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【挿絵あり】№12_召喚術の授業は××な魔物と、(月下美人系魔物 VS 安全第一なぼっち学生)の召喚契約BL

【月下美人系魔物 VS 安全第一なぼっち学生】の召喚契約を巡る攻防を描く、現代的で現実的なファンタジー召喚BLです。



これも毒薬の作用なのかと薄まった思考で考えていたが、そんな余裕があったのもここまでだった。

「ふっ…、っんん"?!」
魔物が僕の唇を割って、その舌を口内へと伸ばしてきたからだ。

「っ…ン!、……ふっ……ん……は……」
ひんやりとした侵入者は、まず僕の舌にねっとりと絡んで挨拶をしてきた。
触れ合う面積が増したからか、毒薬に直接触れた箇所だからか。
先程より、魔力が奪われる量が多くなった事を辛うじて認識できた。

しかしぬるぬるとした抱擁が解かれた後は、もう何が何だかよく分からなくなった。
なめらかな来客が、口内を舐め尽さんばかりに巡り始めたからだ。

「…っハ、ぁ…んっ…!…っふぁ……んンっ!?」
舌裏まで忍び込んだり、唇裏と歯茎の溝に溜まった唾液までも甘い蜜だと言わんばかりに掬い取っていく、滑らかな軟体。
その動きは、自分の口の中が飴でもなったかと錯覚しそうなものだった。
そんなぬらぬらとした刺激に、僕は口内はおろか脳まで甘く溶かされてしまったのだろう。
(…ぁっ…もう、下が…やばい…、けど…………………)

そうして僕は魔物のなすがまま、満足するまで魔力を奪われたのだった。
 

解毒剤だと飲まされた薄緑色の液体は、爽やかなミント味だった。

(原料は何なんだろう…?魔界にもミント味の植物があるのか…?)

しばらくすると、確かにあの立ちくらみのような感覚は薄れてきた。
体はまだ力が入りにくいが、指くらいなら自由に動かせるようになってきた。
(あれ、…?)
しかし、しばらくたっても一向に体の熱がひかない。
そしてここで言う熱は体温だけでもなかった。

「あの…解毒、は…っ…、お、終わり…っはぁ…ですか…?」
なぜか目を閉じてじっとしている魔物に、僕は恐る恐る確認をとってみた。
ゆっくりと目を開けた魔物は、ぼんやりとこちらを見た。

(? どうしたんだ…?)
そういえば二回目に召喚した灰苔リスも、こんな目をしていたような…?

魔物に具合が悪いのかと声をかけた。
目前の規格外な強者にはいらない心配だとは思うが、そう簡単にトラウマを忘れることはできない。

「……問題ない。
 お前の解毒だが、少し時間は掛かるが先程の薬で完了する。
  …ただ、」
ようやく目の焦点を僕に合わせた魔物は、しっかりした口調で質問にも答えてきた。
しかし、続けて語られた内容によって、僕は安心とは程遠い心情になってしまった。

「この毒には催淫作用も含まれている。
 それには解毒剤は効かないから、別に処理をする必要がある。」

(あー…、やっぱりそう、なのか……)
熱が引かないどころか悪化し、僕は今や会話をするのもやっとの状態だった。
腕が動かせるようになったら魔物が席を外してくれたら、すぐにでも取り出して扱きたい。
いや、もう魔物が居ても我慢できそうにない。
人前でもはばからず自慰行為をしたいと思うまでに、僕は追い詰められていた。

そして、そんな僕を魔物はさらに追い詰めてくる。

「まだ体に力が入らないだろう。っ仕方ないから私が処理してやる。 」
淡々と、差も当然とばかりに、白緑の魔物はそうおっしゃった。

え?

言われたことを理解しきれないうちに、動き出した白い手。
その手はまず僕を自分の腕からベッドにそっと下ろし、次に丁寧に僕のベルトやズボンを緩めた。

「あ、の!…はぁっ…そ、そこまで、…はぁ、…しなくて、も…!」
「何を言っている。お前だって我慢の限界だろうが。」
魔物はそう言いながら、僕のズボンを下着ごと下へずらした。

そうして毒にやられ、魔物の口づけで完全に上向いてしまったそれを、あらわにしたのだった。



今回はここまでにします~
ではまた~ 

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