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[AI最新NEWS]【前編】Chat-GPT有料版新機能 -見る,聞く,喋る -英会話や思考の壁打ちに,僕はこう活用

 Chat-GPTが、今月(2023年10月)になって、大幅にアップデートされましたね。今のところ。有料版(Chat-GPT plus)のみで使える機能となりますが、やがて無料版もアップデートされることでしょう。

 これは、かなり使えます。本記事では僕の活用法を含め、前編と後編に分けて、述べていきます。


LLMの総合性能は、やはりChat-GPT4


 Chat-GPTは現在最新バージョンが4で、今年の3月に登場して、それまでのバージョン3に比べて、流ちょうに会話できるようになりましたし、格段に優秀になりました。

 その後、GoogleのBardや、METAのLlama2など、各社から次々に、大規模言語モデル(LLM)が登場しましたが、総合的な性能は、Chat-GPT4がいまだダントツに優れていると思います。

Chat-GPTが「GPT-V」にアップデート

 そんなChat-GPTが、今月、さらにアップデートされました。通称、GPT-Vと呼ばれています。VはVisionの「V」で、アップデートのテーマは「マルチモーダル対応」です。

「マルチモーダル」4つの機能


 マルチモーダルとは、テキスト、画像、音声、動画など、複数の種類のデータを一度に処理できるAIの技術のことです。

 具体的には次の4つの機能が追加されました。

1.ブラウジング機能が復活した
2.音声で会話できるようになった
3.画像を読み込み理解できるようになった
4.画像を作れるようになった

今回のアップデートは、かなりすごい

 今回のアップデート、正直、僕は、そのすごさに、かなり驚いています。特に「見る」機能です。

 「見る」とは、画像を見たり、描いたりする機能です。これが秀逸です。

 1つずつ、紹介しましょう。

1.ブラウジング機能が復活

 ブラウジングとは、インターネットの情報をもってくる、という機能です。Chat-GPTは、2022年1月までのデータしか学習していません。

 ですので、「日本の総理大臣は?」と聞くと、「菅義偉」と答えるのは有名ですよね。

  ブラウジング機能を使うと、Bing検索機能を使って、最新の情報にアクセスして、Chat-GPTが答えを返してきますので、先ほどの質問にも、「岸田文雄」と答えるようになります。

著作権問題は解決

 この機能、以前は使えていたのですが、今年の7月に、いきなりなくなりました。理由は、著作権を侵害するデータを持ってきて回答するという問題が発生したためです。

 OpenAIで、この問題に関して、対策を施し、10月になって、この機能が復活しました。

 確かに便利なのですが、正直、僕は、この「ブラウジング」を使いません。なぜなら、検索エンジンが、MicrosoftのBingなので、ネットから取ってくる情報が「いまいち」なんですよね。

 僕は、最新データをChat-GPTで使う場合には、プラグイン機能を使って、「WebPilot」というプラグインを使っています。


僕がなぜ、プラグイン「WebPilot」を使うか

  僕がなぜ、復活した「ブラウジング機能」を使わず、「WebPilot」というプラグインを使うか。

 「WebPilot」を使うと、Chat-GPTが、「気の利いた」答えを返してくれます。Bingを使うブラウジング機能よりも、圧倒的に、いい情報を検索してくる。これは、Google検索が裏で動いているのかもしれません。

 ですのでいま現在の情報としては、「ブラウジング機能」の検索に物足りなければ、「WebPilot」を使うことをおすすめします。

2.音声で会話

 GoogleのBardでは実装されていますが、ようやく、Chat-GPTにも音声で会話する機能が実装されました。

 現時点では、スマートフォン版のChat-GPTにのみ搭載されています。従来、日本語入力して、それに対して、日本語で答えていたChat-GPTですが、今後は、声で話しかけて、声で返答してくれます。

英語音声が秀逸、声も選択できる

 使ってみた感想としては、英語の音声が、人と区別がつかないぐらい完成度が高く驚きました。しかも、好きな声(男性、女性数人から選べます)、好きなトーン(スピーチする感じ、説明する感じ、など)で話をしてくれます。

 正直、もう英会話スクールっていらない、と思います。

英語学習への活用(プロンプト例文)

例えば、こんなプロンプトを入れて、英会話をスタートしましょう。

Chat-GPTを英語学習に使う際のプロンプト例:

「あなたは英会話教師です。XXというテーマで生徒とフリーディスカッションします。生徒の話した英語に、文法的な間違えがあったら、会話の冒頭に指摘をしてから、次の会話をして下さい」

 これによって、1時間でも2時間でも、好きなだけ「英会話教師」と会話できます。

 さらにプロンプトを工夫して「間違えた単語の単語帳」を作ってもらうなど、さまざまな活用ができます。

 もちろん、ヒアリングでも使えます。

日本語の音声識別力もアップ、音声は課題

 日本語の音声識別力も、とても高くて驚きです。ただし、日本語の「声」はイマイチです。僕はこの声、苦手かも……。日本語も、声が選べるようになるといいですね。

スマホのChat-GPTと、歩きながら「壁打ち」

 僕が使って便利だなと思うのは、スマホでBluetoothイヤホン(マイク付き)をして音楽を聴いたりしてますが、スマホのChat-GPTを起動して、歩きながら、Chat-GPTと質疑応答や、壁打ちをすることです。

 「あれって、どう思う?」とか、「XXって何だっけ?」。

 などと歩きながらつぶやいて、ヘッドホンからChat-GPTが答える

 こうした会話を続けると、歩きながら思考の壁打ちができて便利です。

 これを電車の中でやると、周囲から人がいなくなるかもしれないので(笑)、歩きながら、がベストです。

 音楽を聴くより、最近はChat-GPTと話をしながら歩くことが多くなりました。個人的に一番便利なのはこの使い方ですね。

続きの「神アップデート」は後編で

 さて、

3.画像を読み込み理解できるようになった
4.画像を作れるようになった

 についですが、今回のアップデートで、まさに「神アップデート」はこれらの機能なので、後編(下のリンク↓)で説明します。


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