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リーダーとリーダーシップと管理職

新年第1週目は4日に所属しているコミュニティーの養成講座があり、私は講座運営のサポートの仕事をしていました。
今回は「チームビルディングリーダーシップ」というテーマだったので、そのことについて書いてみたいと思います。

3つの違いを整理する

リーダー、リーダーシップ、管理職のテーマは世の中にはたくさんの理論や本が出回っています。経営者の方の相談でも、管理職の育成、社員にもっとリーダーシップを持って仕事してほしいとか関心の高いテーマだと思います。しかしよくよく聞いてみると、リーダーについてなのか、リーダーシップについてなのか、管理職についてなのかごちゃまぜのことが多いです。全部同じことの意味に取られているようにも思います。

チームビルディングの観点から言うと、3つとも定義が違うのでそれはここで整理しておきます。

<リーダー>
一番最初に先頭にたって進むこと。結果としてみんなの夢や希望を実現する場をつくることになります。
<リーダーシップ>
人が人に対して与える影響力。相手は「決断力」や「強さ」、「寛容さ」等々を感じることになります。
<管理職>
場や目標を管理する人や役割。メンバーの影響力(リーダーシップ)を把握して活かし、PDCAを回すことになります。

全部別々なので一人の人が全部持っている必要はないのです。でも、中小企業などでは管理職にリーダーシップを持って職務にあたってほしいというのは普通に言われていますので、定義が曖昧になってしまうのは仕方ないですね。

リーダーは引っ張る人ではなく進む人

リーダーと聞くとみんなを束ねて引っ張っていく人というイメージですが(私もずっとそう思っていました)実はそういうわけではなく、リーダーは未知の世界へ一番先頭で飛び込んでいける人です。そして未知の世界を進んでいける人です。

自分が信じたことに突き進む、ただこれだけなので周りがついてきてくれるとか考えていないのです。

実はリーダーよりももっと大事な人がいて、それは「フォロワー」です。
リーダーがやったことに対して、これは一緒にやってみようと思って次に続いていくわけです。
極端に言うと、フォロワーがつかないリーダーは一人で「死」を迎えることもあるわけです。
最初は「何だこれ?」ということも、フォロワーがついた様子を見て周りの人は後に続くという構図になります。
リーダーはフォロワーについてきてもらうためにも「あなたについていきたい」と思われることが重要です。

フォロワーがつくためには、リーダーに必要なものがあります。
・一貫性
・誠実さ
・決断力
・見通す力
・コミュニケーション力

リーダーは誰も行ったことがない道を進むわけですから、何よりも「一貫性」が必要です。言っていることとやっていることが違うとか、言っていることがコロコロ変わる人に、ついていこうとは思いませんよね。

そう考えると「リーダー」に必要な要素は社長には持っていてほしいかなと思うのは私だけでしょうか・・・。

リーダーシップは誰もが持っているもの

それに対して「リーダーシップ」は人が人に対して与える影響力なので、みんなを鼓舞して引っ張っていくことがリーダーシップではないはずです。

影響力を強くするとは強みを磨くことです。

強み=才能×(知識+技術)

才能:無意識に繰り出される思考、感情、行動パターン
知識:学習と経験によって知り得た真理と教訓
技術:行動のための手段

こう書くと、知識や技術は研修などでも習得できるでしょうし、何よりも普段の仕事の取り組み方で十分身につけることができるものです。

この技術と知識を使って才能に磨きをかけることで「強み(影響力)」につながっていきます。

若い人でもベテランでも、自分の強みが活かされた(実は影響力(リーダーシップ)が発揮されている状態)と感じられる仕事ができていれば、何よりも「やりがい」を感じて活躍できるのではないでしょうか。

管理職はそれぞれの影響力を上手に活かせる人

世の中的には管理職と呼ばれる人に「リーダー」とか「リーダーシップ」の要素を求めがちです。確かに全部揃っていたら最強だとは思います(笑)

しかし本来の役目は、目の前にいる人材の「影響力(リーダーシップ)」を把握して活かすことができる人です。
上手に活かして目標を管理できる人が優秀な管理職です。先頭を切ってやるぞ~と言える人が管理職である必要はないのです。
自分より影響力の高い人部分は、その人に任せることが大事です。

チームビルディングリーダーシップとは

最近はチームビルディングという言葉がメジャーになりつつあり、いろいろな言われ方をしています。私が思う(信じている)チームビルディングは
個人の強みや長所を最大限に活かす組織づくりです。

その中で重要な要素となるチームビルディングリーダーシップとは
誰か一人が持っているものではなく、「組織を構成するメンバー全員」が持ている力です。

個人の強み(行動の源泉)を知り、強みを最大限に活かすためのスキルや知識を持って組織づくりできる力(影響力)

と定義しています。これを全部説明しようとしてこんなに長くなってしまいました。(笑)
自分の頭の中において、相談されている内容はどの部分を言っているのか考えながらお話していきたいと思います。


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