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ヤバい仕事の見分け方、企画の立て方【月刊(本当は週刊だけど)お気楽フリーランス論Vol.19】健康の維持方法と15年間一度も風邪をひいていない件

先日、唐津の名寿司店に行ってきました。非常に陽気な大将で、いつもニコニコしていてかわいい。そして気もいい。道を歩いていると「中川さーん」と声を掛けてくれる。そんな寿司店に近々、この11年程もっとも仲良くしている方と一緒に行ってきます。楽しみだなぁ。この方とは遊び仲間ではあるものの、仕事仲間でもあります。これは非常に幸せな関係性だと思います。今回も佐賀で一緒に仕事をする予定なのですが、これが果たして我々の人間関係や物事の考え方をどう変え、そして人生をどう変えるか? そんなことも楽しみにしております。

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さて、今回まずは「企画の立て方」ですが、これは一人でうじうじとやっていてはどうしようもない。キチンと相談できる相手を見つけてやってください。私の場合、小学館の「マネーポストWEB」編集長のM氏がそうした存在にあたります。

同サイトは多分2017年初頭に始まったと思うのですが、約4年間、毎週私は土曜日の16時に原稿を掲載してもらっています。2月6日はコレでした。

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これが案外読まれたようです。ヤフーニュースでも「そこそこ多い。及第点」的に約300のコメントが付きました。

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企画を立てるには「あなたの役割」をこなそう

マネーポストWEBについては毎週火曜日にM氏からメールが来て「今週どうしましょうかー!」と相談をされます。その時に3つずつネタを出すのですが、我々の間では一つの「成功法則」が存在します。それは私は以下のような原稿を書くとPVが良い、その路線で攻めよう! というものです。

・ケチ

・貧乏くさい

・時代遅れ

以下、いずれもPVがたいへん良かった企画です。これらは当然狙って出していますが、思いのほかこの3つの路線が当たったのは驚きました。なぜこれらがウケるかといえば、ネットを見る人々は以下が大好きだからです。

・他人の不幸

・誰かを見下すこと

・自分がいかにイケてるか確認できること

はい、この3つの気持ちを満たすべく私は毎度この手の企画をM氏に提案し、M氏は「今回は【1】で行きましょう!」と言ってくれるのです。ちなみに、上記「1ヶ月9万円生活」原稿を提案したのは2月7日でしたが、この時は【1】【2】【3】の企画を出しましたが、いずれも貧乏系・社畜系のものでした。M氏は「もう『貧乏三部作』で行きましょう!」ということで、今週と来週は企画を出さずに済みそうです。それでは、その他のPVが良かった記事を紹介します。

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いずれも貧乏くさく、憐れみを覚えるようなテイストの記事になっておりまして、私は自らを道化にすることにより、世の人々の自尊心を少しでも満たせればな、と考えておる次第です。

この「貧乏路線」については、初期の頃に「どんな記事がウケるのかねぇ……」とM氏と話し合っていた時に「まぁ、この路線かな」ということになりました。マネーポストWEBについては「ファストフード・コンビニメシを比較するのが得意なライター」「若者と中年の断絶に詳しいライター」「なんだか分からないけど、非常識な人をたくさん知っているライター」のように、各人が「ネットでウケる」テーマを持っているライターがいます。

いくつか企画を試してみて「この路線は行ける!」と確信を持てたのであれば、それを起点として、様々な企画を考えてみてはいかがでしょうか。私は今週(2月13日)と来週(2月20日)はこの「貧乏三部作」で行きます。

ヤバい仕事の見分け方…仕事は最初は「おいしい」顔をしてやってくる

さて、ここから本題に入りますかね。フリーで仕事をしていると、「ヤバい仕事」というのが多数存在します。私が連載している女性向け恋愛サイト「AM」でこの前書いた話はそのヤバさを表しています。

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これはフリーランスのデザイナーの話ですが、ヤバい仕事って本当に時々存在するんですよ。ここで書いたのは、128ページのムックをとある著名なデザイン事務所が受注したところ、2人のフリーランスがその内64ページを受注する。同社の社員デザイナーは、「ただ文字を流すだけでいい」ようなページを担当するも、フリーの2人は「とんでもなく写真の点数が多く、キャプションを間違いやすいうえに、表まで多数作らなければいけない」ページを押し付けられました。

しかも、この手の「素材」(テキスト・写真・イラスト・表のラフ)が多いページというものは、デザイナーに素材が渡ってくるのが遅い。校了直前にデザイナーに過度な負担が与えられることとなります。結局この話に登場する2人は、以下のように決意します。

無事に校了し、この過酷な仕事は終わったが、ヒロコさんと僕が決めたのは「もうあの編集部、そしてデザイン事務所の仕事はしない」ということだ

これです。2人はこの編集部とデザイン事務所のヤバさを知らなかった。これまでに私も色々とヤバい仕事は経験しましたが、見抜き方は大分分かってきました。以下5パターンに当たったら要注意です。

ヤバい仕事その1:孫請け以下の仕事

この手の仕事は、ピンハネを何度かされているだけに、最終受注者であるフリーランスに渡されるカネは少なくなります。

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