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新歓を本気で考え抜く

毎年新入生が全然入ってくれない。
部の存続の危機。
ライバル団体に毎年新入生を取られてしまう。


しかし、
何を、どのように、
具体的に解決したらより多くの新入生を獲得できるのかがわからない。


このような状況に陥っている人は非常に多いのではないでしょうか?

本文章はそのような人、団体の新歓成功確率を飛躍的に向上することができるかもしれない内容となっております。

例年の悩みの突破口となるかもしれません。
ぜひ最後まで読んで見てください。


P.S 
こちらの情報はあなたたちが就職活動をする際に
新歓の話をするときにも大いに役立つと思います。

就活では
物事を論理立てて体型的に
わかりやすく説明する能力
が求められます。

そこも完璧に補える内容となっております。
就活生で新歓ネタを話そうと思っている人も是非読んで見てください。






1 新歓にビジネス視点を取り入れる



新歓とは、

「新入生を勧誘し、自身の組織への加入を決断させること。」

この過程で人を集める、集客をすることが発生します。

これはビジネスにおいていわゆる商品やサービスを消費者に購入してもらうこととなんら変わりはないです。

つまりビジネス的視点を持って新歓に取り組むことが非常に大切になってきます。
そのビジネス的視点とは「マーケティング」です。

知っている人もいるとは思いますがマーケティングとは
商品を売るための仕組み作りであると言えます。

 一般的に宣伝戦略を指してマーケティングとされることが多いですが、広い意味では商品開発から市場調査、戦略立案、さらには流通や販売後のサポートなども含む、いわば企業活動全般を指す言葉であることも覚えておいてください。

これを新歓にも適用することが新入生の加入人数を最大化させる上では鍵になってきます。

マーケティングを理解した上で新歓のイベント内容やスケジュール構成を考えれば、例年よりも多くの新入生を獲得できる可能性は非常に高まります。

実際に今回ここで紹介する内容は某地方国立大学の体育会部活動において実施した内容に基づきます。結果としては例年20人程度の入部者数から2年連続約二倍の40人程まで増加しています。内容は国立大学体育会向けの内容になるかもしれません。


しかし、どの組織にも汎用性のある内容も含まれていると思います。

ここに書いてあることを実践すれば必ず大幅に増加することができるとは保証できませんが、何も考えないでやるよりは効果が見込めると思います。


是非とも最後まで読んで参考にしてみてください。


2 マーケティングとは



新入生に「入ってくれ!」とプッシュしなくても、
新入生から自然に組織に入りたくなる状態を作れることが理想です。

そのような状態を作るためには新入生のニーズに合ったイベントなどを、
適切なターゲットに向けて発信していくこと、

具体的には「イベント設計からイベント誘致戦略の策定、広告宣伝に効果検証までの一連のプロセスを、一貫して計画して実行・管理すること。」
これがが非常に大事になってきます。

すなわち、「新入生が勝手に入りたくなる仕組み」をつくるために上記のようなプロセスが、マーケティングの全体像を表しているでしょう。

一般的にビジネスでのマーケティング活動は以下のような手順を踏みます。


(1)市場調査(マーケティングリサーチ)


はじめに、売れる商品を企画するためには、「お客様が求めているもの」を知るのが大切です。そのために行われるのが、「市場調査(マーケティングリサーチ)」です。モニターへのアンケートや政府が出している統計データを調べたりしながら、定量的なデータを把握します。お客様の年代や性別に近い方々を集めて、座談会を行ったり、商品を使ってもらい意見を募ったりして、定性的な情報も把握します。


(2)広告宣伝活動


せっかく良い商品をつくっても、知ってもらえなければ売れません。次に行うのが、広告宣伝活動です。テレビや新聞などに広告を出す昔からの手法のほか、最近ではインターネットを使って検索エンジンやソーシャルメディアからアクセスを集める手法も一般的になりました。また、マスコミに記事として無料で取り上げてもらう「PR(パブリシティ)」や、口コミを広める「バズ・マーケティング」など方法はさまざまです。


(3)効果検証


最後に、これらの活動が「売上に実際に結びついていたのか?」を検証します。マーケティング活動にかかっていた費用と、それによって得られた売上を算出して、費用対効果をはかるのです。売上との直接的な関係を測定するのが難しい場合もあるので、その場合は「認知度の向上」や「見込み客の獲得」など、手前にある指標を使います。

これまで説明してきたそれぞれの活動は、マーケティング戦略があってはじめて有効に機能します。

マーケティング戦略とは、「誰に、何を、どのように伝えるか?」
そして、「どうやって売上を拡大するか?」の方針で、
経営戦略に近い立ち位置から考えます。 

マーケティング戦略を考えるフレームワークはいくつかありますが、
ここでは最も基本的な考え方の1つ、「3C分析」を紹介します。


3Cとは、
「市場/顧客」(Customer)
「競合」(Competitor)
「自社」(Company)のこと。

まずは「市場」、つまりお客様が何を求めているか?を調べるため、上述したようなマーケティング・リサーチを行います。
続いて、競合商品の特徴を洗い出します。


競合商品のWebサイトやカタログなどをチェックするほか、
商品を手にとって使って見たりするのが一般的です。

そのうえで、自社の商品の「強み」や「弱み」を書き出していきます。
お客様と接している営業やカスタマーサービスの社員に聞いてみると、良いヒントが得られる場合も多いです。


このように、市場・競合・自社の3つの観点をバランス良くとらえ直したうえで、

「私たちの商品を本当に喜んでくれるお客様は誰か?」
「商品の特長をどのように表現すれば、お客様に響くのか?」
「そのためには、どんな方法をとるのか?」

について考えを深めていきます。

このようなマーケティングの考え方を新歓活動に落とし込んで
戦略を立てて行く、ということが今回これ以降で伝える内容となります。


3 新歓マーケティング戦略


3−1 3C分析


では実際に上記で説明した3C分析を大学の新歓に置き換えてみます。

3C分析を実践すると、


「市場/顧客」(Customer)

学生は以下のパターンが考えられます。
それぞれのニーズを考えてみます。
(あくまで参考例、他にもあると思います。)

1)体育会①新競技
熱中したい、本気でやりたい、人として成長したい
今までやってきた競技では結果出せなかったけど心機一転大学で頑張りたい
2)体育会②今までやってきた競技
熱中したい、本気でやりたい、人として成長したい
3)サークル
遊びまくりたい
人脈増やしたい
飲み会やりたい
4)学生団体、ビジネス
大学から新しいことに挑戦したい
何かに熱中したい
スキルを磨きたい
5)無所属
お金稼ぎたい
新歓あまり行かずにどこも所属できなかった

これはしっかりとやらなくてもなんとなくわかる部分はあると思います。

しかし、しっかりと自分たちの組織に興味を持ってくれる学生、入りたいと思ってくれる学生のニーズを整理し、新歓の戦略を考えることは非常に大切です。


「競合」(Competitor)


おそらく大学内でここの部活やサークルにいつも新入生を吸い取られてしまうっといった感触はあるのでそこを競合と設定。
彼らと何が差別化ができるのかを考えます。
しかし個人的には全団体が新歓においては競合となる気もしますのであくまで一番のライバルを決めるという認識を持って頂ければと思います。


「自社」(Company)


今回は大学から始める人が多い競技(ラクロス、アメフト、ボート等)の部活動だと仮定すると
・強み
実力あり
熱量高い
大規模

新たに挑戦できる

・弱み
拘束時間長い
お金がかかる
遊べない
留学いけない

これを踏まえた上で自分たちが新入生に押し出すPRポイントを整理。
自分たちの大学内でのキャラ、立ち位置を確立していきます。
今回のラクロス、アメフト、ボート部等にした場合、
ターゲットとする新入生は
・大学で何か新しいことを始めたい人
・アツいものに惹かれる人
・何かに打ち込みたい人
・スポーツに今まで打ち込んできた人
あたりになります。


その上で新歓の戦略を練っていきます。

しかしここでなかなか競合とは実力や競技以外で差別化できないことが多いです。
面白さ、いい人さ、熱量の部分で勝負をしていくしかないです。
さらに人間はギャップがあるものに魅力を感じるので
戦略的にこのギャップを作っていきます。

基本的なギャップの作り方は
「ふざけた面白さ」「アツさ」で生み出します。

これは体育会だけではなくサークルも同じかなと思います。
(一部遊びに振り切れているサークル、飲みサーは除きます。そのようなサークルでも何かしらギャップは作れると思います。)

新歓の時はめっちゃふざけていて面白いのに
練習やっている時や活動している時は本気でガチでやっている。

これはかなり刺さります。
このギャップをなんとなくではなく、
戦略的に作ることが非常になってきます。

では具体的にどうやってこのギャップを戦略的に作るのか。
まず新歓期を三つのフェーズに分けます。

①ひたすら仲良くなる、楽しむ時期
②実際の活動で本気で取り組んでいる姿を見せる時期
③クロージング(入部打診)

このそれぞれの時期によって打ち出すイベントや押し出す部のイメージを変えます。(詳細は以降に書きます。)


3−2 新入生と接する時に意識すること

最終ゴールは距離を詰めて、「一番相談しやすい先輩になること」です。
ギャップがありかっこいい!
本当になんでもしてくれて理想の先輩!!!


とにかく新入生から見た理想の先輩像をみんなで演じます。


最初は部活の勧誘は置いておいて、仲良くなりましょう。


仲良くなるといっても会話下手な人からしたら難しいですよね。
ここで誰でも実践できる仲良くなるためのちょっとしたコツを教えます。
それは名前を覚えることです。
これはかなり重要です。
新入生にとってこの認知は私たちが考えている以上に嬉しいです。
毎回新入生と接点を持ったりした際は、名前とその子の特徴等を全てメモしておきましょう。そして再度新入生と再会した際はしっかりあなたのことを覚えています感を全面に出して会話していきましょう。

そしてある程度仲良くなったらしっかりその子の潜在ニーズを汲み取りたいです。
何かに打ち込みたいのか、
新しい環境に飛び込みたいのか
遊びに振り切れたいのか
それらを把握し、適切なアプローチを取っていきましょう。

ここで注意が一点あります。
しっかりと仲良くなるまでは部活に勧誘しなくて良い、ということです。
信頼関係が築ける前に強引に勧誘してしまうと、勧誘されるのが面倒で信頼関係を築く前に新歓に来てくれなくなってしまいます。
「あれ、なんで勧誘してこないんだ?だけど楽しいからいいや。」と思わせ、とりあえず接触回数を増やしましょう。

新入生と接する中で以下のような流れで新入生の心理をコントロールできることが理想です。

【入部までの新入生の心理の理想の流れ】
①入学決まった!友達うまくできるか不安。
②なんか〇〇部がすごく目立っているな
③みんな行ってるみたいだし、一旦友達作りに〇〇部の新歓に行ってみよう
③めっちゃ楽しかったしいい人多かった
④楽しいからもう一回行こう
⑤先輩ともかなり仲良くなった。だけどなぜか勧誘してこないな。
ー実際に真面目で本気な部分を見せ始めるー
⑥ギャップすごい。自分もこんなメリハリのある大学生活送りたいかもしれない。
⑦仲良い先輩から一緒にこの部で頑張らないかと言われた、揺らぐ
⑧覚悟を決めた。入部しよう


そして新歓を進めて行く中で新入生のパターンは大きく以下のように分類できます。

A
能力、キャラ的になんとか獲得したい
B
勝手に向こうから入りたがっている
C
候補に入っているが悩み中(能力的に特段欲しいわけではない),
現時点での感情は読めない
D
入部意思なし

となると新入生の加入者数を効率的に最大化するためには
AかつB、またはBをいかに仕組みで多く作り出し、
その他のアプローチの序列は
A>C⇨Bにする となります。

以上のことを考えて新歓の戦略を練ります。

ポイント


・組織の見せ方(ブランディング)を工夫する
いい人を演じまくる
・新入生の心理をコントロール
・新入生をパターン分けする

3−3 新歓をやる上で知っておきたいオペレーション



【新入生の情報整理】
・連絡先の整理

Googleフォームで
☑️氏名
☑️学部学科
☑️高校の部活
☑️不安なこと
等をヒアリングしスプレッドシートで新入生の情報を整理します。
これは基本的にイベント参加前や連絡先取得時に回答してもらいましょう。
そして溜まった新入生情報は相性の良い部員を担当としてつけるときや、グループ分けする時に用いましょう。

・ラベリング

イベント参加してくれた学生はTorello(タスク管理アプリ)を使用すると管理しやすいです。
細かな情報をラベリングできますし気軽に新入生の情報、顔等を確認できるようにすれば組織内でうまく新入生の情報を共有することができます。

新歓を行う上で
☑️効率的に新歓を行うこと
☑️新入生に不快な思いをさせないこと
はどちらも大切になってきます。
これらを満たすためには上記のような新入生の情報共有を組織内で行います。情報共有を組織内でしっかり行なっていないと以下のような事態が発生する可能性が高まります。
☑️同じ人に対して複数人がアプローチをかける⇨効率の低下、新歓費用の浪費
☑️適切なアプローチを取れない
実は入る可能性があるのに見過ごしてしまう
新入生のタイプ、人柄を理解せずに接見してしまう等

上記の事態を防ぐためにも情報共有の仕組みを整える+情報共有をするよう組織内で徹底しましょう。


【新歓費の確保】


新歓費があればイベント開催時の景品やイベント内容をかなり充実させることができるためしっかりと確保したいです。
一年かけてしっかり新歓費を集める計画を立てましょう。
具体的な徴収方法は以下になるかなと思います。
・学生協賛で一年かけて貯める(オススメ)
・部員から新歓費徴収
・部員でオフ期間にバイトする

【ご飯】


このご飯はイベント後のご飯ではなく、何もない日の学食で食べる昼ごはんなどのことを指します。
新歓費をここにも当てましょう。
少人数でご飯に行き、会話をする中で距離を詰めるのはやはり効果的。
ただご飯に行くだけでなくしっかりと目的を持つことが大事です。
イベントの告知をしっかり行う
団体の魅力を伝える
とにかく親身に相談に乗り続ける等
だらだらとご飯を楽しむだけでなく上記のように目的を持ちましょう。

【担当制度】


新入生の連絡先を確保orイベントへ参加してくれた子に対して、一人部員をその新入生の担当としておきます。その担当はイベントで同じグループであったり、できるだけ似た属性の子だったりと仲がよくなりやすい人をあてがいます。
とにかくその担当が密に連絡をとり、イベントの誘致や勧誘を行ってください。
途中で別の人の方が相性が良さそうであれば担当を変えても良いと思います。


【各イベント、活動ごとの反省】


各イベントが終了したら速やかに反省を行いましょう。
・イベントの内容に関して
・イベントの進行に関して
・ブランディングはうまくいったか
・参加した新入生は上述したA~Dのどこに当てはまるか
等を共有し速やかに次へと繋げましょう。


3-4 集客戦略


わかりやすく説明するために集客を5段階に分けて考えます。


1)認知段階(知ってもらう)
2)興味段階(新歓に来させる)
3)情熱段階①(リピーター)
4)情熱段階②(入部意欲あり)
5)行動(入部)

この1)2)で大事になってくるSNS運用について説明します。
主にTwitterとインスタをそれぞれ用途を分けて使用します。
(Twitterは拡散性に特化している、インスタは具体的な魅力を伝えられることに特化しているツール)

・Twitter
目的:認知拡大
投稿内容:イベントがあるときはイベントの告知。それ以外はひたすら新入生にとって有益な情報を発信し続ける。一日2ツイートできたら理想。(#春から〇〇大はマスト)
それを部員でひたすらいいね、リツートしまくる。
春から〇〇大とハッシュタグつけている人はどんどんフォローしてDMで絡みに行くorツイートにいいねしまくる。(怖がられないようにメッセージ内容は工夫する)


・Instagram
目的:興味の底上げ、感情へアプローチ
(新歓に来たいと思わせる)

投稿内容:イベントのイメージ画像等、とにかく華やかに。新入生が来たいと思えるようなビジュアルを再現。
これもしっかりとクオリティにこだわり他の団体と差別化を図りましょう。

ではこれを踏まえてそれぞれ1)~5)の具体的な手法は以下です。


1)認知段階


☑️Twitter


合格発表が行われたのちの新入生の心理は
「友達できるかな」と不安です。
そしてTwitterにて#春から〇〇大 とハッシュタグをつけてツイートします。
これを逆手にとってある行動をとります。
それは自分たちの部活で
#春から〇〇大 で埋め尽くすということです。
その内容は
・とにかくうちの新歓は楽しいということのアピール
・とにかくいろんな情報を知っておいた方がいいという不安を煽るようなもの
新入生は必ず自分の大学用のアカウントを作ったり
#春から〇〇大 と添えてツイートしたり、自分の大学をエゴサします。
そのような時に必ず自分たちの部活のツイートが嫌でも目に止まるような状況を作り出します。
すると新入生への認知はかなり獲得できます。

☑️口コミ


イベントに参加してくれた学生、自分たちの組織や人に対してある程度ロイヤリティが溜まった学生へ口コミを依頼します。
具体的には
❶Twitterで#春から〇〇大 をつけてイベントが楽しかった等の内容を呟いてもらう
「〇〇部の新歓めっちゃ楽しかった!」等
これがめちゃくちゃ大事になって来ます。
これを徹底してどんどんTwitterでこの大学の新歓といったら〇〇部というようなポジションを確立していきます。
❷学部学科のLINEで告知してもらう
❸友達を新歓を勧めて連れてきてもらう
といった感じです。
学部学科のライングループへの投下はやりすぎると鬱陶しく思われかねないので注意しましょう。



☑️オフライン戦略
・イメージ植え付ける。とにかく目立つ
(服の色の統一等、何かしらパッと見て活動組織がわかるようにする)
コミュ力の高い人を何人か目立たせてイメージキャラクターを作ると良い。

・学生との接触回数を可能な限り増やす
ひたすら新入生が学校に来るタイミングで部員を構内に配置しまくり声かけまくる+ビラ配り


2)興味段階


認知が獲得できたら次は実際に自分たちが主宰するイベントへ来たいと思わせます。
認知が取れていても来たい思わせる何かがないと新入生は動かないので、新入生の視点で何があったらイベントへ来たくなるのかを考え抜きます。

☑️SNS
実際のイベントの例年の様子
インスタの見栄えを整える
メリット提示(景品、友達作れる、タダ飯等)

インスタでしっかりと見栄えを整えている団体は意外と少ないです。
逆にしっかりとインスタの投稿画像を作り込めばそれだけで少し差別化を測ることができます。
ただ懸念点として、インスタはフォロワーの増加がTwitterより見込めない可能性があります。すなわちせっかく魅力的な投稿をしたとしても多くの新入生に届かない可能性があります。
ですので、Twitterで認知をとってインスタへ飛ばすような流れを作ります。

〜新入生の流れ〜
Twitter
⇨インスタフォロー
⇨LINEグループへ

※インスタを挟むことによって作業量が増えるので人手が足りない場合は省いでもいいと思いますが、可能ならインスタフォローもしてもらうと後々効いてきます。

さらには同時に学科のLINEグループを作成します。
このLINEグループ作成の目的以下です。
①新入生の連絡先を入手
②各種イベント情報の告知

新入生へ招待する名目としては
「履修登録の説明をする」
「みんなが疑問に思うことは一気に解決できる」等うまく工夫します。

とにかくどんどん新入生と新歓のアカウントでDMをしまくりこのグループに招待*1します。
ここでただ単に招待するだけでなく、新入生に対してこのグループに参加するメリットをしっかりと伝えましょう。

グループを肥大化させると同時に今〇〇人集まっていますと
#春から〇〇大をつけてさらに煽ります。
このようにしてどんどん認知拡大、さらには新入生が気にしてしまう存在になっていきます。

*1 この時にアンケートに回答してもらうと連絡先の整理をしやすいです。

☑️口コミ
認知段階に記載している内容と同じ

イベント告知前に認知をどんどん取りつつ、イベントの告知後に誘う時はとにかく相手のメリットを提示した上で誘いましょう。
強引に行き過ぎないように注意は必要です。

さらにイベントへ来ることが確定した子に対しては友達も一緒に連れて来てもらうように促しましょう。たまに人気者の場合たくさん友達を連れて来てくれる可能性大なのでとても効率が上がります。

イベントに来てもらわないことには中々組織の魅力は伝わりづらいので頑張りましょう。

3)情熱段階①

イベントへ来させることができたら次はまたイベントに来てくれる。いわゆるリピーターにするようにします。

興味を持ってイベントへ参加してくれた新入生はどのような感情になったらリピーターになってくれるのでしょうか。
・イベントの内容面白い、楽しめた
・友達がたくさんできた
・魅力的な先輩に出会えた

等何か一つでも参加して得られたものがあればまた新歓に来たいと思ってもらえる可能性はかなり高まります。
単純にイベントを盛り上げる、楽しい内容にすることはもちろんのこと新入生がこの時期に得たいものは何なのかを考えてイベントの設計、運営を行いましょう。

具体的に上記の感情を抱かせる方法としては
・イベントの内容面白い、楽しめた
イベントの内容、準備徹底して当日グダのないようにします。
イベントの進行はできるだけ面白い、かつ機転がきくような人物を選出すると良いです。

・友達がたくさんできた
イベント参加前に事前にアンケートをとり属性(学部学科、経験スポーツ、出身等)を把握。
できるだけ共通点のある人でチームを構成したり、話す機会を設けたりします。


・魅力的な先輩に出会えた
こちらも上記同様でできるだけ似た属性の部員と新入生が話す機会を設けます。
さらに部員全員がとにかくいい人だという印象を与えましょう。

新入生と接する際は絶対に他の団体の悪口を言わないように!!!
他団体の評価を下げ自分たちの評価を上げようとすることは最低な行為です。他団体からも白い目で見られますし、悪口を平気で言う団体なんだと新入生の間で悪評が広まります。絶対にやめましょう。


4)情熱段階②


リピーターになったらいよいよそこから入部したいと少しでも思ってもらえるようにします。
ここに持ってくるのは非常に難しいですが、いくつかコツを紹介します


☑️ギャップを作る


ブランディングのところで少し触れましたが、ギャップを作ります。
どういうことかと言うと「面白さ」と「アツさ」の二面性をしっかり見せるということです。
新歓初期はひたすら面白さに全振りしてとにかくふざけまくります。(一般的に見て引かれるような、度が過ぎるのは禁止)
イベントで思いっきり盛り上げまくり、さらには新入生に寄り添い続けます。
他のどの団体よりも新入生を手厚くサポートし、とにかく新入生にとって一番の先輩になれるようにします。まだこの時期は勧誘しません。

そして、新歓中盤になったらいよいよ、真面目で熱い側面を見せ始めます。
具体的には実際の活動を見てもらったり、新歓PV*2 を公開したり、組織に対する思いや目標をふと語って見たりです。
今まではふざけていただけだったのに、急にこのような側面を見せ始めると新入生は、このような一面もあるんだ、かっこいいなと感じる可能性が高いです。
これで少しでもアツい心を持っている人、メリハリのある学生生活を送りたい人間は大抵入部を検討し初めてくれるはずです。

*2
本気で新歓PV(プロモーションビデオ)作成


これは非常に大事です。かなりクオリティ高めに作ることができれば他の部活と大きく差別化を図ることができます。
割とこの新歓PVをチープな編集で済ませてしまう団体は多いです。

クオリティの高い編集と新入生の感情を掻き立てるような言葉を入れて魅力的な動画を作成しましょう。
YouTubeで再生回数の伸びている新歓PVを参考にしてみるのもいいかもしれません。ただ単にSNSにアップするというよりは、イベントの最後に流したりと何かしらの形でしっかりと新入生に見させましょう。


☑️まとめて入れる
何度か新歓に来た新入生の特徴はなんとなくわかると思います。
ノリが良い、真面目、ひたすらにアツい等。
さらに


A
能力、キャラ的になんとか獲得したい
B
勝手に向こうから入りたがっている
C
候補に入っているが悩み中(能力的に特段欲しいわけではない),
現時点での感情は読めない
D
入部意思なし

の分類もできるかと思います。

上記を元にできるだけ似たような属性を同じグループ、またはこちらから接点を持つ環境を提供し交友をもたせます。
するとうまくいけば一緒に新歓に来てくれて、そのまままとめて入部という流れに持っていけます。
こちらはかなり有効なので是非できるよう頑張ってください。
Aを固めて、さらにここに適度にBかつノリのいい人を投入すれば大抵うまく行く可能性が高いです。


☑️囲い込み
囲い込みとは新入生の周辺を自分たちの組織の人ばかりで固めることです。
仲良くしている新入生、先輩が気づいたらみんな自分たちの組織に関係する人間になっている状態を戦略的に作り出します。
これは遠方の地方出身の人に有効です。遠方で地方出身の人は周囲に知り合いが基本いないので大学でまた新たに人間関係を作ることになります。
この人をターゲットとして積極的に接触を図ります。
できるだけ新歓初期に接触し、距離を詰めます。どんどん新たな部員や他の仲良くなれそうな新入生を斡旋します。
そしてどんどんグループで仲良くなります。気づけばそのターゲットの周辺には自分の団体にロイヤリティのある人間しかいなくなります。
その状況を作り出すことができれば新入生は嫌でも自分たちの団体に対して情が湧き、入部の候補に入る可能性は大です。

☑️とにかく気持ちよくさせる
とにかく褒めてまくりましょう。
その子のいい点を褒めてあげていい気分にさせます。
Aに限っては、とにかく運動能力が高いことを褒めましょう。
部活であるならば尚更、運動能力の高い学生は非常に欲しいと思います。とにかくスポーツをするようなイベントではAタイプを徹底的に褒め、大学ではスポーツを真剣にやるつもりのないAさえもやる気にさせましょう。

5)行動

ついに入部を決断させる段階です。
しっかりクロージングをかけましょう。
ここで大事なのは入部期限だったり、入部の意思決定をするまでの期日をしっかりとこちらが決めてあげることです。
さらにその期日はだらだらと長引かせ過ぎてもよくないです。
一般的に四月末や五月頭が新歓の区切りの目処かなと思うので締め切り期限の1〜2週間前に情熱段階2の新入生にアプローチをかけて、いつまでに決断しようと約束をします。
期限を長く設けてあげることは一見親切に見えて親切ではありません。
人間は決断を長引かせようとする生き物です。決断にはかなり労力がいるからです。
こちらから期限を短めに設定してあげることで相手がしっかりと決断に向き合う環境を整えてあげることの方がむしろ相手のためになります。

さらに他に迷っている候補がある場合は最終決断をするときは「絶対自分に報告して欲しい」と約束をしましょう。
この約束をすることによってこちらに相談のないまま他の団体のクロージングイベントでノリで入部を決意してしまうのを防ぐことができます。
ノリで他団体に入部決断されてしまうのが一番イタイのでそれだけは防ぎましょう。

また、部活に限ってはイベントで盛り上がったノリで入れることは極力避けましょう。ノリで入部を決断した子に対してはしっかりと考える時間を設けさせた上で最終決断をくださせましょう。ノリで入ってしまった子は辞める可能性が高いです。

そして入部決断をさせるときはしっかりと入部に至るまでの感情を言語化させましょう。
なぜ入るのか、何のために入るのか、何を目標に入るのか等。
これも何となく入部して、入部後にやめてしまう可能性を少しでも減らすために重要です。


4 新歓スケジュールに伴う具体的な行動、イベント内容等


一般的なイメージは以下のような感じです。

それぞれの時期による具体的な動き方例は以下です。

●認知 2月~
とにかく認知を取りにいきます。
認知活動は3章で記した通りです。
国立だったら推薦入試組、私立だったら学部によって順次合否発表がなされると思います。私立は国立を控えている人がほとんどなためまだ無理だと思いますが、国立推薦組に対してイベントを開催することはできると思うので、ぜひ国立大の人は推薦組を囲えるよう行動してみてください。
ここで推薦組を少しでも囲ってロイヤリティを高めておくと、一般組に対して新歓の告知をする時に非常にスムーズに行くことできます。(推薦組が協力して拡散してくれる)

この時期の開催イベント
面白さ、豪華な景品、参加特典等に特化しとにかく集客できそうなイベントを開催します。
(コロナの影響でオンライン開催がほとんどだと思うが工夫すればいけます)
合格発表が出てから3月末までの間に2~3回開催するといいと思います。

とにかく合格発表が出た瞬間からSNSで認知を取りに行き頑張って集客します。

●合格発表日〜3月末
国立なら3月初旬だと思います。
このタイミングが一番認知を取りやすいです。
新入生が一番大学のことをSNSで調べて、さらには期待と不安を抱えています。
自分の大学の合格発表日に3章で書いたTwitter戦略を一気にやりまくって認知を取りましょう。

さらに3月末までに何かしらのイベントを設定しそこに誘致しましょう。

●3月末~4月初旬
新入生がいよいよ学校へ来たり、履修登録が始まったりとする時期です。
まずは履修登録を説明するイベントを大々的に開いて獲得したいです。

履修登録は他の部活や団体も大々的に告知してやるため、合格発表時に接点を持った学生には先に履修イベントのことを伝えて日程を開けておいてもらうと良いです。
とにかくこの履修登録は誰にとっても確実にニーズのある内容なので最も集客が見込めます。他の団体よりも早めに認知をとって頑張って集客しましょう。

参加してくれた新入生の満足度を上げるor集客しやすくするためにも履修登録説明の完成度を上げる+α何かがあると良いです。そこは工夫しましょう。


●4月初旬〜4月中旬
ある程度新入生から認知を取れてきた、さらには一定信頼も集まってくる時期になります。
そしたら3章で説明したように真面目でアツい側面を出していきましょう。
イベントで実際に活動の様子を見せるのもよし、個人的に語るのもよしです。

ここで一旦新規開拓をするのもありです。
割とあまり新歓に参加していない子だったら、他の特定の団体の新歓にしか参加していない子で見落としている学生はたくさんいます。
新開開拓の方法は
・信頼関係を気づけた新入生に紹介orイベントへ連れてきたもらう
・学校で新入生の多くいるエリアに行きひたすら声をかけまくる
これが基本的にはメインになるかなと思います。
後者は脳筋的な方法ですがこれが割と有効です。笑
ちなみにSNSはこの時期はもうあまり効果がない印象です。

●4月中旬から順次
クロージングの時期です。
3章で書いたようにクロージング(入部打診)をしていきましょう。


5 新歓幹部がやるべきこと


いうまでもなく新歓は組織全員で協力した方が成功する確率は高まります。
つまり新歓の幹部は新歓の戦略策定だけではなく、部員への働きかけも行わなければいけません。

まずやるべきことは、

新歓の重要性を説く

これに尽きます。

長期的に見たときに、組織の強化を図るためには人材の確保は必須です。やはり強豪校になればなるほど部員が多いケースがほとんどですよね。

しっかりなぜ新歓に全力で取り組むべきなのかを
組織全体へ発信し理解してもらいましょう。

この根底部分をしっかり理解してもらわないと人は動いてくれません。

新歓をやる意味を十分に理解させたら以下のことも徹底してやりましょう。


・行動指針の策定、周知


3章で、組織としてどう新入生からイメージを持たれたいか、どう見せたいか等のブランディングの内容があったと思います。
それを元に組織の人間としてどのように新入生と接するのか、新歓期の言動をするのかといった行動指針を定めて全体に周知します。
誰か一人でも新入生の印象を下げるような言動をすれば一気に新入生の間で悪評が広まります。
これはかなり入部者数への影響があります。絶対に避けなければなりません。
そこで、行動指針を定めて新入生から見たときに
「〇〇部はすごくいい部活だなぁ。いい人が多いなぁ。」
という印象を持たせられるようにしましょう。
新歓の一つ一つの動きの中でこれは部員で互いに監視しあって毎回反省するなどした方が良いです。

・共有事項の徹底


以前でも述べましたが、新入生の情報、新歓をやる上での方針、方向性等はしっかりと共有しましょう。この情報の共有がしっかりなされていないが故にうまくいかない場合がよくあります。
イベント開催前にも必ず、このイベントをやる目的、自分たちの言動、このフェーズでの新入生との接し方を毎回しつこいくらい確認しましょう。

・適材適所の人材配置


コミュニケーション能力が高い人、盛り上げるのが得意な人、逆に人見知りな人、恥ずかしがり屋な人。組織にはいろんな人が所属していると思いますので、適材適所の人員配置は必須となります。
個々人がしっかりと活かせるような人材配置をするよう心がけましょう。


6 最後に


いかがでしたでしょうか?
少しでも新たな発見があり、自らの団体の新歓に活かしてくれたら幸いです。

新歓幹部、または新歓に当事者意識を持って取り組もうとしているあなたはもがき苦しむと思います。
戦略を立てるとともにそれを、周囲に理解してもらい、実行までさせなければいけない。

とても大変でしょう。

ただ人は論理と熱意、そしてあなた自身に対する周囲の信頼があれば動きます。

今回本記事において「論理」の部分はお手伝いできたかなと思うのであとはあなた自身の新歓にかける熱意を伝える。さらにはしっかりと周囲から信頼を勝ち取って組織全体を動かしましょう。

ここに記載してあることを土台とし、さらに自分たちの組織や環境によってアレンジして新歓を大成功させてください。

そして、大成功した暁には私まで連絡してください。

あなたが主導する新歓が成功することを願っています。












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