バッハの残る関心事は違約金が貰えるかどうかだけ 逆転でオリンピック中止が決まるまでのシナリオ

IOC(国際オリンピック委員会)バッハ会長が予定を変更して6月に来日することになりました。

私はここでバッハ会長と小池都知事が直接会談でオリンピック中止を決めるのではないかと個人的に予想しています。

以下、そこに至るまでのシナリオをまとめました。

このところ、朝日新聞をはじめとするマスメディアは、IOC高官たちが相次いでオリンピック開催は予定通り行うと発言しているという記事を立て続けに発表しています。

なぜ、日本のマスメディアがIOC高官にこの時期相次いで取材しているかというと、IOC高官によるオリンピック中止の鶴の一声が欲しいからです。

ご存知の通り、日本の政治家にはオリンピック中止を決める権限はありません。IOCでないと決められないのです。

朝日新聞をはじめとする日本のマスコミは、IOCにオリンピック中止を決めてほしいわけです。だからIOC高官に取材して中止という発言を引き出そうとしているのです。

しかし、IOCは日本のマスコミには決して中止の意思を打ち明けません。なぜなら、彼らは日本の政治家がオリンピック中止を申し入れた時に発生する違約金が欲しいからです。

IOCからすれば、日本の政治家がオリンピック中止を申し入れるという形式を取らないと違約金がもらえないからダメなのです。

しかし、菅総理大臣は、お金は意地でも出さないという人なのでたとえIOCが相手でもお金は意地でも出しません。だから、世論の過半数が反対していてもオリンピック開催を強硬に主張し続けるのです。

これに対し、小池都知事はどうでしょうか。
私は、小池都知事はバッハ会長に中止を申し入れる可能性は高いと個人的に見ています。

オリンピックが中止になれば、中止を申し入れた日本の政治家の支持率が大幅に上がるのは間違いない状況です。世論の過半数はオリンピック中止を求めているからです。

5月にバッハ会長は来日する予定でしたが、東京が緊急事態宣言中であることを理由に来日を取りやめました。
しかし、その後予定を変更して6月に来日することを表明。緊急事態宣言中でもオリンピック開催は可能という見解も重ねて表明しています。
これは、緊急事態宣言中でも来日できることの根拠になります。

そして、なぜバッハ会長は一度は取りやめた来日を再び決めたのか。

それは、違約金が貰える可能性があるからだと個人的ににらんでいます。

小池都知事は、7月に都議会議員選挙を控えています。
6月の半ばにもなると、もう選挙期間です。選挙で勝つため、オリンピック中止を申し入れる可能性があるわけです。

更に、9月には衆議院選挙もあります。
小池都知事は、都知事に就任早々に国政進出を表明したほどで、日本初の女性総理大臣になるためのステップとして都知事に就任したことはもう世間にも明るみになっています。
昨年にオリンピック延期が決まって以来、小池都知事は何が何でもオリンピックと言ってたのをかねてからの野心を実現させる方向に切り替え、都民だけでなく国民の莫大な支持を得ることができました。
小池都知事は、これを私がやれば支持されるというのを忠実に実行する人です。世間を読む力、風を読む力に非常に長けています。
小池都知事がオリンピック中止を申し入れれば、世論の莫大な支持を得ることができ、7月の都議会議員選挙のみならず9月の衆議院選挙に自分が立候補すれば一気に総理大臣にまで昇りつめてしまうことができてしまうわけです。

バッハ会長も、そのシナリオに期待しているからこそ、いったんは取りやめた来日を再び決めたと考えています。

バッハ会長にとって、東京オリンピックは半ばどうでもいいことでしょう。
日本の精神に感謝する、といった日本をバカにしたコメントもありました。
バッハ会長は、もはや東京に残されたことは違約金を払えるかどうかだけだ、と考えていると見ています。来日するのも、違約金を払うかどうか日本の政治家から話を引き出すためです。

そして、違約金を払うとすれば菅総理ではなく小池百合子。その頃はもう選挙期間中です。
選挙のための政治が、オリンピック開催をめぐっても行われています。

究極の選挙対策でオリンピック中止は決まる。あと気になるのは選挙の投票率ぐらいでしょう。
先日のさいたま市長選挙は、過去最低の投票率でした。投票に行くとコロナに感染する危険もあるからです。
都議会議員選挙はともかく、衆議院選挙に小池百合子が立候補するとなれば投票率はどうなるでしょうか。
投票率が低ければ、政権交代はありません。自民党が菅を見限り、小池百合子に鞍替えするシナリオが現実味を帯びてきました。

今後日本がどうなるかはさておき、オリンピックは逆転で中止になる可能性は極めて高いです。なぜなら、オリンピックを中止にすれば選挙で勝てるからです。
そして、それを実行するのは菅総理ではなく小池百合子だろうと個人的に予想します。これが、逆転でオリンピック中止が決まるまでのシナリオです。

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