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CDショップの試聴コーナーを自宅に再現した

こんばんは、持ち主です。

過去の記事を読んでくれた方やお知り合いの方はご存知の通り、妻と僕はロックバンドの the pillows(ピロウズ) と、そのフロントマンである山中さわおさんの音楽の大ファンです。

自宅のダイニングには、ピロウズ関連のCDにDVD、公式グッズ、自分たちで作った創作物などをワンサカ並べてあります。もう既に物を置ききれなくなってきたのですが、折角なので、最後の1ピースとして僕がずっと欲しかったものを作ろうと思います。

多くの音楽好きが目にしたことのある、憧れの存在。

そう、CDショップの試聴コーナーです。

おなじみ某CDショップの試聴コーナー

音にやたら迫力があって曲がカッコよく聴こえるコンポとヘッドホン。
よくある「店員さんの手描きのポップ」もワクワク感を煽ります。

学生時代、新譜を初めて聴く時は必ず試聴コーナーで再生して、あのドキドキ感を味わっていました。

特に、ピロウズのアルバム"OOPARTS"のリリース日、学校帰りに難波のタワーレコードに寄って、緊張しつつ初再生したのをよく覚えています。

そんな試聴コーナーがもし、自宅にあったら……?

「いつでも邪魔されず、あの音質で曲を聴ける」だけではありません。

好きなCDを選んで再生できるため、「自分がファンになる前の旧作」も、「CDショップに流通しない会場限定盤」も思いのままです。

見るのは自分たちだけなので、好きなアーティストやアルバムだけを推したポップも飾れるではありませんか。

作りましょう、夢の試聴コーナー



試聴コーナーを作ろう

まず再生機本体が必要になります。それも、なるべくお店と同じコンポとヘッドホンを揃えて"あの"音質を追体験したいものです。

ネットで調査したところ、NakamichiのMB-K300(またはV300、H300)というモデルのコンポが著名なCDショップで試聴機に採用されているようです。

この機種の音質は所謂「ドンシャリ」で、高音と低音が強調されやすいとのこと。初めて聴いてもグッと心を掴まれやすい迫力が出ていたのは、恐らくこのあたりが関係しているのでしょう。

残念ながら新品はもう製造しておらず、そもそも一般消費者向けに販売している機種ではありません。色々調べたり探したりして、状態の良い中古のMB-V300sを何とか入手できました。

ヘッドホンも同じ要領で、店頭で使われているのと同じオーディオテクニカのATH-PRO5MK3を入手しました。

再生機器に関してはこの二つでお店の環境を再現できるはず。試しにCDを再生してみます。

〜〜♪

おおっ!!!これこれ……!!

期待通り、あの日に聴いた迫力のサウンドが蘇ってきました。お店では試聴できなかった好きなアルバムも聴けて感動もひとしおです。

この時点で既にかなりの満足感があったのですが、コンポがあっただけでは試聴コーナーとは呼べないので制作を全うします。

実際と同じ物が手に入るものはこれらの再生機器くらいです。
CDの平置きディスプレイと、試聴機を斜めに傾けて置くスタンドはそれっぽいサイズのをAmazonで購入し、ラベルホルダーや各種シール等は見様見真似で自作します。

むしろ、ここからが本番ですね。

ハンズで買い出し
工作の時間

ラベルホルダーは銀と透明のビニールシートを何枚か重ねて作っていきます。
手書き部分以外は(導入したばかりの)Adobe illustratorで図案を作り、シールとして印刷することにします。

もちろんポップも自作しましょう。
今までこういうものを作った経験はありませんが、ポスカのサイトを参考に世界堂でマーカーや画用紙を揃えて制作を進められそうです。

手描きのアナログ部分は妻・デジタル部分と文章作成は自分、とそれぞれ比較的得意な分野で役割分担して作っていきます。

そして作業すること数日……

夢の試聴コーナー、完成


できた

ウオオオオオ~~~~!!!しっ、試聴コーナーだ……!!!

夢の試聴コーナーが、できた

試聴コーナーがウチにある!!!!!!!!!

え!!!!?😲💦

ど……どうして……!!!!!!!??????????😲

嬉しい!!!!!😭

試聴機本体。(架空の)店名のシールが輝く

「この試聴コーナーを置いている架空のCDショップ」として、"SOUR RECORDS"と名付けました。お酒を飲みながら楽しく音楽を聴きたいねという想いを込めてます。

略称はサワレコです。

もっぱら山中さわおの音楽を再生することになるから、これが一番ふさわしいのだ。

イヤホンのシールも再現したよ


手作りのラベルホルダーも、DISC番号のシールを貼り、画用紙で作ったラベルを入れてみたらグッとそれっぽくなりました。

ラベルの文字は妻が書いてくれました

ポップに関しては妻のセンスが大活躍しています。

妻が手描きしたピロウズと山中さわおのロゴと紹介文。
本物っぽいぞ
持ち主が、覚えたばかりのillustratorで作ったポップ

自分たち専用なのでもっとフザけた内容のポップも作れたけど、アーティストにリスペクトのない物は作りたくなかったので真剣に書きました。
結果的にリアリティが出て良かったかもしれません。

試聴機にセットしたCDは

  • Please Mr. Lostman(自分たちがファンになる前にリリースされた名盤)

  • BLANK(最新シングル、会場限定盤)

  • I just like you(配信限定盤)

です。

それぞれ、この試聴機で聴くことで
いにしえのファンはこの音を聴いたんか~」と、
このCDをこの音質で聴いたのは世界でワシらだけや!」を味わえます。

もちろん差し替えすれば好きなCDを聴き放題です。幸い、試聴コーナーを置いている棚にはピロウズと山中さわおのCDがビッシリ揃っています。

完璧な動線


自分たちで作った創作物も置いてワチャワチャさせてみると、更にオリジナリティが出ます。

この一年のファン活動の結晶という感じがあります

これでダイニングの最後のピースが揃いました。

めでたく、ピロウズのファンだけは異様にもてなせる部屋の完成です。

完成版のダイニング。
ピロウズのファンじゃないお客さんにできることは何もない

キリよく年内にこれを仕上げることが出来て、気分良く来年を迎えられそうです……!!



さて、昔から憧れだった試聴コーナー、バカバカしいようですが実際に自宅に作ってみると満足感があり、何よりも楽しいです。

皆さんの"憧れ"も是非、ご自宅での再現にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

きっと唯一無二の楽しい時間が過ごせると思います。

超エキサイティング

フゥオオオオオオウ!!!!

サワレコで試聴するBeast & Beauty、最高~~!!!!!

身体が勝手に踊ってしまうぜ!!!!!!!!!

なんて愉快なんだ!!!!!!!!!!!!!




聴いてる時に盛り上がりすぎて傷めたのでしょうか。入手したばかりなのにヘッドホンのコードが断線しています。
ここに付いてるボタンを常時強めに押さえていないと、ボーカルが無音になる


ロックンロールとは、覚悟と忍耐の上で成り立たせるものなのかもしれません。



あ、以上です。

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