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妥当な価格の高級品

小代焼中平窯の西川です。

今回は私自身が思う、小代焼中平窯の価格設定についてお話していきます。





手作り陶器としての中平窯


『手作りの陶器である』という範囲で考えますと、妥当な価格設定をしていると思っています。


本音を言えば、日常使いの食器はかなり良心的な値付けをしていると思っていまして、
土掘り~土作りだけで半年以上かかっていることを考えますと「あと数百円上げても良いかも…?」とも感じています。


ただし、作品として作った一点物や
焼き上がりが良く 尚且つ数が少ない作品に関してはそれなりに高価な値付けを行っています。
※不当に価格を釣り上げているわけではありません。


日常食器に関しては
「お客様に使っていただいて出来上がり」と思っていますので、仮にどれだけ有名になろうとも常識的な価格を続けるつもりでいます。


まぁ、社会と中平窯の状況次第では
数百円~千円くらいの値上げは大目にみていただけますと、大変助かります<(_ _)>



全ての陶磁器の中の中平窯


しかし、
『日本中全ての食器の中の小代焼中平窯』で考えますと途端に高級品になると思っています。


私が特に基準だと思っているのは無印良品なんですね。


無印良品には
「決して高級品ではないが、ちょっとだけ生活の質に気を付けているお客様が行くお店」
という認識を持っています。
(※無印良品の関係者様。あくまで私の印象ですので、もし解釈違いでしたらすみません…!)



小代焼中平窯のご飯茶碗は
一点物(大)で3,300円(税込み3,630円)です。※2023年7月現在

これは『手作りの陶器』として見ると高くも安くもなく、妥当です。

しかし、無印良品のご飯茶碗は790円なんです。※2023年7月現在

その差は約4.6倍!!


焼き物屋ですので、陶器価格への感覚がマヒしてしまいますが、
「もし、自分が着ている服、履いている靴、夕飯のための食材が4~5倍の価格だったら?」
と想定すると紛れもなく高級品です。


結論


私は上記のような価格への認識を持っていますので

小代焼中平窯は
『妥当な価格の高級品』

であると思っているんです。



今回のお話では値付けについて良いとも悪いとも、
特に言いたいことはありません。

私の値段に対する考え方を伝えたかっただけなんです。


世の中全体で見ると高級品である陶器を買っていただいているお客様へ感謝しつつ、現在の自分が出来るベストな作品を作っていこうと思っています。



あ、
なんか今回は堅苦しくなってしまいましたが、私は作陶を義務ではなく
「自分が楽しいから作っている」と考えています(^^)

最終的には焼き物好きなお客様が
楽しく選んで、楽しく使っていただけますと、とても嬉しいです!




どうぞ、今後とも宜しくお願いいたします<(_ _)>



7月17日(月) 西川智成

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