「おもしろい」は経済を動かす

最近、海外CMのことを称賛していたのですが、ぼくは日本のCMも好きです。テレビとネットではやはりちがいがあって、番組程度のターゲティングしかされていないものが流れてくるのがTVCM。WEBCMはターゲティングするものなので自分がつくったCMと出くわさないことも多いです。きょうは特にTVCMの話なのですが、自慢CMや自己紹介CMがふえているのがやはりざんねんだなぁと思います。みんな自慢はきらいなのに広告しようという時はなぜか自慢してしまう。自己紹介だって知らない人がいきなり自己紹介してきても興味ないでしょう。どちらもムダがないです。でもヒトは意外とムダの部分に興味をひかれる。CMがおわって「あれなんだったの？」と思わせることも必要だと思うのです。TVCMは一定の期間に何回か流れるので、複数回であった人に興味をもってもらう。一回勝負で考えないようにすると、もっとおもしろいCMがふえると思う。
ある研究では３回以上の接触してから行動を起こすという結果がでたそうです。こんなうんちくみたいなことを覚えたのも、提案するクライアントに自慢CMや自己紹介CMをやってほしくないから。これらのCMはプロでなくたって考えられます。サービス内容を並べていけば成立するんですから。でもこれで成功したのはハズキルーペだけ。圧倒的に異質だったし何億円もかけて制作している異常さがウケた要因と考えられますが、異質でなくなった時点で効果はでません。何度みても楽しいものってありますよ。バザールでござーるを、おいっ子とめいっ子にみせたらゲラゲラ笑ってました。そういうCMをみんなで目指していきたいものです。おもしろいって経済を動かしますから。

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