「生みだす」という認識の範囲を広げてみてはどうだろう
原作者と脚本家の関係性については、今年のはじめに悲劇が起こったことによって多く語られるようになった。原作と脚本はむずかしい問題だ。書き方は違えど、ト書きとセリフによって成り立つ文章であるが故に今回に限らずさまざまな問題を引き起こしてきた。ぼくが最も印象に残っているのはシナリオ作家協会による「1円裁判」。もともとは映画化するにあたっての改作をヨシとしなかった原作者(小説家)がタイトルを変更することで何とか映画公開まではできたが、「年鑑代表シナリオ集」への掲載を認めなかった。これ