あえて制限することでストレスの存在自体を消失させるデザイン
こんにちは、ないしょさんです。
この記事では、『【新版】UI GRAPHICS 成功事例と思想から学ぶ、これからのインターフェイスデザインとUX』の菅俊一さんが執筆された「導線としての制約を作る」を読んで、数あるデザインの意味の1つを再認識できたので紹介していきます。
はじめに
この本を手にして最初に「知りたい!!!」と思った内容は以下の2つです。
・UI/UXに関する具体的な成功事例が知りたい
・数十種類のアプリのウィンドウが記載されており今後の制作の糧にしたい
今回のnoteでは前者の具体的な成功事例に焦点を当てています。
日常で起こる判断とストレス
菅俊一さんの体験で、
・コンパクトな折り畳み傘を購入したらとりあえずカバンの中に入れておくようになった
・研究室の冷蔵庫に差し入れでもらったマスカットを事前に小分けにして置いておいたら、メンバーが好きなタイミングで気兼ねなく手に取り美味しく食べることができた
という事例が記載されていました。
この2つの体験の共通するキーワードは「判断」と「ストレス」だと私は考えます。
折り畳み傘の事例では、朝の支度の際に外の天気の確認や予報の降水確率から傘を持っていくか持っていかないかの判断をしています。
また、マスカットを小分けにするという事例では、食べるタイミングを合わせる必要の有無やいくつ食べていいのかの判断をしています。
つまり判断の数が多ければ多いほどストレスがかかってしまうことになります。
制限することで自然とストレスを消滅させるデザイン
上記の「日常で起こる判断とストレス」から、日々の判断や行動にあえて制限をかけることで、自然とストレスの存在自体を消失させて、価値を作り出すことができるかもしれないと述べており、このような制限のかけ方を「導線としての制約」と名付けました。
デザインは具体的な問題に対して思考や概念を組み立てて様々な媒体に応じて表現するということを踏まえると今回の「導線としての制約」はその1つの方法であると考えられます。
まとめ
今回の記事では
・日常での判断の積み重ねはストレスにつながる
・導線としての制約を作ることで「自然とストレスの存在自体を消失させる」という価値を作り出すことができる
ということを紹介しました。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
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