雑学note【第12回】 タガログ語の「タガログ」って何?
フィリピンで使われているという言語。「タガログ語」。
「フィリピンだからフィリピン語」だったら話は早いけど、「フィリピンはタガログ語」などと言われているのを耳にすると「へ? タガログって何?」などと思ってしまう。
そんなこと、もう二度と思わない体になりたい。そんなことも知らなかった昨日までの自分を恥じたい。ということで、調べてみる。
まず、わかったのが、フィリピンの公用語はフィリピノ語(フィリピン語)と英語であるということだ。
「な~んだ。『フィリピンだからフィリピン語』でいいのか。じゃあこの話は終わりだ」とはならない。「じゃあ、タガログ語って何?」という疑問はますます膨れ上がる。
さらに調べを進める。
フィリピンは数千の島からなる、様々な民族が住みつく多民族国家である。有史以前から、いろいろな民族が渡ってきて、住みついて、歴史を作ってきた。
その中の主要民族の一つがタガログ族。首都マニラをはじめ、ルソン島の諸州等に住んでいる。そのタガログ族の言語がタガログ語。つまり「タガログ」はフィリピンの民族の名前だった。
そして、公用語のフィリピノ語の元となったのがタガログ語である。タガログ語を元に、国の言葉として標準化したものがフィリピノ語ということだ。
しかし、タガログ語とフィリピノ語の差はそれほど明確ではないという。まあ、確かに、言葉なんて変わったりするものだし、線引きは難しいだろう。
実質的には、マニラ首都圏で使われている言葉=タガログ語=フィリピノ語と捉えられていて、多くのフィリピン人はフィリピノ語はタガログ語の別名だと考えているらしい。
それなら、我々は「フィリピノ語」と「タガログ語」はほぼ同じものと考えていいだろう。そう考えなければ、(さらっと調べるだけの予定の雑学noteなのに)面倒なことになりそうだからだ。
それにしても、フィリピンの地図(Googleマップ)見てると、島だなあと思う。これだけ島だと、島から島へ、海に落ちないようにぴょんぴょん飛び移る遊びが流行っているんじゃないだろうか。子供たちは「間違ってマレーシアまで行かないようにね」なんて注意されたりしてると思う。
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