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目標を決めただけでは動かない

なんだか当たり前のようなタイトルにも見えるのですが、意外と売上目標数字だけ決めて、社員が動いていないという相談が多いような気がしています。今回はある会社でのやり取りを通じて大事な視点について気づいてもらった経験を書こうと思います。


目標を決める前に大事なこと

今回、会社の目標を会社全体に見えるようなものを作りましょうということで回数限定でサポートすることになりました。
経営幹部の方に集まっていただいたので、実際に作成する前に大事なことをお伝えしたくて体感ゲームをやってもらいました。

このゲームは会社組織を想定して、役割を指定しミッションをこなしてもらうものです。

結果としてゴールにはたどり着かなかったのですが、それはそれでメンバーの方々には学びがありました。

今回は一番TOPの方がメンバーに、このゲームの「ゴール(目的・目標)」を示さなかったことが最後までできなかった原因です。

一番TOPの役をやった方から一言・・・
「みんなゴールわかっていると思ってた」

ナイスなリアクションです(笑)

私:「みなさん、この一言大事なのわかりますか?みなさんは会社の中ではこの立場なんです。こうやって経営課題に頻繁に触れてやるべきことも十分理解していらっしゃると思います。会社の情報って上の方に集まるんです。みなさんは普段からこれでもかっていうくらい考えていらっしゃるので、いつのまにか、みんなわかっているつもりになっていませんか?
これから会社の目標をあらためて作成しますが、みなさんが部下の方にゴールをきちんと伝えないと作っても無駄なんです。作った後、どのように伝えるかが目標達成の鍵になること理解してほしいです」

ちなみに末端社員役をやっていた人も優秀な方たちでしたので、何とかしようと奮闘していました。しかし、やっていたことはゴールとはかけ離れた行動でした。
優秀な方はゴールがわからないならそれなりに自分で考えて行動します。
しかし、それが本来のゴールとは違っている場合もあるのです。
そんな部下の方に、まさか「何余計なことやっているんだ」なんて言ってないですよね?
そんなことしたら優秀な方から辞めていくということが起こります。

ここまでお伝えしたところで、みなさん頭を抱えていましたが、いい意味で体感していただけたのではないかと思いました。

ありたい未来から目標設定をする

今回の目標設定にはOKRという手法を使う予定です。OKRについてはまた別の機会に書きたいと思いますが、現状の延長ではなく、「未来のうまくいっている状態」から設定します。

O(Objective):目標であり目標が達成された時の状態
KR(Key Results):Oが達成されるための主要な結果

今回はこの感覚をつかんでもらうために事例を元にワークをしてもらいました。細かいことは省きますが、やってみた感想として

「確かにこれだと達成した時のビジョン(映像)がイメージしやすいですね」と言われました。
そうなんです!その感覚大事です(笑)

組織開発ってこんな感じで・・・

この会社は次回から、本格的にOKRを作成していきます。どうなることやら・・・。

私自身は社労士でもありますが、組織開発の仕事をしていますとお伝えしています。
数年前まで中小企業の「器用なオバサン」だった私が、なぜこの道に進んだのか?それは7年前に出会ったチームビルディングがきっかけです。

今でこそチームビルディングという言葉は耳にするようになりましたが、単純に仲良しチームを作るということではありません。

個々の強みを活かしたチームを作り、成果の上がる組織開発をすることが私たちの目指す「チームビルディング」です。正直、奥が深すぎて沼にハマって溺れている状態です(笑)

そんなチームビルディングの師匠である石見さんが、このたび本を出版することになりました。タイトルは「課長・・・」となっていますが、私たちの組織開発のエッセンスが詰まっている本になっています。

ぜひともたくさんの方々に手に取ってほしい本です。よろしくお願いします!


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