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自分の絵柄が迷走中なイラストレーターにオススメしたい本

はじめまして。
イラストレーターのフクダヒトミです。

突然ですが、自分の絵柄やテイストがガチッと決まっているイラストレーターさん、かっこいいですよね!
マツオヒロミさんとか中村佑介さんとか、イラストを見た瞬間に「あ!この人知ってる!」って記憶に残りやすいです。

私は自分で言うのもなんですが、変に小器用でそこそこどんな絵柄でもそれなりに抵抗感なく描けてしまいます。
さらにとてもとても飽きっぽい為、毎回絵柄やイラストの雰囲気が違う作品になってしまうのです。

この記事は、統一感のあるイラストを制作できないイラストレーターの私が、「欲しくなるパッケージデザインとブランディング」というデザイン本を購入してみてコンプレックスを解消したという内容です。


絵柄が定まらず、自分探しをする日

イラストレーターとして活動を初めた時、まず私は需要が高そうな似顔絵の仕事を某スキルシェアサイトで受注することにしました。

似顔絵イラストのテイストは、当時ハマっていた筆や水彩のデジタルテクスチャを使ったほっこり優しい雰囲気の似顔絵です。
反応は上々で、1ヶ月の売り上げが10万を超える月もあり、最初は楽しく制作していました。

しかし、飽きっぽすぎる私は延々と同じ絵柄で制作することにだんだん苦痛を感じるようになってしまったのです。

イラストでお金を稼げているんだから、贅沢な悩み・・・
有名イラストレーターはみんなそうなのだから絵柄を統一するべき・・・

そんな悩みを抱えつつ、自分はどのような絵柄にすれば飽きずにイラストレーターとして仕事を続けられるか模索する日々を過ごしていました。

器用貧乏を強みにすればいいじゃない

結論から言うと、私はそこそこのクオリティで様々な絵柄に対応できることを逆に武器にすることにしました。(この結論に到るまで自分探しのセミナーに参加したり、他のイラストレーターさんを検索しまくったりとかなり迷走しまくりました)

では様々な絵柄に対応できるイラストレーターを必要としているクライアントは誰なのでしょう?
私が真っ先にたどり着いたのは「デザイナーさん」でした。

webページをデザインする人、パッケージのデザインをする人の中で、同時に「イラストが描ける人」というのはあまり多くはないと思います。

デザインはもう浮かび上がっているけど、想定したデザインに合う絵柄でイラストを描けるイラストレーターを探さないと・・・
自分探しの迷走中、そんな悩みを持っているデザイナーさんに何度かお会いしてお話を聞く機会がありました。

ではデザイナーさんが求める絵柄とはどのようなイラストなのか?
ターゲットをデザイナーさんに定めてポートフォリオを作るべく、参考になりそうな資料を探している中で出会ったのが「欲しくなるパッケージデザインとブランディング」というデザイン本でした。


数あるデザイン本の中で本書を特にオススメする理由

このデザイン本を書店で手にとって、購入することにした理由は3つあります。

1. 掲載されているデザイン、イラスト共にとっっってもオシャレでキュンキュンする作品ばかりだった。

ふわっとしていて申し訳ないのですが、やっぱりイラスト創作のスタートって「これマネしてみたい!」「描いてみたい!」っていうキュンキュンした気持ちからだと思うのです。

こちらの本は自分のやる気が出る、尚且つデザイナーさんも参考にしたくなるようなパッケージデザインの数々(そもそも知り合いのデザイナーさんからオススメされた)が掲載されていたのです。


2.アナログ的なものからゴリゴリのデジタルまで、本当に様々なテイストのイラストが盛り沢山載っている

デザイナーさん向けの本って、当然ですが掲載されている事例が文字や装飾などのデザインのみで構成されているものが多いのです。
その中でこちらの本はイラストありきのパッケージデザイン画像が沢山掲載されています。(パッケージというジャンルだからでしょうか?)
しかも本当に様々な絵柄が載っています。
個人的に水彩や油彩のテイストをアナログデジタル混合でイラストにすることにハマっているので、様々なタッチのイラストが載っていたのはポイントが高かったです。


3.情報が最小限で画像がバーンと大きく載っているため、眺めているだけでも楽しい。

これ、飽き性、面倒臭がりにはかなり重要です。
文字、沢山読むとだんだん疲れて読む気なくなってきますよね。
その点この本はキュンキュンできるデザイン&イラストがメインで大きく載っているため、雑誌感覚でつい眺めてしまうのです。
詳細情報やデザインの狙いなども最小限かつわかりやすくまとめられているので、気になったもののチェックもしやすいです。

本書を買ってみて実感したメリット

全体の雰囲気や載っているイラストについては、書店で確認してから買って把握済みでしたので、その後どのように活用したかを記したいと思います。

私の場合、まず自分が真似したい!と思ったイラスト&デザインを片っ端から写メ(雑でOK)にとってピックアップしました。
その後、とった写真をテイストごとにフォルダわけしていき

・デザイナーさんに求められる絵柄はどのようなイラストなのか
・その中で自分が対応できそうな絵柄はどのようなイラストなのか
・さらにその中でどんなテイストの絵柄だったら描いてみたいか

を自分の中で整理し、ポートフォリオの道導にすることができました。
ピックアップしたものを整理する中で、実際に商品化している絵柄に複数対応できる自分(まだサンプルイラスト制作途中ではありますが)はなかなか役にたつ存在なのでは?と自信とやる気が湧いてきました。

また、自分の目指すゴール(デザイナーさん向けにピックアップしたサンプルイラストを載せたポートフォリオを作る)がはっきりイメージできたことで、モヤモヤ悩むこともなくなりました。

「欲しくなるパッケージデザインとブランディング」のデメリット

やはりなんといっても高いです。
私も実は購入まで数日悩みました。

しかし掲載画像の多さ、印刷の綺麗さ、充実した内容は値段に見合う価値があります。
何より、これでイラストレーターとしてのゴールをはっきりさせれる!と強く実感できたので、私は必要経費と割り切れました。

まとめ

「欲しくなるパッケージデザインとブランディング」

・掲載されているデザイン、イラスト共に質が高くやる気が出る
・商品化されているのでデザイナーさんに需要があるイラストがわかる
・様々なテイストのイラストが盛り沢山載っている。
・眺めているだけでも楽しい。

デザイン本でした。

現在イラストレーターとしての自分の絵柄が定まらない人に
飽きっぽくて一つの絵柄に絞れないイラストレーターさんに
現在需要がある色々な絵柄にチャレンジしてみたい人に
オシャレな部屋にオシャレな本を飾りたい人にも

ぜひ一度手にしてもらいたいです。

この記事と本が、あなたのイラストレーター活動のお役にたてれば嬉しいです。




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