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目指せ爪美人!上手なタンパク質の食べ方

ネイルをしている方もしてない方も、一度は気になったことがあるような「爪を丈夫にするにはどうしたらいいのだろう?」そんなとき、皆さんは何を考えますか?

まず食事を見直そう!と思い立った方に、今回はネイリストがコッソリ話す美爪への秘訣。

爪って何でできているの?

ご存知の方も多いですが、爪はタンパク質からできています。

だけど実は人間のからだ、あらゆるものがタンパク質で構成されています。人間の外身だけでなく、消化に関わる体内酵素や機能に関わるホルモンもタンパク質。

そうなると種類は膨大。中でも人間をつくるタンパク質は20種類のアミノ酸からできていることは、よく知られていますね。そのアミノ酸の種類や結びつき方で、コラーゲンとかケラチンという名前があります。美容でもよく聞くワード。そう、ケラチンは皮膚や髪の毛、爪をつくっています。

つまり、タンパク質はアミノ酸のつながりということ。


いつ爪に栄養が届く?

ではタンパク質を集中的に摂れば明日、一週間後には爪が丈夫になるのかというと、そう簡単ではないのが現実。人のカラダのサイクルは3~4か月とされます。最低限、このくらいを目安に継続をすることがポイントです。

体は自分の生命活動をキープするために日々、全身に栄養を回してます。あらゆるものがタンパク質だから、日々補っておきたい部分は膨大。

そのため、体の中でも皮膚、その先にできあがってくる爪には今日取った栄養が明日届くということは中々難しいのです。自分が爪に栄養を送りたくて食べた栄養も、意思を察知して「今日食べたタンパク質は爪に届けてほしいんだって」と反応するわけではないのです。

タンパク質の一つ、コラーゲンも同様。食べたコラーゲンがそのままコラーゲンとして吸収されるわけではなく、肌のコラーゲンになるわけでもないのです。一旦細かく分解され、必要なところへ運ばれます。

そして体をつくることだけでなく、ストレスでも消費されやすいタンパク質。思った以上に必要だけど、日常で摂取が少なくなりがちな栄養素といわれます。つまり偏った栄養状態だと、この期間以上に爪に栄養が届く日は遠のくので、栄養はバランスと継続が大切といわれるのです。


タンパク質の摂り方

①どのくらい摂ればいい?

自分が毎日、どのくらいタンパク質を食べているか思い出せますか?

摂取量については様々な見解がいまだ多くありますが、トレーニング等している場合でなければ、せめて一日あたり体重g分摂りたいところ。例えば、40㎏なら40g、50㎏なら50g。

グラムでいわれても分かりづらい場合、目安は片手手の平分。一食につき、手の平にのる分を意識してみましょう。

②何のタンパク質が良い?

肉、魚、卵、大豆はパッと思い浮かびます。ポイントは、何か一つの食材を摂っていればいいわけではなく、これらをいろいろ組み合わせながら食べることです。

例えば爪の硬さに関わるものでいえば、シスチンというアミノ酸があります。上記のタンパク源にも豊富ですがナッツ類、かつお節、しらす干し、ハード系パンなど。おやつに取り入れたり、毎食のちょい足し食材としても気軽に活用できそうです。

シスチンは人間をつくるアミノ酸の中でも非必須アミノ酸(体内でつくられるアミノ酸)に分類されるので、食事で摂れていればいいですが、そうでもない場合には日々の食生活に取り入れてみましょう。

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③ベストな食べ方はあるの?

タンパク質を摂ればすぐに反応が出るわけではないというのは先ほどの通りで、食べ合わせもポイントになります。

食べたものは一旦分解され吸収されやすい状態になって、それぞれの場所に運ばれていきます。爪を丈夫にしたいと思ったら栄養が爪に届いてほしい気持ちは切実。食べたタンパク質はできるだけ上手に吸収されてほしい。

組み合わせにおすすめの栄養はビタミンB6、ビタミンCです。緑黄色野菜に豊富。ブロッコリー、パプリカ、さつまいも、魚やレバーは単品でもタンパク質、ビタミンも豊富です。

どちらのビタミンも水溶性ビタミンなので、味噌汁、ポトフ、鶏がらスープならタンパク食材と料理しやすいし、汁ごと飲めて栄養を無駄にしにくくておすすめです。また、さつまいもは熱に強いのでアレンジききそうです。

あれこれ考えるのが面倒な方は、献立の参考に少し覚えておくと楽かもしれません。

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④プロテイン飲んだ方がいい?

日常的に食事で目安量が取れているなら、あえてプラスする必要はないですし、トレーニングされている方なら食事プラス間食に取り入れることもあります。この辺は皆さんの生活次第。

忙しくて中々食事で賄うことが難しいときに飲むという活用法もあります。普段からサプリ含め、健康維持食品に頼り切った生活ではなく、できれば自分で栄養をつくり出せるようになった方が健康的で節約にもなりそうです。

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⑤一気に一日分摂っていい?

毎食毎食面倒だから、一気に一日分摂っちゃえ!と考えることもあるかもしれません。だけれど、人それぞれに一度に体内で貯めておける器の大きさ、使われる量があり、それ以上は排泄されてしまいます。

一度に吸収されるタンパク質は約20〜30gと考えられています。せっかく食べている栄養を無駄にしないためにも、先ほどの目安量で分けて摂ってみましょう。


タンパク質摂りすぎは良くない?

よく聞く話ですが、一つの栄養に偏っては体の負担になることは何でも同じです。例えば、ビタミンでもビタミンAの摂りすぎはよくないといいます。

理想のために意気込んでストイックにそればかりの食事をしていたら、栄養は偏りがち。お昼はお肉だったから夜は魚にしよう、昨日は牛肉だったから今日は鶏肉にしよう、サラダも足してみよう等、一途になりすぎず楽しく食事することも忘れずに。

もちろん元々の体質で気を付けなければならない場合もあるので、通院している方や持病がある方は、かかりつけのお医者さんに確認してください。


爪美人は食べ上手

食べるとムキムキになっちゃうじゃん、タンパク質ってササミでしょ…そんなイメージ、少しでも変わってくれたら嬉しいです。体の役に立っているし、爪にも大切な栄養なのです。

もちろんタンパク質だけが爪にいい栄養ということではないし、睡眠や運動という基礎も合わさって丈夫な爪に近づいていくのです。ネイル好きさんには尚更、大切な習慣。

指先や爪は視界に入りやすい部位だからこそ、目に見えてからケアしようと思い始めることもあると思います。

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応急的に必要な場合もありますが、忙しさゆえに「短期間で結果や効果を出す」方法にいつの間にか、すり替わってしまうのはよく見聞きします。「できるだけ長くネイルを楽しめる爪でいたい」「悩まされない爪になりたい」気持ちを大切に。

ある程度の月日をかけて伸びてきた爪。出来上がったものを変えるより、これから生えてくる爪のためにケアしていく方が実は効率的で、悩み解決への近道。

良かれと思っていることもストレスになっては台無しな美容習慣。

毎日きっちりこなすのは誰でもしんどいです。今日のご飯は肉魚どっちにしようかなぁ、と考えながら毎日を積み重ねると、気づいたら悩み知らずの爪になってるかもしれないし、その頃にはおまけにダイエットできてるかもしれません。数か月後が楽しみですね。

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