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コロナ禍で都会から地方へ移住を考える皆様へ

都会と地方を知る、田舎者から一言。

移住をお考えの皆様、可能であれば移住候補先に1週間、最低3日は住んでみて下さい。本当に移住すべき場所かが分かります。

都会に住んでいた方が、地方、特に人口が数千人の田舎に移住した時、慣れないとされる2大事項があります。

「圧倒的利便性」と、「家族以上の人付き合い」です。

「圧倒的利便性」は、人それぞれです。30年以上前と異なり、地方でもコンビニは当たり前にありますし、有名な家電量販店があったり、ファミレスがあったりするので、都会と相違ない事が増えていますが、とはいえ、「圧倒的利便性」と思うものが無くなってしまうと、気力を失ってしまいます。

Apple好きには、AppleStoreはありませんし、ガジェット好きの専門店街もありません。ハイクラスのブランドショップもありません。勉強好きの方々には大学や図書館がない地域もあります。コンビニも24時間営業ではなく、深夜帯は休みの場合もあります。各種セミナーや交流イベントには参加しずらくなります(この辺はウェビナーで解決できるかもしれませんが)。芸能人がよくいくお店も少ないでしょうし、流行りのものを手に入れる事はきっとできません。通販で都会で手に入る物と変わらない買い物は出来ますが、当日入手は不可能で、1〜2日待たないと荷物は届かない事も多々あります。

こればかりは人それぞれなので、少し生活すると、アクセスできないものが増えて、その不便さを感じます。この不便さに苦痛を感じなければ大丈夫です。

ちなみに、私のような地方の田舎者の特権は、都会に出ると、ないない状態からのあるある状態なので、「圧倒的利便性」がなくても生きていける所です。

次にある事は、「家族以上の人付き合い」です。

誰が話した訳でもないのに、「Aさんちの息子さんは東京のXX大学にいるよ。」とか、「Bさんちの娘さんは未婚だからもらってあげなよ。」と、家族以上に周囲の方々との関係性は濃密です。流石に醤油がなくなって隣の家へ借りに行く事はないにせよ、親戚からの貰い物を分けてくれる事はあるかもしれません。

私は芸能人ではありませんが、芸能人がよく、週刊誌にすっぱ抜かれたように、自分から発信していない事に尾びれ背びれがついて拡大解釈されていたという事も多々あります。芸能人の方々が週刊誌を嫌っておられる発言をされる事に近いものが、「家族以上の人付き合い」にあります。

この付き合いに慣れず、気持ち悪がったり、毎朝挨拶しなかったり、町内会に出なかったりすると、完全に孤立してしまいます。

というのも、小さい町ではゴミ捨て場などの公共施設を、町内会が管理している事も多いのです。その為、町内会費を払わなかったり、周りと関係性が維持されないと、とても生活しずらくなります。

ちなみに、私のような田舎者は、この関係性に慣れているので、別の田舎でも生活していけますし、都会にも順応します。

という事で、都会に慣れた方々が移住を検討する際、「圧倒的利便性」を失う可能性がある事と、「家族以上の人付き合い」がある事を前提に、地方へ移住された方がいいよ、という話です。

何かお役に立てたようでしたら幸いです。