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子供の姿勢に対する運動の効果(近年、抗重力筋の緊張に重要な役割を果たすセロトニン神経の活性低下が報告されている)

子どもの姿勢と体幹筋力

子供の姿勢が「ちょっと気になる」「どこかおかしい」と保育・教育現場の教員の多くが感じており、この問題のひとつに体幹筋力の低下があります。

重力に抗して姿勢を保持するには背筋力をはじめとした抗重力筋の緊張が必要になりますが、「体力・運動能力調査」における背筋力指数は低下傾向に有ります。

その原因は昔ほど身体活動が必要ではない現代の生活様式や外遊びの減少、運動部活等の低加入率が複合的に作用していると思われます。

セロトニンと抗重力筋

また、抗重力筋の緊張に重要な役割を果たすセロトニン神経の活性低下が報告されています。

セロトニン神経の活性には朝や日中の受光、リズミカルな身体活動、夜の循環環境が必要になります。

したがって、昼は太陽の光を浴びながら外遊びや運動を実施し、夜に暗環境でよく眠ることは姿勢問題の有効な改善策といえます。

子供のライフスタイルの改善

運動(運動・スポーツ+生活活動)、食事、睡眠を総合的にとらえたライフスタイルを確立させます。

・早寝、早起き、朝ごはん推奨する
・親と子が一緒に運動・スポーツを行う時間を生活の中に習慣として取り入れる
・よい姿勢を育成するため、抗重力筋の緊張に必要な役割を果たすセロトニン神経が活性化するよう、日光を浴びて外遊びや運動・スポーツを行う習慣をつける

脊椎の整合性

青少年アスリートのスポーツや日常生活の重要な点として、脊椎の整合性を確保することが挙げられます。

それには、タイプⅠ線維とⅡ線維の両方の筋線維を刺激しなければなりません。

したがって、静的(すなわち等尺性)と動的両方のエクササイズを経験できるように、様々なコア(体幹)の安定性エクササイズを計画することが必要になります。

さらに、適切なコア(体幹)活性化のトレーニングを行う際には、下肢(足関節など)から提供されるバランスの支えを取り除くために、アスリートは、四足歩行の姿勢や膝立ちまたは仰臥位などの姿勢でコアの筋群を刺激することが有益であるとされています。

例えば、アスリートが不安定なサーフェス上で膝立ちで行うコアの安定性エクササイズは、深部組織の活性化とコアのバランスを効果的にトレーニングするために実施できます。

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