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(第11話)はじめての手術 【サポーター目線】

こんにちは、「小瀧真理子(こたきまりこ)」といいます。洋服を作ったり、イラストやマンガを描いたり、レシピを作ったりしています。

今回の記事では、根本さんのはじめての手術の裏側で起きていたことを書いてみようと思います。

上記の体験記をご覧いただいたあと、こちらの記事を読みすすめてもらえたらうれしいです。

はじめての手術

眠りにつくことを諦めて服の試行錯誤をしていたら、あっという間に朝に。「コレは夢か?強烈で壮大なドッキリなんじゃないか?」と思いながらも中途半端に仕上がった服を大きなバッグに入れて、8時に病室に到着するように駆け込みました。

中途半端に仕上がった服は「もはや服でなはい」という感じでした。脇にリボン結びできるような太い幅の布がついていて、良く言うとアバンギャルドでした。せっかく試行錯誤したんだし!と思い「点滴したまま着替えられるお洋服を試作してみたんだけど…」と言い服を取り出して見せると、根本さんは「それは…着たくないかな〜…(苦笑)」と言いました。

良い点と悪い点を把握したくて「とりあえず着てみて…!」と言い、遠山の金さんスタイルだったシャツを脱いでもらい、着せ付けてみました。

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恥ずかしいほどに悪い点がしっかり見えます。。。
<改善点>
・リボンをやめる(横になった時に厚みが痛い、自分じゃ結べない、洗濯がたいへんそう)
・普段着の形に近づける(キモノスリーブを着慣れない)
・脇から肌が見える(リボンではちゃんと閉じられない)

改善点が見えたので、はじめての試作にしては上々の出来でした!

お昼が過ぎて「手術、まだかな」と二人でソワソワしていると看護師さんが迎えに来てくださって、ついにカテーテルの手術に向かうことに。車椅子を手配してくださったので、それにゆっくりと乗りました。

(車椅子で移動だなんて、病人みたいでオオゴトだな〜…昨日まで元気だったのに、今日手術して管入れるとか意味がわからないなぁ〜…管を入れてるところの皮膚はどうなるの?血が止まらないんじゃないの?どうなるの?直視できるかな〜…いやそれよりも根本さんはこわいよね〜やだな〜(涙))と思いながら見送るわたし。病室に帰ってきた時に寂しくないように、そのまま待つことにしました。

待っている間に考えることはやはり服のこと。改善点が見つかったので早く家に帰って次の試作を作りたい!とウズウズしていました。それに次々と襲いかかってくる恐怖の未来に向けて、心の準備をしなきゃな…と思っていました。

命と向き合うこと、彼の日常をサポートすること、それと仕事のこと、、なんて考えていると、根本さんがバージョンアップして帰ってきました。右腕にはPICCと呼ばれるカテーテルのサキッチョが皮膚からブラーンとぶら下がってて、引くほどビビりました。

管の先が心臓の近くまで入ってる…カラダの外と中がつながっている…

つづく...


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