見出し画像

やっつけ仕事

とにかく横になっていたくて、将来の夢はずっと横になっていてもいいこと。目標は横になる事なので、ライブの為にやらなきゃなぁと思ったこととか曲を作らなきゃなぁとかそれを抱えながら横になっていると気持ち悪いので、重たい腰を上げて取り組み、集中力が切れると放り投げてもういいやと横になる。なんだこれやっつけ仕事じゃん、と日々の行動に名前がついてがっかりだ。もう夢とか生活とかどうでもいいのでとにかく横になりたい。そういえば2年前重たい風邪になって何日も会社を休んだ時、声も出せず制作する体力もマジでなくて横になっているしかなかった時、合法的に天国を手に入れたと嬉しかった覚えがあるなぁ。
大学のすべての授業が終わり、もちろん卒業が決定していて、卒業式まで1ヶ月ほど丸々時間が空いている、みたいな期間があったのだけど、その時もずーっと横になっていた。課題もなく、その時はバンドも無いし、実家だし、ちなみに就職も決めていなかったので本当に制約のない何をしても良く何もしなくて良い時間を与えられて、まぁ展示を見に行ったりデートをしたりとかの外出はあったけれど、その時の時間の過ごし方の第一希望は横になる事だった。その時はこのままなわけない、オレは何かを成し遂げるんだみたいな気持ちがあったと思うけれど、10何年ぶりに自由な時間を確保した今でも私はやっぱり横になりたいのだった。ちょくちょく予定を入れてしまっているのでまだ確信を得ていないがおそらく、今整えた生活環境の中であれば、24時間365日生活に必要な掃除洗濯食事以外何にもせず横になっていられる自信がある。わかるー、と思う方もいるだろう、でも人は何かしら行動したいものなのでは無いだろうか。じっとしていると、外出したり人と会ったり何かを作ったりしたくなるものなのだと思う。その通りで、確かに私は何かをしたくなり、横になりながらこの駄文をスマホで打ち込んでいる。何かをしたくなるというよりは人と関わりたい、人に認められたいということかもしれない。成金も半グレも段々金や悪事では手に入らないものが欲しくなり人に認められたいと思うようになるようだ。今では生活のスキマ時間を埋める娯楽を提供することで数字を伴いながら簡単に人に認められている感を得られるとても良い世の中だ。よかったねぇ。

横になり村上春樹のエッセイを読みながら、気がつくと夢の中で村上春樹のエッセイを読んでいたようで、村上春樹のエッセイは丁寧に栞を挟まれ机に置いてあった。時空が歪んでいる。これは一昨日の出来事だけれど、あれ?!と現実と夢が区別つかない瞬間があって恐ろしかった。おそらく同じ景色の中で長い時間を過ごしていると、こういうことも起こり得るなと思う。今も、どこかでまた途中で目が覚めるのではという感覚があり少し危うい。

料理や洗濯、掃除は目的を果たせればいいしやっつけ仕事でいいけど、というかなんというか苦じゃ無いのでしっかりやるし適度にサッとやるって意味だけど、制作でやっつけ仕事してあー横になろっとというのは気分が良く無いものだ。集中力が続かないという事かもしれないし、むぁこんなもんでいいかという気持ちがあるのかもしれないが、一つの作品、パフォーマンスのすべてを一人でやっているので全ての工程が楽しいかというとまるでそんなこともない。むぁこんなもんかなで次に行ってしまう部分もあると思う。あー横になりたいという強い欲求が集中をブチっと切ってしまって、とにかく大枠の形が整って自立してくれりゃいいやの気持ちになってしまう。それで人前に出すって意味では無いけど、いま完成させるより横になりたいその場から離れたい、そういう時間がありとても辛い。あーやっつけ仕事やってもうたわーみたいなね。
会社で仕事しててもやっつけ仕事でデータ回してくることあってお前マジかと思うことあるけど、まぁわからんでもないんだよねぇ。助け合う為に組織されているわけなので。

疲れている、と言うのは簡単だが、そんなこと言っていると一生おやすみしなきゃいけないので、横になりながら仕事できないかなぁと思っている。今日は泥酔の予定があるので友達にそういった相談をしてくる。海にぷかぷか浮かぶベッドも良いが夜になったら移動しなきゃいけないのがめんどくさい。そういえば部屋にいくつもベッドがあると気分転換になって良さそうだ。それは変なので、いくつも部屋を持っていれば良いか。横になりながら仕事ができるオフィスがあったら就職します。衛生管理が難しそうだが自分のデスクの代わりにベッドが与えられて管理は自分でやるようにすればいい。てかリモートワークでいいか。なんか、そういう場合働かねー奴って絶対絶対出てくるのを見てきたし、自分はどちらかというと働かないの気持ち悪いから働いちゃうんだけど、生き物って組織の中でそういうものらしいので自分が損してるとかあんまり気にしない方がいいらしい。

ゲームボーイに刺すように睡眠時用のイヤホンを買った。シリコン製で耳に入れないボディ部分も指で潰すとグミのようにプニプニしていてすごい。とても小さいし断線対策があって安心、コードもなんか布みたいなやつでひっかからないし、まぁ装着感は悪いけどスピーカーで音の確認するにはある程度音量必要でクレームくるのもダルイのでイヤホンで聴いている。

写真は毎日Instagramにあげている絵。
予約投稿で勝手に追加されていく様が面白い。プログラミングして勝手に動くみたいなことに興味がありそうな予感がしている。でもエクセルの計算式は苦手。
やれやれ。

この記事が参加している募集

#今日の短歌

40,378件

#夏の思い出

26,693件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?