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【読書録】「シャーロック·ホームズの冒険」 コナン·ドイル

はじめに

 この度ついにシャーロックホームズに手を出しました。前々からミステリ好きを語るためには、やはり避けては通れない作品であると思っていました。今年の夏の文庫フェアで限定カバーで発売されているのを発見し、購入することにしました。

初出は1890年代!

 まず驚いたのが、初めて出版されたのが1890年代ということでまさか明治時代に書かれていたとは知りませんでした!邦訳版の初版は昭和28年(1953年)ということで、戦後の復興真っ最中の時に出版されています。私の祖父母の世代が小学生くらいの時にはすでに本書を読めたのだと思うと感慨深いです。

まさに原型といった話の展開

 名作といわれるミステリ小説のほとんどが予想を超えるトリックや伏線回収が秀逸です。

 本書も話の展開が読みにくく、結末を予想しにくい話が多いのですが、トリックや伏線回収がすごいというわけではありません。というよりそういった概念がまだなかった時期なのではないかと感じました。
 
 正直最近のミステリを読みなれていると、物足りないと感じる方が多いのではないかと思います。しかし、今に続くミステリ歴史を切り開いたシリーズであるため、ミステリ好きの方は一読する価値はあると思います。100年以上前のスコットランドの雰囲気を味わえます。

好きだった話ベスト3

 10編収録されている中で好きだった話は以下の3つです。
①「唇の捻じれた男」②「まだらの紐」③「ぶな屋敷」

 今でこそ王道といえるような内容ですが、当時の人たちはどんな感覚で読んでいたのか?そう思いを馳せながら読むという、現代の作品ではできない楽しみ方ができるが古典のいいところですね!

さいごに

 今後もシャーロックホームズ含め、海外の古典ミステリは読んでいこうと思います。とりあえず次は「そして誰もいなくなった」を読もうと考えています!(絶賛積ん読中)
 最後までお読みいただきありがとうございました!!


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