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最初に『みんな一緒』から始まるか、『みんな違う』から始まるか
みなさんこんにちは、しんぷる内藤です。
僕は30歳までパスポートも持たなかった超純正な日本人だったのですが、とあることがきっかけで海外移住に興味を持ち2023年8月からマレーシアに移住しました。
そんな僕ですがマレーシアに来て4ヶ月が経とうとしている今日この頃ですが、最近思う『日本とマレーシアのコミュニティの違い』について今日は書かせてください!
1.はじめに
最初にも記載してますが僕は30歳までパスポートも持っていなかった純も純な日本人です。
そんな僕は日本人のコミュニティから出ることのなかったいわば『井の中の蛙人間』です。
それが今年の8月から海外に移住して感じたコミュニティの違い、またそれらから思うことがありましたので書かせていただきます。
まずは簡単にコミュニティの意味についておさらいさせていただきます。
コミュニティとは『共通の目的や興味、地域などによって結びついた人々の集まりを指す言葉である。』
との記載がされている通り、人々のつながりを意味する言葉としてここでも扱っていきたいと思っています。
2. マレーシアは人種のバラエティが豊富
まずマレーシアの国について少し説明しておきたいのですが、マレーシアには主にマレー系とインド系、中華系の3つの系統の人種が混在します。
そしてそれぞれに進行する宗教や文化が大きく異なるため非常にたくさんの異文化が混在しているエキゾチックな国であるということがわかります。
こうなるとどうなるかというと、コミュニティがそれぞれに細分化されるのです。
マレー系ではマレー系のコミュニティ、インド系ではインド系のコミュニティ、というようにそれぞれが塊を作るので自然とコミュニティが細分化されるんです。
その証拠としてマレーシア内にある数々のモールやコンドミニアム(マンション)には『〇〇系のモールだよね』みたいな言い方をします。
それぞれのコミュニティに合ったお店が軒を連ねるのでモールごとに色が結構違ったります。
3.日本は大きく見ると一つのコミュニティ
一方で日本を見てみるとどうでしょうか。
もちろん関西や沖縄など細かく見ると色々なコミュニティは存在するかもですが『日本人』という目線で見るとコミュニティは一つしかないと思っています。
どこの県に行っても主食は白米だし、みんな同じ教育を受けてきたことは共通認識であると言えるでしょう。
それではこのコミュニティの細分化がどのような違いを生むのかを考えてみたいと思います。
4,『みんな一緒』から始まるか『みんな違う』から始まるか
上記の違いの大きなところは『私たちみんな〇〇だよね』の部分です。
マレーシアのような異なる人種が多くいる国ではスタートが『違う』というところからスタートします。
仕事中にいきなりお祈りに行ってしまっても『あの人はイスラム教だからね』のように自分と違うのが当たり前なのでそれが常識となっている部分が大きくあります。
逆に日本のような『同じ』というところが常識となっていると、仕事中にいきなりお祈りする人が現れると常識の範囲から逸脱するので『異常』と捉える人がいるのです。
極端な話、自分とみんなは同じであるという解釈になり『自分ではやらないこと=異常』という認識になってしまうことがあります。
よくイケイケ帰国子女が『日本はsoきゅうくつぅ!』というのはこういったことが原因と考えられます。
5.両者とも長所短所は存在する
上記の事柄は日本を下げるわけでもなくマレーシアを上げるわけでもなくどちらともメリットデメリットは存在すると思っています。
例えば同一のコミュニティの場合は団結力が非常に強固なものになったり、トレンドというものが非常に生まれやすくなったりするという長所があります。
またみんな違うが行きすぎるとモラルの低下があると思っています。
他人からの目、いわゆる世間体は国民のモラルを保つ非常に有益な要素として作用しているんだなと感じます。
ただどちらにせよ大切なのはこの『違いがあること』を理解しているかということだと思っています。
海外移住したり海外でビジネスをしたりする場合は特にそうです。
その認識が抜けていると「思ったのと違った」というギャップが生まれ「海外はダメだ、やっぱり日本最高!」のような思考になってしまう恐れがあるかなと思いました。
こちらのコミュニティ違いに関してはローランドさんのマレーシア撤退についてというYoutube動画でもう少しつがった目線で話しているのでぜひ見ていただけたらと思います!
6.まとめ
色々と書いてきましたが僕個人の思うところは特に日本にいる時でさえも『みんな違う』からスタートすることの重要性は推していきたいです。
多様性が進んできた昨今では自分と違う考えや行動を隠すことなく主張していく風潮が強くなってきたしそうあるべきとも思っています。
その状況に直面した際に『まぁそういう人もいるよね』と捉えるのか『自分と違うから異常だ』と捉えるかで自分自身にもたらす影響は大きく変わってくるかと思います。
正直その考えの基盤を交換するのは結構大変かもしれません。数十年生きてきた中でのスタートの発想を交換することは容易いことではないでしょう。
しかし、この基盤を取り替えることができたおかげでなんだか人生において“いい感じ“になってきたのはわかります。
他人に受け取り方を強要するのではなく、自分自身の受け取り方を変えることが人生をより豊かにする一つの手段なのではないかなと思った今日この頃でした。
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