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雑学note【第14回】 ボルシチ

今日のテーマはボルシチ。

まだ誰も食べたことのない料理シリーズ(いや、僕だけかな?)。

ボルシチはウクライナの伝統料理である。ロシアの料理として有名なんだけど、本当はウクライナの料理なのである。ロシアにはいろいろあるけど、ウクライナにはボルシチくらいしかないだろうから、覚えておいてあげないと失礼である。

ボルシチは、世界三大スープの一つなのだそうだ。残りの二つもあとで調べてみるけど、僕の予想ではあと2つは「味噌汁」と「豚汁」じゃないかな。「ボルシチ、味噌汁、豚汁」。言いやすいし。

ボルシチは肉や野菜を煮込んだスープで、やたら赤いのが特徴。

トマト、にんじん、タマネギ、キャベツ、セロリ、牛肉などが主な具材なのだけど、ボルシチには忘れてはならないものがある。

ボルシチをボルシチたらしめる重要素材……。

それは、その赤い色を出すのにキーとなる「テーブルビート」という野菜。ビートルートとか、レッドビートとか、火焰菜(かえんさい)ともいう。カブに似ているため、赤カブと呼ばれることもある。

テーブルビートはビートの仲間である。ビートの一門はたくさんいるけど、最も有名で、売れっ子なのはテンサイである。テンサイはサトウダイコンと言われ、砂糖の原料になる。

砂糖の原料というとサトウキビ以外考えられない。サトウキビ以外あり得ない。サトウキビ以外に何があるというのだ、笑わせるなと思うだろうが、実はテンサイからとれる甜菜糖もシェアは大きく、日本では砂糖消費量の約25パーセントが甜菜糖。テンサイとサトウキビは砂糖の2大原料なのである。涼しいところはテンサイで、暖かいところはサトウキビというイメージ。日本では主に北海道で栽培されている。覚えておけば、地理のテストで2点くらい稼げるかもしれない(受ける予定はないけど)。

ちなみに、テンサイは「サトウダイコン」と呼ばれているから、大根の仲間かといえば、大根はアブラナ科、テンサイはヒユ科なので違う分類である。また、見た目がカブに似ているから、カブの仲間かと思いきや、カブもアブラナ科。つまりカブや大根とは芸風は似ていても違う門下ということになる。

テーブルビートも、テンサイ程でないにせよ、同じように甘みが強いらしい。見た目的にも、テンサイを赤くしたような感じである。

テンサイ(ビート)の赤いやつがテーブルビート(レッドビート)。スライムの赤いやつがスライムベス。みたいな理解でそれほど遠くはなさそうである。

ボルシチを食べる機会があったら、テーブルビートがどれだけ甘いか試してみたいものである。


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