ナカジ

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ANRIというベンチャーキャピタルで働いてます。 メルマガと同時更新中。メルマガぜひ登録いただけると嬉しいです。 https://www.wha2come.xyz/ 略歴:早稲田→Google→LUXA→DCM→ANRI

最近の記事

AIの起業はハードウェアを創ることから参入しても良いかもしれない / テクノロジーをどう装うか

AIという投資/起業テーマにどう立ち向かうか AIは今の2020年代の大トレンドであろう。いや機械学習的な意味においても含めるとずっとトレンドであるといっても過言ではない。全てがこのAI時代に対しての準備だったのではないかと思えるぐらい、下準備が進んできた。インターネットという情報の海にデータ化がされたものがこの十数年爆発的に増え、それを養分にAIというものがデータをどんどん学習することによって、今の生成AIのトレンドまで到達してきた。 一方でAIの進化が早すぎるかつLL

    • 日本のスタートアップにDefensetechというテーマはあり得るのか

      Big issueの1つ治安/国防 前回記事でスタートアップ/VCが解くことができるIssue/課題が大きくなってきているのではないかということは記載した。下記図のように、よりファンドサイズなどスタートアップに流れるお金の総量が増えることによって、解決できうるIssueが10年前と比較すると大きくなってきているというのはわかりやすいであろう。 そういって拡張していった投資のスコープにおいてDefensetechのような領域というは特にUS中心に盛り上がりを見せている。そう

      • スタートアップ/VCが解きうるIssueは拡張している

        テーマ不在感この数年言われてきているが、投資テーマ・起業テーマということが減ってきているとされている。もちろんCryptoやAIのような技術革新は進んでいたりするし、例えば普段使うサービスという点においてもライブ配信や、ショート動画など日々接するものの変化はあるので、変化がないわけではないしテーマがないわけではない。 ただ目に見えてて大きなテーマというのは少し減ってきているように感じる。以前Speculative thinkingというテーマで記事をかいたように、課題解決が

        • 金利がある時代のスタートアップとVC

          *上記のメルマガの本文の抜粋です。 ZIRPの時代 ZIRPという言葉をご存知だろうか。Zero Interest Phenomenon(ゼロ金利現象)/Zero Interest Policy(ゼロ金利政策)という言葉で、自分も経済雑誌を読んでいるときに見て、なんだそれはと目に止まって調べてみた。 日本だとそこまでのこの言葉自体の広がっているかというとそうでもない気がしているが、先に金利が上がったアメリカだと、それが実態経済や自分の環境にも色々と影響を与えてきているか

        AIの起業はハードウェアを創ることから参入しても良いかもしれない / テクノロジーをどう装うか

          #60 多元的未来を創るとはどういうことなのか~イベントレポート:多元的未来を体感する特別講座~

          多元的未来を体感する特別講座 Pluralityという言葉を聞いたことはあるだろうか。多元主義などの言葉に翻訳などはされるようなものだ。X上でたまに見かけていたこの概念について興味はあったし、少し調べたこともあった。薄く興味はあったが、なかなか深惚れるタイミングがなかったが今回たまたまXを見ていたらWiredがイベントで、多元的未来を体感する特別講座:WIRED UNIVERSITY × Miraikaというのが流れてきて、ちょうどその時間あいているからぜひ聞きたいとおもい

          #60 多元的未来を創るとはどういうことなのか~イベントレポート:多元的未来を体感する特別講座~

          #59 最近の投資方針/投資テーマ ~VCが投資テーマを考える意味はあるのか~

          投資の仕事と考えること 自分の仕事としてはいろいろこうやって文章を書いてはいるが、投資をするのが仕事で別にこの書いていることは仕事ではない。いや厳密にいえば仕事の一つではあるが、センターピンがあるわけではない。大体土日や、夜とかに書いていることが多いのでまあ趣味や享楽さに近いものである。 ということで自分の本職としては良い起業家を見つけて、投資をし、支援をする。もうそれだけではある。(もちろんファンドレイズなどその他も多くあるが省略)それ以外の活動は書いたりイベントでたり

          #59 最近の投資方針/投資テーマ ~VCが投資テーマを考える意味はあるのか~

          #57 なめらかな起業とその敵

          スタートアップ vs スモビジ 昨今よくX上などではスモビジが・・スタートアップが・・とかみたいな話題がよくでている。それを見ながら考えたことについて書いてみたい。そもそもスタートアップとはっていう定義も実は曖昧。急成長を目指すものやJカーブを掘るものだみたいな議論はあるが、自分も過去の#45 ”スタートアップ”とはどの企業を指すのか という記事で、そのあたりの問いについて考えてみたので、もしお時間あれば読んでほしい。 このような議論が活発なのは、この5年ほどで一気にスタ

          #57 なめらかな起業とその敵

          #56 書評:失敗の本質から得るスタートアップ経営への示唆

          “日本”に目をむける 最近自分の投稿とかを見ていただくとわかるかもしれないが、日本という国をもう少し現実感をもって理解することが次の大きな企業やチャレンジに繋がるのではないか。ということを考えている。 2010年代はUSが生んだNarrative(Software eating the world的)なものに日本含めて全世界が便乗した。また実際にクラウドであったりスマートフォンであったりという大きな変化があった。それによってのOpportunityが全世界均等に訪れていた

          #56 書評:失敗の本質から得るスタートアップ経営への示唆

          #55 Offkaiと海外Vtuberの現状と可能性:サンフランシスコ滞在記

          久々のUS訪問 先週久々にアメリカに行ってきた。ずっと久々に訪問してみたかったが、コロナをきっかけに機会を逃していた。それまでは年に1度ぐらいは訪問していた記憶がある。真面目になかなか機会もないなかで、一旦いくのもな・・ということを考えながら過ごしていると、結局いくことが遅くなってしまった。(とりあえず行動というのと、目的感を自分でも納得した上でいきたいみたいなのがでてしまう) 結構変わっている部分と変わっていない部分もあるなあと思いつつ、今回滞在した主目的であるOffk

          #55 Offkaiと海外Vtuberの現状と可能性:サンフランシスコ滞在記

          #54 イデオロギーとテクノロジーが描く多様な未来 : "加速主義" vs "新官房主義" vs "共同体主義" vs "修正民主/資本主義"

          下記メルマガの転載となります。 未来を考えるということVCとして仕事をしていると、職業柄当たり前だがどういう未来が来るのか?という問いは常に考えている。未来に対してどういう変化が今起きている、起きそうなのかについてを切り口に、起業家と対話しながら投資検討を進める。 短期の職業の職務でいうと10年スパンほどの未来においてこの起業家・チームがやりたいと考えていることが時代と一致するかを考えている。それによって会社がEXITすることによりリターンをお返しする仕事だ。ただ、長期的

          #54 イデオロギーとテクノロジーが描く多様な未来 : "加速主義" vs "新官房主義" vs "共同体主義" vs "修正民主/資本主義"

          #53 D2Cな世界がもたらした功罪

          こちらは下記メルマガかの転載です。 D2Cという文脈 D2Cという言葉が流行ったのはいつぐらいだろうか。Direct-to-Consumerの略で、メーカーがそのまま流通業者などを介さずに、顧客に届けることができるようになってきた。基本的にはインターネットなどの仕組みなどによって、中間をできだけなくしていくことができ効率化できるという文脈の上にあったものであった。 D2Cブランド勃興 その中で、スタートアップへの投資テーマ・起業テーマの拡張として語られはじめた。D2C

          #53 D2Cな世界がもたらした功罪

          #52 今の時代は"誰/何に"憧れを与えるのか~起業家を増やすためには~

          スタートアップの盛り上がり 日本においてはスタートアップ5カ年計画などを出したりしており、またいろいろなイベントが起こりスタートアップというのは言葉はこの10年間ぐらいで一気に市民権を得た。 下記図表ののように、様々なステージの支援に向けたものは整っていっているように思えるし、昨今課題であるM&Aやセカンダリーなどについても提言として重点があたっている。このような提言をしただいている関係者の皆様に感謝。 “スタートアップ”を増やすということ そういった中で、”スタート

          #52 今の時代は"誰/何に"憧れを与えるのか~起業家を増やすためには~

          #51 現代のコーヒーハウスはどこにあるか

          公共圏/ナラティヴの起こる場所 前回の記事において、メルマガなどのようなものは公共圏ぽさや、公的・私的なもののベン図の重なりのような存在なのではないかと書いた。またそういったものの良さは友達づくりになることができるという効用があることも記載した。今回はそういった場所が他にどこにあるのか、またそういった場所の重要性について考えてみたいい。 以前にナラティヴの重要性についての記事で、ざっくりいうと大きな物語への不信感、合意形成の困難性により、小さな物語の時代、ポストモダンな時

          #51 現代のコーヒーハウスはどこにあるか

          #49 VCのセカンドキャリア

          今回はちょっと俗っぽい/キャリアの記事となっておりますが、あまりVC側の議論や記事などがないなと書いてみた。 人生においてもキャリアにおいても何が正しいとかはないが、比較的若い年齢でこの業界に入ってどういう可能性があるのかに残しておくことは、VCキャリアを考えている人などになにかしら残せるものがあるのかもしれないと思っている。ぜひそういった方々へ参考になればいいなと思っている。 こちらの記事は、正直VCのキャリアを考える人以外にはそこまで興味がない 記事であろうため、not

          #49 VCのセカンドキャリア

          #48 アニメ制作会社のようにWebサービスを創る

          ロックバンドのようなスタートアップ 自分が大学生時代の10年ほど前ぐらいだとiPhoneなどのデバイスシフトのような動きもある中で、自分がよく触るようなプロダクトが変わっていったという経験をしてしまっている。1プロダクト1サービスで上場し、世の中を変えていくようなことを見てしまった。AirbnbやFacebookなどのようなサービスに憧れた世代ではある。そういったものに憧れてこの世界に入っている節はある。 日本でいうとmixiやモバゲーなどから、mercariのようなサービ

          #48 アニメ制作会社のようにWebサービスを創る

          #47 第一原理から考える起業アイデアが世の中を大きく変える

          *こちらのメルマガからの転載です 昔から”考える”という行為自体がどういうことかについて”考えていた”。 きっかけとまではいかないが、”ちゃんと考えて発言しろよ”って昔の上司から言われたことが深く残っている。”考える”ってなんだろう?とそのとき改めて思えた。大学時代に読んで今でも読み返す、イシューからはじめよや、はじめて考えるときのようになどは名著だが、なかなか考えるという行為は奥深いなと思うし、難しいことだと今でも思うし、結論がでてはいない。 考え方の切り口 そうしてス

          #47 第一原理から考える起業アイデアが世の中を大きく変える