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僕(お父さん)の夏休み日記

水曜日からお盆前までの予定で、妻が子ども3人(6、3、1歳)を連れて実家に帰省している。子どもたちは、じいじ・ばあば・Nちゃん(義妹)に会える!と言って随分前から楽しいにしていた。妻も、日中の面倒見要員が多数いるため、のんびりできる。ホッとしていることだろう。さらに、義父母もヤンチャな怪獣たちにまとわりつかれて大変そうではあるけど、久々に会えることを喜んでくれている。そして取り残された僕はひとり寂しく…

なんて殊勝な気分になるはずもなく、俺様の天下、この世の春、仮出所?…適当な言葉は見つからないが、とにかく束の間の自由を謳歌している。ようやく地上に出た蝉の如く。

この限られた期間に何をしようかと前々から考え、行きたい場所&やりたいことリストを作っていた。ムフフ、旅行前夜のようだ。計画を立ててるだけでニヤニヤが止まらない。

そしてついに待ち焦がれた土日がやってきた。6時起床、の予定が7時。しまった、昨夜映画を見終わった後、スマホに触れてしまったのが過ちだ。1時間は貴重だがまあいい。

朝ランは休んでヨーガをする。独身時代、長く続けていたのだが、結婚し子どもができると色々と諦めざるを得ない。それは理由にならない、かもしれないが現実とはそういうものだろう。

さて、さわやかな汗を流した後は、娘のハイビスカスに水やり、洗濯、朝食。一服したあと、いよいよ本日のメイン、ローカル線に乗ってお気に入りの温泉へ出発。4人も入ればいっぱいになる小さな温泉だが、地元の方々が運営する隠れ家的な温泉だ。午前なら人も少ない。

朝から一人で温泉に浸かる贅沢。うーん、たまらん!その温泉施設は一風変わっており、手打ち蕎麦も提供している。十割蕎麦を注文。温泉後に本格手打ち蕎麦をいただく幸せ。神さま、ありがとう!

再びローカル線に揺られて帰ってくるもまだ昼すぎだ。このまま帰って白昼堂々と昼寝するのも捨てがたい。けど、どうせならちょっとカフェに寄ってパンケーキでも。時々怪獣たちを連れてきていたが、何か事故が起こる、あるいは事故防止に気を取られるあまり、全く味がわからない。食べた気がしない。

どうしても今カフェに行きたい、それを食べたいってわけでもない。にも関わらず、あえて一人カフェでパンケーキを注文するという無駄な贅沢。昔の自分なら時間とお金の浪費だと切り捨てていた、というか選択肢にも上らなかったはずだ。まだまだ青いな〜昔の自分。

ちゃんと味のあるパンケーキをゆっくり味わう。今、贅沢してるな〜。と自分に酔う。という贅沢な時間。に酔う自分…

意味のわからない禅問答はやめにして、次に図書館に向かった。学習スペースには夏休みの学生たちが熱心に勉強している?いやスマホ触ってるヤツ結構多いな。昔はそんなんじゃなかったぞ。と「日帰り温泉まっぷる」をめくりながら、「この夏どう過ごすかで差がつくんだ、がんばれ!」なんて、ありきたりなエールを上から目線で送ってみる。(もちろん心の中で。)

パンケーキのボリュームが効いたので夕食は納豆ご飯とお惣菜でヘルシーに。今日という一日をこんなに満喫したのに、まだ明日も休みだなんて!この心の余裕、ゆとり。もう思い残すことないかも。

今夜はそんな気分で眠りにつけそうだ。蝉の命あと12日。