが、やはりじっくりとお参りしたいという気持ちが強かったのでした。この時、岡山も宿はいっぱいで、そして他の都市へ行こうという考えはなぜか出てきませんでした。京都ゆきへの終電があと1時間~1時間半ほどでしたので、ちょうど今からダッシュでお参りに行って間に合うかどうか…くらいです。

「おき」には既に乗ったので、実績としては達成率50%まで来たのですが、しかし通過地点もして見過ごすのももったいない。でも宿の保証がないのは怖い。京都前乗りしても、お寺とか神社とか、周りたいところは出てくるかもしれない。そんなことを考えているうち、ある「邪念」が脳裏に浮かんできました。

「本当は望んでいないし、それは宿に泊まれるのが一番だけども、野宿せざるを得ないなら仕方ない」という建前のもと、野宿を体験するチャンスであるかもしれない、と思ったのだ。

(なかむ,2022「1 year diary」出版社なし,2巻 ※アナログで書いている日記です)


物事が実行に移されるという時は、きまって「仕方ない」という言葉が使われます。三顧の礼だって、戦争だって、「本当はAがいいんだけどな~、そんなに言ってくるならBしちゃおうかな~」のノリで始まる部分がありますよね?(三顧の礼と戦争ではその態度が全く異なるものではありますが)
例えば、ルーズヴェルトだって、重要な戦力は撤退させたうえでわざと真珠湾を攻撃させ、戦争の大義名分づくりと、戦意高揚を狙いました。一見一切の関係が無いようにみえて、これに共通するのがツンデレ幼なじみです。本当は主人公にいろいろと世話を焼きたいのに、なかなか言い出せなくて、主人公がズボラといざ判明すると、するとどうだ、「仕方ないわね!」と食い気味に出るわけです。ぼくにはそんなのいません。

戦争とツンデレ幼なじみはともかく、しかし人生のやりたいことリストに野宿はあったので、仕方ないから出雲大社行くついでに野宿しちゃえや、という機運がじわじわと高まってきました。そもそも、この前家族と旅行について話していた時に、「宿なんて直前でいいじゃん、旅なんてどこいくかわかんない量子力学みたいなもんだから。最悪野宿すりゃいいし」という、やったことすらない野宿を引き合いに出して豪語してしまったので、ここいらで一発野宿体験しておくか、という気持ちもありました。


とにもかくにも、この時点で、とりあえず出雲市には留まろう、宿はなんとかなるべさ、という風で腹が決まりました。


18時ごろ:知らん駅でお絵描き

宿探しをかなぐり捨てると、随分気楽な心持ちになったので、適当な景色のきれいな一畑電車の駅で降りて、周辺を散歩して、道路の淵に腰かけて夕陽照りつける田んぼを、30分くらいスケッチをしていました。

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「一つの景色」を十分に堪能した時間

スケッチの話は別途しようと思いますが、ふだん、写真を眺めているとき、どうしても「景色を咀嚼している感」に乏しいとずっと悩んでおり、このことは自分が写真を撮ったり、アップしたりして扱う時にずっとテーマとして持っていた部分があったため、この時間はとても充実していました。

観光地をせっせこ探すのもたしかに楽しいのですが、ぼくには原風景をじーっと眺める余裕が足りていなかったのやもしれません。実に現代人的悩みとの格闘を楽しんでいると、我ながら思います。


19時ごろ:出雲大社駅入り

出雲大社に朝一番乗りするなら、実はちょっとした条件があります。「出雲大社の近くに宿を取るか、朝イチで動ける交通手段(レンタカーなりタクシーなり)を自身で確保しておく」ことです。

というのも、出雲大社の最寄り駅は一畑電車「出雲大社前」駅ですが、ここへ向かう始発の電車は6時台であって、6時きっかりの開所に間に合わないのです。

そこで、早いうちに出雲大社周辺に乗り込み、この辺で晩ご飯を食べ、お酒を飲み、アルコールパワーで朝まで飛ばそうという計画を立てました。出立当初なんかは、当然野宿を選択肢に入れなければならないなどと思う由もないので、サイクリストが持っているようなテントはもとより、装備と言える装備が一つもないのです。本当に身の着身の着のまま。寝袋は買うべきかとも考えましたが、5月にもなるので、外も別にヒンヤリしていてむしろ快適の範疇におさまるだろうという想定のもと、そのまま一畑電車へ再度乗り込みます。

アルコールについて。タイタニック号でも、チャールズ・ジョーキン(パン焼き主任)は、沈没時大量に飲酒をしていたことから、海に投げ出されてなお、死を免れたという逸話があります。これに倣って、夜の野に投げ出されてみようという寸法です。ここでは「ジョーキン式野宿」と銘打つことにします。おき。

駅に着いてからは、ロッカーに大半の荷物を押し込み、最低限のお金と身分証明書、日記等だけ持って、コンビニや、周辺を探索しました。


20時ごろ:晩ご飯にありつく

これは本当に田舎の観光地あるあるなのですが、ザ・観光地には夜遅くまでやっているご飯屋さんが、本当に、ない。(基本的に日帰りを想定しているか、ご飯が旅館内で供されるため)

さすがにご飯食いっぱぐれるのはまずい!ということで、近くの旅館に空室の問い合わせついでに夜歩きマップを入手、そこからお店を手あたり次第に探したところ、一軒の老夫婦がやっている定食屋を発見、入店しました。

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お刺身おいしかった!!お酒もおいしい!!これで寝れる。


21時ごろ:宿選び

お店の店主さんに事情を話したところ、ご厚意で毛布を貸して下さるということだったのですが、申し訳ないのでお気持ちだけ頂戴して、お店を後に。ごちそうさまでした

宿探しで歩いている道中、満室の、あらゆる宿の灯りがぼくに牙を向いてくる気がします。自分で行った選択とはいえ、状況はマッチ売りの少女と同じですから、窓からこぼれ出る蛍光色が自分を歓迎していないというのが、強く、強く堪えました。こういう日に限って星辰が綺麗に見える。

結局、いくつか候補の場所はあったのですが、最終的にベンチの上で寝ることにしました(出雲大社の境内ではありません)。寝るぞ~!!枕は今朝買った服(包装つき)です。服一枚で寝れるかな?




23時:寝れん!!がっ!!

いや寒い!!本当に寒いんです。Sam Jones - VISITATIONじゃん。しかし、今から場所を変えようにも、カイロを買いに行こうにも、既に動く気力もないので、気合いで寝ます。しかし、枕もさんざんなので、寝れる体勢はさらになし、寝返りで竜巻起こせるくらいには回転したと思います(主観)。「回レ!雪月花」とどっこいどっこいくらいの寝返り。それくらい寝れない。ここから何回か覚醒した描写がありますが、正確にはこの間は仮眠をとっているのではなく、意識すら落とせずに喘いでいたのでした。つまり、「覚醒」している間はその寒さと痛みを明示的に自覚し苦しみ、「仮眠をとっている」間は枕の硬さと寒さに震えながらなんとか寝れる態勢を探し続けるという時間がずっと続きます。

とりわけ、夜風が本当に寒いのです。10度らしい。昼間23度あったやん返してくれ俺たちの青春をさあ、なあ

一応長袖のアウターは着ているのですが、風通しのいいデザインをしているのもあって、隙間風が寒い。あと足がこれでもかというくらいに冷える。なあジョーキン、仕事してくれや。契約やろ?

Hey, Joughin, How's it going? You do REMARKABLY careful job! Take easy, keep it warm!

(ジョーキンに伝わるように英語で書きました)

ということで、寝相の問題に収まりきらないだけの枕の問題と、想像を絶する寒さによって、早くも大変なことになってきました。ここから先、朝まで、ずっとこの問題に苦しめられることとなります。心して読め。


……



?時:むっくり

まだ外暗いんか…?もう体感だと5時間は経ってるんだけど。何時ですか?今。4時くらいだと思ってるんやが、そろそろ空明るくなってもいいでしょ








…………23時半…………?



まだ…え……?




首元痛い……痛いよ……寝相変えるか……

…うつ伏せだと上着のボタンが食い込んで絶対寝れない……




仰向けはさむい……



?時:むっくり2

ッッ寒っ!!!!!足マジで冷えてる……

身体の震えがもはや止まりません。己が震えに恐怖するくらい震えている。よくカートゥーンアニメでガクガクブルブルするシーンがありますが、体感だとそれくらい震えている。西野カナもここまで震えたこたあ無いね。ん、無いね?よろしくお願いします。ここで、本当に足元の冷えに耐え切れずにやむなく靴を履きます。これで少しはましになるだろう。保温のために靴を意図して履いたのは初めてです…。

ところで今、何時ですか?



……


…………0時半……………











?時:ムックル

あっ!野生のムックルが飛び出してきた!▽ (むっくりだけに)


……


おもんねーわ バカ まぬけ おたんこなす

は?バカじゃねーし バカっていう方がバカなんだし




でも、バカっていう風に双方が思えば、事実に関係なくあなたはバカであることになりますよね?


こわ バカの二重思考じゃん






時計見たら絶望しそうだから絶対みない





?時:むっくり3

もうね、さすがに4時で彼は誰時も近いと1時ですね本当にありがとうございました。出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社出雲大社




?時:むっくり4

(ここに恨み言を入力)


ぼくはビッグ・ブラザーを憎んでいます(協賛:ウィンストン・Apple.Inc



暗がりヤミー(感謝感謝)


感謝じゃねンだわ 寒いんだこちとら 憎悪憎悪


(ゴールドステインに向かうはずだった憎悪が寒さと寝れなさと切なさとビッグ・ブラザーに全て向かうイラストないし動画を挿入)


……





?時:むっくり5

(痛み)



もはや疲れと寒さでミームでかダジャレしか話せなくなってるんよ

むりじゃやなんたらプラコップ



……



3時:むっくり6

3時を少し回ったころ。ついに身体()の限界を感じて、コンビニにカイロを買いに行きました。最初からこうしろよとも思ったけど、それ以前に寒さで身体が動かなかったのでした。でも、、本当にここで起きておかないと、自分の身体と精神に不可逆的な何か、まずいものが刻まれる気がする。

コンビニの中は仄かに暖かかった。この中で寝たいとまでは思わなかったけれども、深夜のコンビニはどんな存在でも受け入れてくれるような寛容さに溢れていたように、今から振りかえって、そう思います。


カイロと水だけ購入し、カイロを首元と、背中と、足に突っ込み、胴体を重力の渦場たるベンチへ向かって放り出す。



すこしだけ、あったかくなってきた……


これで2時間は寝れたらいいな……次起きるときは日が昇ってたらいいな……陽の昇る出雲大社拝むんご……


拝むんご……



……









?時:むっくり7

ムクゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ


朝日「起きねェ…

ぼく「これ…………朝…?」

内なるぼく「そりゃオメエ 勇次郎🄬のように北極の夜は無理だとしても」

内なるぼく「この季節の夜なら……」

ぼく・内なるぼく「この身で十分よ」


正気を疑った。目の前が…明るい!!あの凍てつくような黒ではなくて、夜じゃなくて!??


あああ!!!外が明るい!!眼前に広がるのは日の当たる、朝!!さわやか。なんとさわやか。朝だ!朝だ!朝が来た!!

待ち望んでいた朝だ!!もう来ないかと思っていた……ハァ…








……







越したんだ、夜を…………








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一種のランナーズハイのようなものすら感じていた気がする








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完走した感想


ぼくはビッグ・ブラザーを愛しています(協賛:オブライエン・Ingsoc)。ビッグ・ブラザーでェーーーー好きですよそらもうな(2+2=5ですよね?)

出雲大社どころか、世界のすべてが美しい。空はこんなにも美しい。一日を生き抜くことは尊い。日常を生きる中で起きる様々な社会的トラブルが、ほんとうに心底どうでもよくなった気がしました。

まあ寝心地としては過去一最悪で、寝違えるどころの騒ぎではなく身体の節々が痛いし、二度とやるかという感じですし、これ自体はまったく自慢できるようなことでは無いのですが(反面もっとうまくやれたんじゃないかという自分がいる)、これはこれで学びになったと思います(のちのちの記事で詳しく書く予定です)。あと、寝ているときの心情をこう赤裸々に描写してしまうのはいかがなものかとも思いましたが、ここが当然正念場だったし、本当に辛かったので、できるだけそのまま記しています。すみません。よろしくお願いします。

あと一つ言及しておかないといけないのが、日本の治安の良さです。本物だと思います。一応財布は持ってなかったにしろ、ポケットを少しまさぐればお札も入っていましたし(危なすぎる)、カバンをゴッソリ持っていくことも出来たろうに、一銭も奪われませんでした。おそらく同じことは海外では絶対に出来かねようと思います。

当のぼくは、畢竟、朝5時半、出雲大社に一番乗りして、6時開所の前から少し拝殿をスケッチして、本殿の階段をのぼったあと、神様にありったけの挨拶と、恨み言と、感謝とお願いごとを伝えて、そそくさと神社をあとにしました。

やっぱり出雲大社は壮大でした。二度目だから新鮮さはないかと考えていたのですが、まったくの杞憂でした。森林に囲まれた中、朝のおいしい空気を吸い込んで、新緑深まる自然の中、お参りを堪能してきました。

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こんな形で感情を示すのが正しいかはともかく、出雲大社に対して自分の中での気持ちは今までになく膨れ上がらせることになりました。

適当な時間に写真をバシャバシャ撮って行くのとはまた違う、半日以上想いを絶やさずして参拝しての心情は、文章では伝えきれることではありません。



帰りに乗った一畑電車の風景が、やけに綺麗だったのを覚えています。おわり






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