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組織は優秀な人が集まっただけではうまくいかない

創業ベンチャー企業はとにかく優秀な人がたくさん

先日、ご縁があった創業5年の会社にコンサル実施前のヒアリングをさせていただきました。
学歴の高くない私からすると、とにかく社員の方は皆優秀な方ばかりでした。担当の方とお話させていただくと、社長は自分の実現したい世界を明確にしている人で、そこに惹かれて入社したと言われていました。何が問題だと感じているのだろうと思いました。

売上は伸びているけど、なんとなく違和感がある。そんな感じでした。
何から手をつけて、何をどうしたらいいのかわからないと言われていました。

組織になる成長過程

社長が学生の時に起業されて、最初は少人数で始めた会社が今では30人を超える規模になり、今後も人を増やしていく予定なのだそうです。当初はフラットでオープンな組織風土で良さを感じていたものの、テレワークが主体となった今では、その良さも薄れかかっているとのことでした。

恐らく仲間同士で始めて、勢いと若さで進んできたが、段々色々な人が加わることで「言わなくてもわかること」が通用しなくなり、明確なルールがないために動きがぎくしゃくしてきたのでしょう。そこにテレワークが追い打ちをかけて益々動きが鈍くなってきたのかなと想像しました。

これは仲間の集まりから、「組織」へ成長している段階に突入したのだと思います。

人材力×組織力×関係力のループ

毎度のことで恐縮ですが、組織が成長していくためには
人材力:個人の強み。どんな能力を持った人がいるのか
組織力:目的目標、仕組み
関係力:コミュニケーション

この3つを段階ごとに回していくことが必要です。


先ほどの会社はスタート時は気の合う仲間が集まって、社長の思い描く世界を目指そうということでしっかりコミュニケーションを取っていたので、これまで成長を続けてこられたのだと思います。

しかし、テレワークがメインになり、人が増えたことにより得意なコミュニケーションが複雑になり、会社としてのルールがまだ整備されきっていなかったので、全体の動きが少し落ちてきたのかもしれません。

問題が起こっている段階も3つある


「人材力×組織力×関係力」のループを回すと書きましたが、これはらせん状の階段を上っていくイメージで、それぞれ問題が起こる段階は3つあります。

先ほどの会社は、今まで個人の能力で少人数でカバーできていたのですが、人数が増えてきたことで、チーム(部門)としての形態を取る必要が出てきたため、これまでのやり方が重くなってきたのではないかと推測しています。

個人レベルでなんとかなってきたことが、部門を形成することでそこにはマネジメントの問題や会社のルールが必要になってきます。これらを会社の目指すビジョンに沿って作り運用していく必要があります。

また、チーム(部門)の中がうまく回り始めたら、次に出てくるのは部門間の問題です。いくつかの部門が存在すると、どの部門がやるべき仕事なのか微妙な事象が実は多いような気がします。どの部門も自分たちの仕事ではないとそっぽを向いているために、会社として取り組む問題が置き去りにされて、ビジネスが止まってしまうことを何度も見てきました。

このように考えると先ほどの会社は、ある意味順調に成長を続けているのだろうと思いました。とは言ってもそんなことは担当の方にわかるはずはないので、今回、ご縁をいただきましたので成長のお手伝いをしていきたいと思っています。


なんだかわかったようなわからないような話になってしまいましたが、実はこの人材力×組織力×関係力がどの段階でどんな状態にあるのか、診断で見えるようになっています。これが見えることで、何に取り組んだら良いのか有効な打ち手がわかるようになります。
興味のある方は、私たちの仲間でセミナーを実施していますので、ぜひ覗いてみてください。12月は私も担当させていただく予定です。(後日お知らせします)


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