やまのあなた

国立のロー2年

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司法試験受験生よ。俺より努力するな。頼む。勉強するな。目標掲げて前に進むな。自分との約束を守るな。風邪ひけ。熱出せ。死なない程度に体壊せ。

「司法試験まで167日」 朝、ホーム画面に設定してあるカウントダウンが示している。 うるせぇ、ばーか。死ね死ね死ね。 怠惰な自分を鞭打つために、期末試験が終わった2週間前くらいから学校の有志がやっている「毎日起きようゼミ」に参加するようになって、ようやく7:30に起きる習慣が着きつつあったがいよいよ限界だった。 「9時までには学校着きますw」と言って13時まで二度寝をかますカスムーブには、美しさすら感じる。 寝覚め直後の快感も束の間、「またやったな~」という罪悪感と

    • 現実逃避・ロースクール・将来

      何をしたくて弁護士になるのだろうか。 昔の俺は仮面ライダーかお笑い芸人になりたかったらしい。 23歳になってバイクの中免も取ったし、毎日電車で芸人の深夜ラジオを聴きながら通学する今の自分を振り返ってみると、案外本質的には子供のまま変わっていない。 しかしながら、中身は変わらないが、ガワだけは年をとっていく。 同級生は新社会人1年目を乗り切ろうとしている中、俺は未だにロースクール生などという学生の身分でうら若き20代の日々を費消している。 ロースクールを知らない人の為に

      • 努力・環境・クリスマス

        性の六時間に自宅に1人きりでどうしようもない空虚に襲われないように最近思う色々を書き出しておく。 最近Xで、東大生アイドルが勉強は一番努力が報われるという投稿に対して、努力できる環境があーだの、それでも努力がこーだのという論争が巻き起こっていたのを目にした。 現在親のすねをかじってロースクールとかいう泥船に乗ってしまった立場からは色々と身につまされる話である。 隙あらば自分語りで申し訳ないが、自分は勉強だけではなく、体格にも恵まれて運動もそこそこでき、金銭的にも余裕のあ

        • 自分でケツを拭けるようになるのが大人だと思ってたけどどうやら違うらしい。

          23歳。ロースクールとかいう強制収容にて、人権を制限される毎日でふと思う。 俺は大人になれたのか、と。 「大人」の定義は人それぞれだろう。金銭的に独立して生計を営めるようになったとか、満18歳を迎えただとか、童貞を捨てたとか、色々だ。 俺は漫然と「大人」とは自分のケツを自分で拭けることだと思ってた。 ここにいう「ケツ」というのは自分のやった行為の責任だとか自分のマイナスな感情、日常生活能力もろもろを含めた包括的な概念を指す。 要するに大人というのは、不愉快な感情や日

        司法試験受験生よ。俺より努力するな。頼む。勉強するな。目標掲げて前に進むな。自分との約束を守るな。風邪ひけ。熱出せ。死なない程度に体壊せ。

          ファッション好きとかを「ガワ」にこだわる哀れなやつだと思ってたら俺はそれ以下だったという話

          23歳という年になって未だにロースクールとかいうわけのわからない監禁施設で勉強させられている今日この頃。 家と学校との往復して、課題か司法試験のことばかりを考えさせられている毎日の中で、社会人の友人のインスタなどを見て、ふと思い返す。 高校生や学部生の頃、俺はファッションや髪形などの流行を追っかけ、 小手先だけでモテようとしている奴を心底馬鹿にしていた。 勉強ができない、運動ができないけど、他人から評価されたい、モテたいという哀れな理由で、足りない身の丈を補ったり、そう

          ファッション好きとかを「ガワ」にこだわる哀れなやつだと思ってたら俺はそれ以下だったという話

          【書評】ジョージオーウェル 小野寺健=編訳「一杯のおいしい紅茶」(中公文庫 2020年出版)

           まず初めに、この本を読もうと思ったきっかけは、twitterでこの本の次の部分の抜粋を読んだからだった。(元ツイートは見つけられなかったので、代わりに元ツイートが引用していた箇所を大まかに本書より引用。)  さて、ジョージオーウェルといえば「1984年」や「動物農場」など、全体主義や権力の持つ歪で非人間的な部分に焦点を当て、それらを批判・風刺した作品が有名である。  私も高校生の頃に「1984年」を読んだときは、ニュースピーク(政府が新しく作った言語。言語をコントロールす

          【書評】ジョージオーウェル 小野寺健=編訳「一杯のおいしい紅茶」(中公文庫 2020年出版)