継続するから、成長が加速する

 ここではNPO法人Grow Up で行なっている「ミドル教員のマネージメント(仮)」の活動の一つである「Twitterのspace機能を用いたミドル教員との対談」で話題に出た内容について書いています。

 この活動の目的は二つあり、一つは、マネージメントのしくみを現場に下ろすのではなく、現場の困り事の実情を把握する事にあります。もう一つが、何人かのゲストと継続して対談する事で、個別セッションのように個人情報を伴う具体的な深掘りはできませんが、安全基地となれるかの検証です。

 11月8日に10回目の対談の行いましたが、今回のゲストは2回目の対談で、前回の対談からの変化をお話いただきました。具体的な成果を実感いただき、「今後も対談していきたい」との感想をいただけて、この活動の成果が出て嬉しかったです。

1.ミドルリーダーである事を自覚できた

「前回の対談から色々と意識して行動できた」
「ミドルリーダーとしての自覚が、俯瞰的に見えるようになった」
「試行錯誤していく事が大事だと感じた」
「2回目の対談に向けて、意識した」

 他にも色々な話を聞かせていただきましたが、この記事の主題である継続について抜粋しました。この活動の狙い通りの感想をいただいたのが、とても嬉しいです。

 多くの先生方の能力は、高いです。
担任として、学級経営や授業研究と日々の実務だけでなく、研修や自主的に学ばれたり、自己研鑽の賜物と言えます。

 ですが、残念ながら、その能力を子ども達以外の、職員室内での活用へ転用されていません。この対談を通して、その能力を先生方へと転用できるように、まずは行動を言語化して、それを意識して日々過ごす事が活動の目的ですから。

2.なぜ継続すると成長するのか?

 スポーツでも芸術でも、技術を向上させるには、継続が不可欠です。知識を得るだけでは、技術を向上させる事はできません。知っているからできるのではなく、小さな行動を繰り返していく事で技術が高まり、できるようになるのです。

 一度の対談で気付いた学びは、その時だけのものです。ですが、二度目の対談があるから、その学びが日々の小さな行動となり、技術として高まっていくのです。

 二度目の対談で、それまで感じた事を言語化する事で、技術がより強固になります。日常の思いを、アウトプットする事が一番の学びなのです。

 それに、多くの人が勘違いしているのですが、人を動かすのも技術であり、それは生まれながらの才能だけではなく、誰でも身に付ける事が可能です。確かに、カリスマと呼ばれる特別な才能を持った人達は、確かにいます。天才と呼ばれる才能を後天的に身に付ける事は、正直困難だと思っています。

 ですが、技術として身に付ける事は可能です。天才にはなれなくても、秀才となることはできます。全国大会で優勝するには先天的な才能が必要でしょうが、県大会に出場するのは後天的に身に付けられるものです。

 意識して、継続して、繰り返していく。

 もちろん、一人で行うには大変な事です。だからこそ、安全基地となる人がミドル教員に必要だと強く思いました。 

3.職場で活用するために

 本当に、先生方の能力はとても高いですね。今までも教育対談やspaceでの対談を行なって感じていましたが、心からそう思います。

 ですが、繰り返しになりますが、そのチカラを生かすためには安全基地となる人がミドル教員に必要だと強く思いました。その安全基地となる人をどう増やしていくか?課題が明確にはなりましたが、簡単な事ではありません。

 でも、この活動を通して、ゲストの方々には喜んでいただけた事はもちろん、延べ300人近い方々に対談を聴いていただきました。この活動がきっかけで、今後行う小学校の職員研修での新しい着想を得ることもできました。

 大切なのは、継続する事です。多くの先生方の安全基地と名寝るように、この活動を継続していきます。ミドル教員だけでなく聴いてくれる先生方の笑顔を増やす事は、子ども達の笑顔に繋がりますからね。

 個々の対談でnoteを書きましたが、10回の対談を行った振り返りは別のnoteにまとめたいと思います。


 今回の記事はこれで終わりです。少しでも役に立ったな、と思われたらスキや登録していただけると励みになりますし嬉しいです。

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