やまのあなた

国立のロー2年

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ギャンブルをやめよう(n回目)

司法試験が終わってからもパチンコパチスロを惰性で続けてきたが、もうそろそろいい加減に足を洗いたいと思う。 これは別にここ一週間で5万ちょいほど溶かしてしまっていることがきっかけではなく、純然たる決意、あるいは意思能力のある権利主体である人間の意思決定としてやめるのである。決して負けが込んできて気分が悪くなっているからではない。 考えてみれば、司法試験という現実から目を背けるためにすっかり腰ぐらいまで沼に使ったパチスロであるが、司法試験がひと段落した今もはやハンドルを捻って

    • 期末試験とサンダル

      司法試験から10日。 2024年7月25日12時半、ロー前期の最後のテストが終わった。 これは大変反省するべきことなのだが、司法試験が終わってからというものの法律学というものに全く触れる気が起きず、一夜漬けとも言えない浅漬けの知識で期末試験に挑んだ。手ごたえのほどは推して知るべしである。 この10日間は、飲み会やサウナ、夏休みのバイトの説明会に行ったり、実家への小帰省などなんだかんだで忙しかったりしたわけだが、もう少し勉強してやってもよかった。 自分がもう少しだけ肝っ玉

      • 令和6年司法試験在学中受験してきたンゴねぇ...

        昨日の伊藤塾の短答速報値で合計点124点だった。 まぁ各科目多少ぶれても足切りラインは確実に突破したであろうから、かねてから書きたいと思っていたブログを始めたいと思う。 とりあえず、手っ取り早くレビューを稼げそうな司法試験在学中受験の過ごし方や感想などについて書いてみたい。 ※今年の試験内容が多分に含まれるので以下、ネタバレには注意されたい。 経済法 何か難化してた気がする。 設問1は、入札談合だったのだが、事案が複雑でおまけに課徴金とかいう引いたことの無い条文がで

        • 現実逃避・ロースクール・将来

          何をしたくて弁護士になるのだろうか。 昔の俺は仮面ライダーかお笑い芸人になりたかったらしい。 23歳になってバイクの中免も取ったし、毎日電車で芸人の深夜ラジオを聴きながら通学する今の自分を振り返ってみると、案外本質的には子供のまま変わっていない。 しかしながら、中身は変わらないが、ガワだけは年をとっていく。 同級生は新社会人1年目を乗り切ろうとしている中、俺は未だにロースクール生などという学生の身分でうら若き20代の日々を費消している。 ロースクールを知らない人の為に

        ギャンブルをやめよう(n回目)

          自分でケツを拭けるようになるのが大人だと思ってたけどどうやら違うらしい。

          23歳。ロースクールとかいう強制収容にて、人権を制限される毎日でふと思う。 俺は大人になれたのか、と。 「大人」の定義は人それぞれだろう。金銭的に独立して生計を営めるようになったとか、満18歳を迎えただとか、童貞を捨てたとか、色々だ。 俺は漫然と「大人」とは自分のケツを自分で拭けることだと思ってた。 ここにいう「ケツ」というのは自分のやった行為の責任だとか自分のマイナスな感情、日常生活能力もろもろを含めた包括的な概念を指す。 要するに大人というのは、不愉快な感情や日

          自分でケツを拭けるようになるのが大人だと思ってたけどどうやら違うらしい。

          【書評】ジョージオーウェル 小野寺健=編訳「一杯のおいしい紅茶」(中公文庫 2020年出版)

           まず初めに、この本を読もうと思ったきっかけは、twitterでこの本の次の部分の抜粋を読んだからだった。(元ツイートは見つけられなかったので、代わりに元ツイートが引用していた箇所を大まかに本書より引用。)  さて、ジョージオーウェルといえば「1984年」や「動物農場」など、全体主義や権力の持つ歪で非人間的な部分に焦点を当て、それらを批判・風刺した作品が有名である。  私も高校生の頃に「1984年」を読んだときは、ニュースピーク(政府が新しく作った言語。言語をコントロールす

          【書評】ジョージオーウェル 小野寺健=編訳「一杯のおいしい紅茶」(中公文庫 2020年出版)