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仕事のことと考えていること。

kumuという屋号で活動している中町勇輝です。
最近新しく会う方も増え、自己紹介をちゃんとまとめる必要性を感じ、ひとまずテキストで整理することにいたしました。

仕事としての職能の部分と、想いの部分を織り交ぜながら書いていきますので読みにくい箇所もあるかと思いますがご容赦ください。

※この記事は2023年8月に書かれたものです。
追加・編集を行った際はこちらの箇所に更新月を記載します。

そもそもの話

なんでプロフィールまとめるのって所からなのですが、最近独立しまして、今はフリーランスとして活動しています。
その中で自分の紹介をすることも増えてきたのですが、「デザイナーです」と言ってしまうと色々と話の展開がしにくいなと感じることも増えてきました。

あくまでデザインがルーツではあるけど、それだけだとちょっと自分の活動や価値観を伝えにくい。そう思いこれまでの取り組みや今できることを書き出してみます。

なにをやってきたか

新卒で株式会社SASIという会社に入り、そこで約4年ほど働きました。
もちろんデザイナーとしてデザインを作ることもしていたのですが、何よりも求められるのがクライアントの事業の成果。

デザインツールを作るのみならず、それをどう市場に届けるか。
また、それをどんなロードマップのもとに進めていくかを考えながらプロジェクトの進行を行ってきました。
ですのでお付き合いの長いクライアントも多く、単年度の成果のみならず数年で見た時の成長も考えていかなければならないという仕事内容でした。

デザイン業界ではすぐにブランディングのことを投資と捉え足元の費用対効果を無視して提案する傾向がある気がしますが、そういったことは絶対せず、しっかり単年の売り上げのイメージと共にブランディングも推進していきます。

遠いところを見るだけでなく、足元もしっかりと固めながらなので一見地味ですがこういった愚直さがないと中々難しいジャンルでもあります。

こういったことを何年もやっているとルーツであるデザインだけでなく色んな知見を求められるようになってきます。
もちろんデザインもだし、マーケティングのことも、web戦略が増えた今コーディングもできるようにしないとスピードが出ません。
さらに全体のプロジェクト進行を行うためのディレクション能力。また、事業に貢献するための戦略性。
様々なミスを重ねに重ねて必要性に気づき、少しずつ身につけました。

どれもが高い専門性を持っているというとそういうことではありませんが、少なくともその道のプロと仕事をする際にはコミュニケーションを取れるレベルまで磨く必要があります。
それができないと分業体制によるコミュニケーションロスが発生し、プロジェクトの品質が上がらないことが多いです。
もちろんこのミスも体験しています。

とりあえず、そういう背景を踏まえてこれまでやってきたプロジェクトを下記に掲載しましたのでよろしければご覧ください。

なぜ専門性を深めるのではなく、広げてきたのか

僕がこういったスタイルに落ち着いたきっかけとなる出来事があります。
それが福井県鯖江市河和田地区での活動です。

当時京都の芸術大学に通っていた僕は制作活動の一環で河和田地区を訪れます。
当初知らなかったことですが、鯖江市はメガネの一大産地で国内産のメガネフレームの95%以上のシェアを握っている産地です。しかし、その裏側には、「中国製品にいち早く影響を受けた町」と呼ばれることもあるようです。

中国製の廉価な商品が国内に流れ込む中、日本ブランドの価値をどう維持し産地を守るのか。そういった課題を国内で最も早く突きつけられた産地が鯖江でした。
鯖江市内の河和田地区も同様です。河和田地区は古くから漆器産業が根付いており、こちらもライフスタイルの多様化により存続の厳しさを強いられています。

そういった課題を持つ産地の中で学生の身分でありながら制作を行う。この時に感じたことが率直に「いいもの作っているのにもったいない」でした。こういう想いで地域ブランディングに取り組む方がごまんといるのも分かっていますし、僕自身もその一人でした。

ただ、やはりいいものを作っても伝わらないと意味がないのも事実。
そこでいいものを作ることに加え、同時に届ける大切さを実感しました。

福井県から戻ってきた後にその領域のことが気になり、地域ブランディングの本を読み漁りました。とにかく事例を見て、福井県で感じた課題感を解決する術を知りたかったのだと思います。

しかし、いくら事例を探してもどういうコンセプトでどういうデザインがなされたかの話ばかり。実際にその事例が事業として成功したのか、失敗したのか分かりません。
※書籍に載っている実績を調べた際にHPが閉鎖されていることも多々あったのでそういうこともあるのでしょう。

そういったモヤモヤを抱え社会人になり、自分なりに貢献できるようにと活動した結果が上記です。
ひとつの専門性にこだわらず、複数の分野を掛け合わせる。
複合的に勝負していかないといくつかの絡まった要因を打破できません。
逆に専門性は高くなくても複合的にやることで前進するということを経験できました。

こういう方々と仕事をしたい

これまでこういう感じの経歴を積み重ねてきた理由の一つに、「気持ちの入った人と仕事をしたい」というのがございます。
数字だけ見ているのではなく、自分がやりたいことに対して熱意を持って真摯に取り組む、そんな人の近くにいたら触発されて自分の領域も広がっていった感じです。

今でもその気持ちは変わりません。その熱意されあれば役職や予算なんて関係ないと思っています。

事業のことで困っている方、まちづくりをしている方、これから何かを仕掛けていく方々、そういう想いを持って挑戦している人たちと仕事ができたらとてもとても嬉しいです。

今後やっていきたいこと

これまでやってきた企業の支援を中心に少し幅を広げて市内に関するプロジェクトに参画していきたいと思っています。
僕は現在西宮に住んでいるのですが西宮は住みやすい街と評されるほど生活の基盤が整っている街です。その土壌がこれまで培ってきた文化と今後挑戦していくべきことが混在している状態だと思うので、地域内でパートーナーシップを作り、企業支援に加えて地域プロジェクトまで見据えた活動をできたらと思っています。

最後に

お酒がめちゃくちゃ好きなので、いつでも飲み会誘ってください。

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