マネージメントには、言語化能力が求められる

 ここではNPO法人Grow Up で行なっている「ミドル教員のマネージメント(仮)」の活動の一つである「Twitterのspace機能を用いたミドル教員との対談」で話題に出た内容について書いています。

 11月9日に11回目の対談を行いました。6回目にご出演いただいた藤原友和先生に再度ご出演いただき、教務主任の仕事についてお話を聴かせていただく予定でしたが、お互いに対話が噛み合いすぎてしまい、予定が大きく変化しての対談となりました。

 使っている文房具や、その活用法について盛り上がってしまいましたが、藤原先生の担任と主任でのノートに書いたメモの内容が変わったという話から、言語化能力について書きました。

 担任から主任になると、より思考の言語化能力が問われます。直接自分が手を動かすのではなく、自分の言葉で先生方を動かす必要があるからです。

 次回は「後進育成のロジックが変わった」について対談予定ですのでお楽しみして下さい。


1.担任の頃に書いたメモ、教務主任の頃に書いたメモ

 担任の頃に書いたメモは

「子どもとのやりとり」
「子どもの様子」
「自分の考え」

 教務主任の頃に書いたメモは

「ToDoリスト」

 他にも色々な話を聞かせていただきましたが、この記事の主題であるメモについて抜粋しました。

 担任の頃は、ノートを開いて、気付いたタイミングで書き出していたそうです。
ですが、教務主任になってからは、やるべき仕事をリスト化して、手書きしたチェックボックスにチェックをして進捗管理していたそうです。

2.なぜ言語化が必要なのか?

 最初にも書きましたが、管理職は直接自分が手を動かすのではなく、自分の言葉で先生方を動かす必要があります。

 担任のように、子ども達に言ってみせ、やってみせ、と言うようには、管理職はできません。やるべき事や必要な事を先生方に実行させるためには、過不足なく言語化してば伝えなければいけません。

 担任が忘れるのと、管理職が忘れるのは、大きな違いがあります。学校経営に関わるものとして、やるべき事が行われている事をしっかりと管理する必要があります。その管理も、言語化しなければできません。もちろん、頭の中で処理できる天才もいるでしょうが、多くの人はメモを取るなり外部記憶に頼る事が大切です。

 だって、仕事ですから。

3.職場で活用するために

 言語化能力は、管理職になったから身に付くものではありません。
今はメモを取る必要がなかったとしても、将来のために今のうちからメモを取って、言語化能力を高めていきたいものです。

 何をやるのか?
 どうやるのか?
 なぜやるのか?

 公教育では職員の移動が頻繁に行われるので、阿吽の呼吸と言ったレベルまでコミュニケーションを深める事が難しいでしょう。ですから、しっかりと言語化して、相手に伝える事が大切です。

 伝えるチカラが高まれば、相手の考えを理解するチカラも高まりますからね。

 今回の記事はこれで終わりです。少しでも役に立ったな、と思われたらスキや登録していただけると励みになりますし嬉しいです。

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