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自己分析のやり方って?やりたいことの探し方とは?

社会人1年目として、この1年はとにかく周りの足を引っ張らないように走ってきました。
そしてふと、思ってしまったのです。

「私のやりたいことってなんなんだろう?」

思えば一昨年の就活でものの見事に惨敗し、箸にも棒にもかからなかった時も「自己分析ってなに…?」「私のやりたいことってなに…?」と思っていました。

決してサボっていたわけではなかったけれど、本当にわからなかった。
今まで親の言う通りに過ごしてきて、はじめて親がどうしてほしいかわからなくて、私が進むべき道もわからなくなってしまいました。

やりたいことも、できることも、これからどうしたいのかも、何も浮かばなくって、結局運良く拾ってくれた会社で右も左もわからない状態でとにかく走った1年。

幸いとても良い人たちに恵まれ、心身が回復してきた時改めて思ったのです。

「ちゃんと自分のことを知りたい」

今の私は自己分析の方法から教えてもらう必要があると思い、見つけたのがこの本。

この本の教えに従って、「やりたいこと」を探したいと思います。

「やりたいこと」探しには3つの柱がある

この本で書かれている「自己理解メソッド」には3つの柱があります。

余談ですが、私は「メソッド」という言葉を聞くと胡散臭く感じて無条件に避けたくなっていました。
なんでだろう?と思っていたのですが、おそらく「闇金ウシジマくん(真鍋昌平|小学館)」がきっかけだということに最近気づきました。
「FA(フリーエージェント)くん編」で情報商材に関する話があり、その中で「〇〇メソッド」という名前がでてきたから。
面白くて大好きなのですが、しっかり恐怖は植え付けられているようです。

今回「世界一やさしい『やりたいこと』の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド」を読んで、そんな「メソッド恐怖症」からも解放されそう。

自己理解メソッドの3つの柱とは以下の3つ。

1.好きなこと
2.得意なこと
3.大事なこと

世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド(八木 仁平|KADOKAWA)
P.46

正直、この3つはそんなに画期的なことは言っていないと思います。
私も「まあ、そんな感じだよな」と思いました。

この本の特徴は、「なぜこの3つなのか」そして「具体的な探し方」をとことん教えてくれること。
そのおかげで「好きなことを単に好きなことで終わらせない方法」、「自分に合った仕事の見つけ方」が分かります。

「サプリ(おかざき真里|祥伝社)」という漫画で、主人公が新入社員からの質問に答える場面があります。

「配属されてから『これは自分のやりたかったことじゃない』って思ったことないですか?」

「そもそも」
「自分のやりたい事があらかじめ社会に職業として用意されているわけないと思いますが?」

サプリ(おかざき真里|祥伝社)
FILE.17

私はまだまだ甘ちゃんで、これを読んだとき、その質問をした新入社員同様ハッとして少し恥ずかしくなりました。
「自分のやりたいことを仕事にさせてもらおうなんてやはり虫が良すぎるよな……」

でもきっとここで描かれていることはそういうことではなく、「やりたいこと」を「仕事として成立させる」こともしくは「すでにある仕事の中」で「やりたいことの要素をみつける」ことが大切ということだと思います。

自己理解メソッドも同様で「自分にぴったりの職業がみつかる!」とかいうものではなく、「やりたいことを仕事として成立させる方法」もしくは「すでにある仕事の中でやりたいことの要素と合致する部分があるものを探す方法」を探したい方にきっとおすすめです。

好きなことを探す

この本では「やりたいこと」を

「『好きなこと』を『得意なやり方でやる』こと

世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド(八木 仁平|KADOKAWA)
P.48

と定義しています。
だからまず、「好きなこと」を探す。

好きなことの定義は以下。

・興味があってもっと知りたいと感じる
・関わるだけで面白いので「これが本当に仕事でいいの?」と感じる
・「なんで?」「どうすれば?」のような問いが湧いてくる  
 (例:なんでロボットは動くの?)

世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド(八木 仁平|KADOKAWA)P.48

この定義に基づくと、私の好きなことは以下が挙げられます。

  • 下着のこと

  • メイクのこと

  • ネイルのこと

  • 植物(特に多肉植物)のこと

  • 漫画のこと

  • 編み物(特に小さなものをかぎ針編みで作る)のこと

  • 美術のこと

  • 玩具のこと

  • 音楽

  • 人に何かを伝えること

  • 何かにチャレンジしてみること

ちょっと考えただけで結構出てきました。
改めて考えると気付くのですが、好きなことって結構いっぱいありますよね。
「仕事には繋がらない」「社会の役には立たない」と勝手に判断して自己分析の際には省きがちですが。

でもこの「仕事には繋がらない」「社会の役には立たない」というのも思い込みの可能性があるので、ひとまず全部書き出してみました。

得意なことを探す

得意なことは

自然と人よりもうまくできて、やっていて苦なく心地よいこと

世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド(八木 仁平|KADOKAWA)P.49

らしいのですが、私はこれを考えるのがとても苦手。
「そんなの自分にあるの?」と思ってしまいます。

単純に自己肯定感が低いことも原因していると思いますが、自然にできることや苦じゃないことって人と比較しないといけないので自覚するのが難しいですよね。

この本ではさらに特徴が挙げられています。

・やっていて心地いい
・頑張らなくても無意識にやっている
・ストレスがないので夢中になりやすい
・やっていると自分でいられる感覚がある
・仕事でなくても普段から自然とやっている
・他の人に対して「なんでこんなことができないの?」と思う

世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド(八木 仁平|KADOKAWA)P.49~50

うーん難しい……。

私の場合だと、例えば以下かな。

  • 手先を動かすこと

  • 情報収集すること

  • 文章を書くこと

  • 目標から逆算して行動すること

  • いいところを見つけること

最後の2つは会社の方から私のいいところとして教えてもらったものです。
やっぱり、好きなことと比べると挙げるのが難しいな……。
「苦じゃないこと」を考えるのって難しい。

この本では、ここでさらに目から鱗なことが書いてあります。
それは「『得意なこと』と『スキル』は違う」というもの。

スキルの例としては、
「英語が話せる」
「ウェブマーケティングの知識がある」
などだそうです。

今まで私が「持ってないな〜」と思っていた時に考えていたものたち!
「私別に特技とかないしな〜……」と考えていたとき、それは「スキル」のことを考えていました。
だって仕事に活かせるような特技って、ここでいう「スキル」しかないと思っていたから。

「『スキル』と『得意なこと』は違う」ことがわかると一気に視野がひらけます。
なぜなら、得意なことの汎用性はとても広いから。
スキルを仕事に活かそうとするとかなり限定的になり、職業まで絞られてしまうこともしばしば。
一方、得意なことは場面や使い方次第でかなり活躍の幅が広がります。

それを含めてもう少し「得意なこと」を考えてみます。

  • 人の話を聞くこと

  • 「不得手な人」の立場に立つこと

  • 論理性を見出すこと

  • 納得できるまで探求すること

ちょっと増えました。

これは私の持論ですが、必ずしも「得意なこと>スキル」ではなく、得意なことは全てのベースになるのだと思います。

やはり、特定のスキルがあった方が着きやすい職はあります。
目的を実現するための手段としてスキルを獲得することを検討したとき、スキルを得るための手段として「得意なこと」を活用する。
こんなふうに、「得意なこと」は自分の中のかなりベースの部分に位置するのではないでしょうか。

なので、自己理解を深めたいと思う時、「得意なことは何か?」から探すとかなり「自分のこと」がわかるとこの本を読んで感じました。
もちろん得意なことを探す上で好きなことが関わっている(好きなことをきっかけに得意に気付く)ことも多いので、好きなことも大切ですが。

「好きなこと」を「得意なやり方でやる」

そして戻って「やりたいこと」。
やりたいことは「好きなこと」を「得意なやり方でやる」ことらしいので、私のやりたいことの例は以下でしょうか。

  • 下着について、書く

  • 編み物のために、手先を動かす

  • 漫画について、いいところをみつける

などなど……。
好きなことと得意なことは掛け算なので、可能性はもっともっとあります。
自分でも驚きです。
掛け算の方法さえ工夫すれば、ちょっと考えただけで浮かんできた「好きなこと」と「得意なこと」からものすごくたくさん自分の可能性が生まれてくる。

今まで、実は「好きなこと」すら少ないと思っていて、「得意なこと」なんて全然なくて「やりたいこと」が見つからないと思っていた私が、30分くらいちょっと考えるだけでこんなに可能性に満ちた人間になるなんて。

職業に関しても今まではぼんやりとした理解しかなく、「〇〇についての仕事」くらいの印象しかありませんでした。
だからどうやって選んだらいいかわからない。
その会社に対して、どうやって自分をアピールしたらいいかわからない状態でした。
自分のことがわからないので会社に合わせようとして、でも会社の解像度も高くないのでどう自分を合わせたらいいのかもわからなかったのです。

自分に対しての解像度が高まった今であれば、「自分に合わせて会社を選ぶ」ことができるでしょう。
自分を知っており、自分に合うはずだと思って選んだ会社であれば「なぜ合っているのか」「自分はどう貢献できるのか」もきちんとアピールできそうです。

この本にはまだ続きがあります。
それは「本当にやりたいこと」の探し方。
この本の根幹です。

でも今日はここまで。
自分がとても可能性に満ちた人間だとわかっただけで胸がいっぱいになってしまいました。

次回は「本当にやりたいこと」を探してみたいと思います。

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