ハンサムなコンドウさんの服には、いつも精子がついていた
大学生の頃、コンドウさんという先輩がいた。年は僕より2つ上で、ひょろりと高身長で肌が白く顔はつるんと嫌味のない美形であり、男から見れば涼しげでカッコよく、女から見れば独占欲が疼くような可愛らしい造形をしていた。そんな神木隆之介ライクな恵まれた容姿を持ちつつ、いつも切れっ端の様なシンプルな黒いセーターとボロボロのジーパンに便所草履を履いて人の話を小さな声でうんうんと聞き、稀に「モテたい」といった等身大の大学生みたいな自分の夢を恥ずかしそうに話す人だった。
そんなコンドウさんに