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#2 自己紹介~オバちゃんを攻略せよ/怒涛の新聞アルバイト編~

どうも。なかりゅです。めちゃくちゃ端的に自己紹介をすると早大→ミスミ→リクルート→リクルートホールディングス(出向)→Amazon→独立 というほんの1-2行で終わるのですが、「ふーん」ですよね。かといって、リクルートはどうたったとか皆さん聞き飽きてますよね。リクルートがいい会社!とかそこらへんはググって出てくると思うので、私にしか書けない(であろう)怒涛の学生アルバイト編を書き綴りたいと思います。テーマとしては、若いうちにこれ経験したらなかなか面白かったよという話ですかね。

20歳くらいの大学2年生のころに、僕は読売新聞のメイトというアルバイトを始めました。原付に洗剤をのっけて、新聞の契約更新や新規契約を一日50-70件くらい回るというアルバイトです。新聞配達とはちょっと違い、契約を取る仕事なので今思い返せば、がっつり「営業」だったかなと思います。学費以外は払わない!という親の経済事情もあり、時給も良かったので楽しくやってました。

結論から言うと、私はこのアルバイトがめちゃくちゃ向いていたようで、2位/700名中、茨城県の出張現場で、一日40件の契約の過去ギネス記録を打ち立てる。(大体1日平均3-4件くらい)という成果を出してました。表彰とかなかったので形に残るものはないのですが、時給が4000円くらいに跳ね上がってなんとか扶養の範囲内に調整するということをやってました。

何をしていたのか?詳しく見ていきましょう!

①傾聴営業

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メインターゲットは昼間に家にいる専業主婦です。私は比較的人懐っこい性格なのですが、自分の印象をカメレオンのように相手が好きそうな雰囲気に合わせて変えるという感じで主婦の皆様とおしゃべりをしていました。前提として、主婦の方ははおしゃべりが好きです。なので、営業と聞くと喋りまくるイメージがあると思いますが、当時からめちゃくちゃ傾聴営業をしてたんですよね。ヘルメットをかぶってニコニコしてうなづいているだけで契約取れたりもしました。一方でおばちゃんも警戒はします。帰れ!と言われてスゴスゴ帰ったことも何度もあります。

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なのでインターフォンのカメラに全力笑顔+アルバイト証明書(なぜか在籍大学が書いてる)を見せて警戒心を解きます。ドアが開いたらもう半分勝ったも同然。まずは自己紹介をします。早稲田大学の学生アルバイトをしてます、中嶋です!新聞の契約についてお話したくご訪問させて頂きました~。次になんかしらリアクションがあると、とにかく相手がしゃべりたそうなことをひたすらしゃべっていただきます。ただ、ほぼ左から右に抜けていきます。ほぼほぼ話は聞いてないのですが、ただただ聞く。「へ~!」「すごいですね!」「なるほど!」「いやー、分かります!」「ですよね~。僕も全く同じこと思います」「いやそれは〇〇さん(下の名前で馴れ馴れしく呼ぶ)悪くないです」「旦那さんヤバいですね。僕と再婚しませんか?」そんな魔法の言葉を並べて、オバちゃんと戯れる。すると機嫌をよくしたオバちゃんは少し先の半年先の契約も更新してくれたりします。更新してくれると「洗剤をダッシュで取りに行きますね!」とか意味の分からない若者らしさを出して元気を与えます。またオバちゃんのことを基本的には大好きになろうという努力をします。どんな人でも好きになれる部分はどっかしらあるので、それを見つけては褒めたり。オバちゃんとひたすら向き合っていました。旦那さんがお財布を握ってる場合等、キーマン不在の場合はその場で電話をしてもらうというゴリゴリもやってたのですが、まあそれはそれで信頼関係を構築してれば50%くらいの確率でかけてくれましたね。何を話させるか、という点については、街の雰囲気だったり、玄関先にあるものを見て、これなんすかって聞いたり、とにかく質問をして、良いリアクションを取りまくりました。

②そもそもおばちゃんに好かれる才能

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これは言葉ではなかなか語れないのですが、僕はおばちゃんに昔から可愛がられる才能があります。ポイントとしては変にこびないし、恐れなくフラットに話をしてるからなのかな?と思います。なんなら吉岡里穂レベルの美女に話かけるくらいのテンションでぐいぐい話しかけます。相手は50代の淑女ですが。あとは人懐っこく、ぐいぐい行くこともよくやるのでおばちゃんがあまり経験したことがない「若い男が、ぐいぐい話かけてくる。やたら距離を詰めてくる」という非日常のエンターテインメントを提供していたのかもしれません。オバちゃんも好きでオバちゃんになったわけではありません。誰しも「お姉さん」だった時代はある。なのでオバちゃんをちょくちょくにお姫様扱いをするんですよね。おきれいですね。おしゃれですね。爪がかわいいですね。そんな言葉を言うだけで、あれまびっくり。さっきまで警戒心むき出しの眉間にしわ寄せの表情が緩んでくるではありませんか。

③社内営業

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実はこれが一番重要かなと。ぶっちゃけエリアによってオイシイ、オイシクナイっていうのが顕著にあったので、いかに社内の上から気に入られるかを心がけてました。いかに目立つか、といのがポイントかと思いますが、いわゆる「めちゃくちゃきつい地域」っていうのがあったりするんです。全員0件が当たり前で、みんなあきらめている地域。だいたいそういう地域だとみんなサボってファミレスとかで時間をつぶしてるのですが。僕は2つの戦略をとりました。まずは既存顧客を徹底的に回ること。きつい地域なのでみんな更新済だったりするのですが、とにかく数を回って訪問しまくって1件をつかみます。普段ならそこまで頑張らないのですが、1件の価値がすごく重いので、とにかく足で稼ぎます。次に切り札なのですが、「老若男女ナンパ大作戦」です。既存がもう無理だと思うと、万が一にかけた新聞を0から新規で取りに行くという裏技をやります。新聞は既存の継続と、新規は圧倒的に難易度が変わります。新規で契約を取ることなど、ほぼ不可能なのですが、道行く人に声かけまくり新聞の契約とかどうですかね?と誠心誠意がんばります。

ポイントは、みんなが0件なのに1人だけなぜか1件とか2件の実績を作ることなんですよね。すると上は「なんかやってくれそうなやつ」と認識し、徐々に頭角を現します。バイト全員が集まる、集合研修でロールプレイングのモデルになったりもしており、「これはそろそろ出張の話がくるぞ」確信しました。メイトの仕事は選抜メンバーは茨城や群馬などの北関東に出張に行くというシステムがあり、そこは荒らされていなくめちゃくちゃ契約が取れる入れ食い地域なのです。そこで僕は無事出張メンバーに選ばれました。

茨城の入れ食い地域ではやることはシンプルです。とにかく入れ食いなので、契約を取りまくる。以上。2日間で、初日が40件のギネス記録、2日目も30件をとり、2日で70件(平均はたぶん6-10件)という圧倒的な成果を出すことができました。

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オバちゃんオバちゃん言いまくってきましたが、伝えたいことは以下です。20歳くらいのときにこういう経験をしていると、社会に出てからもだいたい「いつか見た景色」になってきます。怖い部長に怒られているときも、新聞のバイトの時に反社の人に怒られるよりは怖くないし。電話アポ100件とかも原付訪問アポに比べたら寒くないしとか。なによりも強靭なメンタルが一番の宝物です。断られて当たり前の世界なので、まったく社会に出て新規営業やってた時も苦ではありませんでした。やはり何事も経験をすることが大事かなと思います。何か新しいことを始めるときに、経験値が高いとすんなりやれます。

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