Naka-T

Exercise for good writing.

Naka-T

Exercise for good writing.

最近の記事

映画『プリティ・ウーマン』を観て80年代末のロサンゼルスの空気を感じる

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B07MNY7RYW/ref=atv_dp_share_cu_r リチャード・ギア×ジュリア・ロバーツ主演のラブコメディ映画を相当久々、たぶん十年以上振りにAmazon Primeで鑑賞したが、約2時間あっという間に観てしまった。 ビバリーヒルズでのパーティーの帰り道、実業家のエドワード(リチャード・ギア)が街娼のヴィヴィアン(ジュリア・ロバーツ)と出逢ってからの一週間のシンデレラ・ラブスト

    • 変な男と変な女のラブストーリー、映画『ナポレオン』

      リドリー・スコット監督の映画『ナポレオン』が公開されているので観てきた。 去年、ナポレオンの言行録を読んでからナポレオンに興味があったので彼の生涯についてある程度の知識がある状態で観てみると、この映画は、革命や戦争の惨禍といったショッキングの描写もそうだがナポレオンとその妻ジョゼフィーヌの不思議な、というか変な関係性がより前面に出てくるように感じられた。 映画は、コルシカ島の田舎貴族ボナパルト家の長男が、卓越した軍事的才能で連戦連勝し出世を重ね、国家指導者の座に就き、ついに

      • 好きな作業用フリーBGM(久しぶりの投稿)

        ぼくはBGMを聴きながら頭を使う仕事や作業ができない方なのですが、軽い、あまり頭を使わない作業とか、あと小説を読むときにYouTubeのフリーBGMを聴いてることがまあまああります。 特に好きなのがしゃろう氏が作曲した『ローファイ少女は今日も寝不足』でピアノのシンプルなメロディと穏やかなビートが夜のちょっともの淋しい雰囲気にいい感じに溶け込みます。この曲を最初に聴いたとき、たぶん何かの実況者かVTuberかの配信のBGMで流れたとき、いい意味で「聴いたことある」感の音楽で安

        • 小説『異セカイ系』を読む

          ・第58回メフィスト賞受賞作。 ・Web小説を投稿している20代男の主人公が、ある時自分の作品世界に入り込めるようになり小説の登場人物を救おうとしたことをきっかけに、小説の主人公の恋愛関係や作者の恋愛関係が絡み合っていくストーリー ・作者が神として世界を改変しようとする話は珍しくないが、本作は想像上の産物のキャラクターとの恋愛の可能性にフォーカスしているのに特徴がある。 ・キャラクターに恋するのも自分、キャラクターを作ったのも自分というマッチポンプをつきつめて肯定すると

        映画『プリティ・ウーマン』を観て80年代末のロサンゼルスの空気を感じる

          映画『ヴェノム』を観る

          ・マーベルシリーズの寄生生命体の悪役「ヴェノム」を主役に据えたアクション映画 ・未知の生命との共生関係というと『20億の針』に始まり『ウルトラマン』、『たった一つの冴えたやりかた』、『寄生獣』、『キルラキル』と面白い作品が揃ってるけど今作も面白い。 ・悪役の行動原理なんかは寄生獣だし、バトルの締め方なんかはキルラキルだったりと目新しさはないかもしれないけど縦横無尽に動きまわるヴェノムは観てて飽きなくて、あっという間に時間が過ぎる。 ・作中、むちゃくちゃ禍々しいキスシーン

          映画『ヴェノム』を観る

          映画『未来のミライ』を観る

          ・2018年夏公開の細田守監督作品。 ・はっきりとした筋書はなく主人公のくんちゃんの家族を巡るエピソードがオムニバス的に流れていく展開。異なる時代、場所で自分と家族とのつながりをくんちゃんが認識していく様を描いていく。 ・劇的な展開というのは終盤の駅の描写くらいで、エンターテイメント的興奮を求めていると肩透かし感が半端ない。 ・普通のファミリー向け映画以上になんというか筆者のような独身男性には共感できるかという意味でシビアな映画ではあった。 ・ 犬のゆっこの声優の吉原

          映画『未来のミライ』を観る

          ライトノベル『友人キャラは大変ですか? オフコース』を読む

          ・すでに6巻発売されている本編シリーズと並行して読売中高生新聞で連載されたものをまとめたもの。 ・1回文庫本5ページの分量で52回の連載されたものを加筆修正してある。 ・このシリーズの魅力の大きな部分を占める主人公小林一郎のキレの良くスピーディーな解説、コメントが5ページサイズに凝縮された中ですごい生きている。このスピード感とウィットは6巻くらいまでの『俺ガイル』にも匹敵すると思う。 ・紅諸さんによるデフォルメされたキャラクターの口絵が毎回掲載されているが、パワーパフガ

          ライトノベル『友人キャラは大変ですか? オフコース』を読む

          ライトノベル『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』を読む

          ・『ココロコネクト』あたりとも共通する、日常を舞台に不思議なことが起きる感じ。 ・途中まで主人公のいかにもなラノベ主人公的逆張り台詞のクサさに違和感があったが、それなりに慣れる。 ・過去の事件を追う報道マン、化学好きのクール女生徒、イケメン友人など類型的なキャラクタが役割を果たすかの如く淡々と入れ替わり話題に参加するのはマイナスなようで、「ヒロインと主人公の二人だけのWe are all aloneな世界」という感じを強めてていいのかも。 ・ひたすら神奈川から大垣まで鈍行に揺

          ライトノベル『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』を読む