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資格取得と自分への評価は別物

先日、以下の記事に目が止まりました。こういう相談あるんだなと思いながら、よく考えたら私も社労士試験に合格してちょうど10年になるので、自分なりに振返ってみました。


資格をなぜ取ろうとしたのか?

もう15年ほど前のことですが、当時は子育てが一段落して、事務職の正社員として中小企業に再就職しました。自分で言うのもなんですが、割と器用な方で何でもこなせるタイプです。しかし私は大学を出ていないので学歴というものはありません。

当時在籍していた会社は理系の大卒・院卒ばかりの会社で、良くも悪くも私は悪目立ちしていました。それを見かねた上司が「せっかくの仕事の能力を十分活かせるように、バックボーンを持ってみたらどうか」というアドバイスがきっかけでした。

人に関わる仕事がしたかったので、体系的に勉強できるのは社労士?ということで始めました。子供の進学問題や、両親の病気、他界などいろいろあって取得までには4年もかかりましたが、「あきらめずに最後までやり遂げる」という自信がついたことは良かったと思っています。

取ってからが大変だった

合格したことは社内にも広がり、それ以降はみんな私に相談にきたり、私の言うことはきちんと聞いてくれるようになりました。

しかし、気持ち的にはここからが大変でした。
そもそも「人の成長に関わる仕事」がしたくて、そのためのバックボーンとして資格を取ったのですが・・・

何も変わっていない!!

当たり前ですが、何か社員が成長できる環境ができたかとか、会社として成長している実感が持てているかとか、そんなことは一切なく、一体自分は何をすればいいんだ!!という迷走の期間でした。気持ちとしては一番苦しかった期間です。この期間の私への評価は過去最低だったように思います(笑)

資格は手段に過ぎない

上記の記事にもありましたが、資格を取ったから評価されるのではなく、会社に在籍しているなら会社の目指すゴールにどれだけ貢献できているか?が評価されるポイントです。

そこに自分が努力して取得した「資格」が活かされているなら資格取得者として大いに評価されるべきです。

私自身は、自虐ネタではないのですが「社労士」を取ってみて、「自分には士業の仕事は向いていない」ということがわかった感じです。

結局のところ、資格を取ったことが凄いのではなく、取った資格を自分の果たす役割にどう取り込んで、どう世の中のために貢献できるか?これをしっかり実践できる人が凄いのだと思います。

私の社労士仲間も、それぞれ活躍スタイルが違います。どれが社労士として正解かということはなく、個々に自分の選んだ道を進んでいます。
それで良いのだと思います。(なかなか私のようなタイプは理解されづらいのですが・・・)

資格を取って得られたもの

一応言っておきますが、社労士を取ったことを後悔しているわけではないです。取っていなかったら「器用なオバサン」として終わっていたと思います。
今は組織開発コンサルタントと言っていますが、後ろに社労士がついていると「変な人」には見られません。これはメリットです(笑)

一番大きかったのは、取ったことで本当に自分が求めていることがわかりましたし、色々な人と出会うことができました。それがベースになっています。

10年前に資格を取った時に、今の自分の姿は想像もしていませんでした。
そういう意味では「資格」が与えてくれるものって大きいと思います。

10年あっという間でした。今月の終わりに社労士試験があるようです。試験の大変さはよくわかります。受検予定のみなさん、がんばってください!!



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