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机上のおもしろさという難敵

往々にして、打ち合わせでおもしろいことを言える人が声が大きくなりがちです。しかし、打ち合わせでの「おもしろい」と形にしたときの「おもしろい」はちがう。以前にとある番組でそんな風景を見て、このことを強烈に感じたことがある。特番的なコント番組。様々なコンビが打ち合わせをしてブレストのように話していく。そこで築きあげたものをコントとしてみる。できていく過程をみせるということで興味をもった。出演者は人気者ばかり。ショーレースの優勝者もいる。そのブレストでだれかが設定のアイデアを話す。それに乗っかってだれかがまたアイデアを話す。そこに「ちなみにさ」とすこしちがったアイデアを話しだす人がいて、その場が盛り上がる。ぼくは見ていて、最初のままの方がおもしろいと思うなぁと感じるのだが、打ち合わせには流れがある。流れに逆らって良い結果になることはかなり少ない。もとに戻せる人がいないまま流れにのって内容がかたまっていく予感が示されてコントをみる。
もちろんぼくにとってはおもしろくないだけだ。だけど、こういうことはよくある。打ち合わせは意外と技術が必要で、企画を通すとなるとより技術が必要になる。まず最初にアイデアを言ってはいけない。特にブレストでは。ぼくは最初に言いがちなので、思わぬ方向に進んでしまうことが多い。ま、それがブレストだよということ。ぼくはブレストがにがてだ。結局はいろんな人の意見をバランスよく取り込むことになってしまって、強いアイデアが生まれると思えない。
これと同じようでまったくちがうのが、コンビをシャッフルしてネタを披露する『ザ・ドリームマッチ』。ネタを完全に託す人もいるが、多くは最初に話し合ってどちらかがまとめる。またはまとめてきたものをもとにブラッシュアップする。こちらの方が良くなる確率が高いだろうなと思う。だれかが責任をもって作り上げる。これはとても大切な作業だと思う。責任の所在ではないけれど、責任感を分散させることのメリットは波風たてず仲良くいられることぐらいだ。みなさんはどうお考えですか?

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