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“綺麗なものにずっと触れていたい”

いつしかそう願った。


でも、世の中の綺麗なものばかりに触れる
なんてことはほぼ不可能。

そんな上手に世の中はできていない。



この薄汚い暗い世の中で、
光ってなんなのだろうか。



理想は打ち砕かれ幻想になり、
輝きはいつしか埋もれて霞んでいく。


いつだって光になるものは、
かき消されてきた。



“誰かの光になりたい”

そう思ったって
多くは光になりきれず、
薄暗い夜道を歩いていく。


“光”なんて、淡くて頼りないものなのだろうか。







違う。きっと、違う。


たとえ、淡い光だって、照らしてくれる。

こんな暗い世の中だから、
光を必要とするところは必ずある。

それなら、
淡くたって光になるはずだ。
弱くたって、光になるはずだ。



ほらだって、


見知らぬ人の小さな優しさは
そっと心を照らしてくれるし、

まだ駆け出しのあのバンドマンだって
間違いなく私の光だ。




こんな例えでいいのか分からないけど、

必要としてくれているところなら、
光は、間違いなく輝くはず。



“光”が何か


なんてことは正直分からない。

人それぞれ欲しい光は多分違うから。



それでも、

どんなに小さくても、
誰かの、何かの、
“光”になれるなら、
私は淡い光だっていい。



そっと優しく照らす
そんな光になりたい。



そう考える私は、
また“綺麗なもの”を見つめている。

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