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コロナウイルスワクチンの第1相試験: NEJM

mRNA-1273ワクチンはSARS-CoV-2感染者と同等の抗体を獲得し、安全性も確認

重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)は2019年後半に出現し、世界的に広がっており、ワクチン開発を加速させるための国際的な取り組みが促されています。

その候補となるワクチンmRNA-1273は、安定化された前駆体SARS-CoV-2スパイクタンパク質をコードしています。
この研究では、第 1 相、用量漸増、オープンラベル試験が行われました。

健康成人(18~55 歳) 45 名を対象に、mRNA-1273 のワクチン接種を 28 日間隔で 2 回、25 μg、100 μg、250 μg の投与量で受けました。

各投与群にはそれぞれ15名参加者しました。

結果

1回目のワクチン接種後は、投与量が多いほど抗体反応が高くなりました。

2回目のワクチン接種後にその力価の上昇を認めました。

2回目のワクチン接種後、すべての参加者でSARS-CoV-2感染者の回復期と同程度の中和活性が認められました。

半数以上の参加者で発生した有害事象には、疲労、悪寒、頭痛、筋肉痛、注射部位の痛みが含まれていました。

全身性の有害事象は2回目の接種後、特に高用量の接種でより認められ、250μg投与群の3人の参加者(21%)が1つまたはそれ以上の重篤な有害事象を報告しました。

まとめ

mRNA-1273ワクチンは全参加者に抗SARS-CoV-2免疫反応を誘導し、試験では安全性に関する懸念は認められませんでした。

これらの知見は、このワクチンのさらなる開発を支持するものとなるとしています。

An mRNA Vaccine against SARS-CoV-2 — Preliminary Report. N Engl J Med. July 14, 2020.

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