阿含宗フィリピン大柴燈護摩供 2023/05/21
2023年5月21日、フィリピン国のモンテンルバという場所で、第二次大戦におけるフィリピン戦没者をご供養するための大柴燈護摩法要が挙行されました。
これは日本人50万人、現地のフィリピン人100万人、米軍数万人と言われる戦没者の成仏供養を行うためのものです。
法要の趣旨・目的とするところ
阿含宗の大きな法要では、山伏問答という古式に則った方法によって法要の趣旨説明を行います。
フィリピン戦線というのは、頭のイカれた大日本帝国軍上層部が決断した愚行によって、日本人だけで50万人、現地のフィリピン人(華僑を含む)の死者が100万人も発生するという、とんでもない大惨事です。
国家レベルの戦争責任云々はひとまず置いて、個人レベルで見てみれば、大半の日本人(台湾籍日本兵を含む)は、政府と軍と軍に追従したマスゴミ連中が言う「お国のため」という甘言に騙されて戦地に連れて行かれて亡くなってしまった。現地のフィリピン人やフィリピン在住の華僑の人たちは、問答無用でとばっちりを受けて100万人も戦災で亡くなってしまった。
これらの人々の霊魂の悲しみ、苦しみ、痛み、怨念を、ブッダの霊力が宿った護摩の炎で全て焼き尽くして浄化する。
日本人については、その魂を日本に連れて帰る。
そういう法要です。
阿含宗台湾本山の信徒さんも大勢が参加
阿含宗は台湾にも拠点があって、多くの台湾人の会員信徒さんがいらっしゃいます。今回、なんと約100名の台湾人の会員信徒さんが修行者としてフィリピンに来て参加して、タイトル画像にある祭壇の作り込みを含めて準備、法要、片付けとあらゆる場面で大活躍だったそうです。晴れの舞台である実際の護摩法要でも非常に重要な役割を任せられている台湾人修行者の方々が何人も中継映像に映っていました。
フィリピンの大勢の人々を供養して地域の霊的浄化を行うことは東南アジア地域の平和安穏に直結し、この東南アジアの平和は現在様々な脅威にさらされている台湾の平和安穏にも繋がるという確信が台湾の阿含宗会員信徒さんたちの熱意の原動力になっています。
ポスター右下の地図を見てください。台湾とフィリピンは、こんなにも近い。台湾にとっては日本本土よりもフィリピンの方が近いのです。
千葉県の護国神社に関わる宮司さんたちの熱量が高い
太平洋戦争において、千葉では佐倉連隊という部隊がフィリピンで多くの戦没者を出しています。そのため千葉県の護国神社の宮司さんや佐倉連隊の地元の神社の宮司さんの戦没者慰霊に対する想いは非常に強いものがあるそうです。千葉の阿含宗会員信徒さんは、千葉県の宮司さんたちと何年も前から交流を持ち、一緒にご供養の活動をされてきました。
今回のフィリピンの法要に当たっては、現地での御神事の斎主は千葉県護国神社の宮司さんが、わざわざフィリピンまでお越しになられてお務めになられました。
また佐倉連隊の地元の神社さんから神社のお水をお預かりして、佐倉連隊が激戦を繰り広げたリモン峠という場所で護摩法要を行い、この神社のお水を戦没者に捧げてご供養されたそうです。
この熱量には、ただただ頭が下がります。
カルマを断つ霊力を以てご供養をする
護摩法要の理論
密教の護摩の考え方というのは、諸仏諸尊にお願いして護摩の炎の中に降りてきてもらい、炎に仏法の智慧を宿して智火と成し、それによって人々の悪因悪業を焼き尽くすとしています。
この理論は、真言宗で護摩法を勉強した人ならば必ず習うはずです。
ここで重要なのは、護摩の炎が諸仏諸尊の霊力によって仏の智火になっていると想うことではなくて、実際に智火になっているかどうかです。
阿含宗の護摩の炎は、人類の悪因悪業、カルマそのものを焼き尽くす霊力が宿った炎です。霊視能力や霊感があると、本当に智火になっているかの判断ができるようになります。
また、実際に現地に行って霊力の宿った炎で護摩法要をすることが重要です。
生きている我々が護摩木という法具に供養対象を書くという行為によって、御供養の対象者と仏法との「縁」を付けて、その縁起によって供養対象となる人々を法要会場に呼び寄せる。縁起論の実践です。
護摩法要という手段によって、カルマを断ち切る力を持つ仏智の炎の霊的エネルギーを法要地に満たす
その神仏の霊的エネルギーが宿った仏智の炎によって、会場に呼ばれた供養対象の霊魂のカルマを焼き尽くし、成仏させる
同時にその地域そのものを霊的に浄化する。
これが阿含宗の成仏供養護摩法要です。
霊感があれば、その凄さがわかる
霊感を有するボクの感覚では、今回の法要は、護摩壇に点火する直前にスーッと巨大な霊気が降りてきて、メインとなる世界平和、地域安穏を願う護摩木の修法の頃が最も霊気が強く、法要が終わるタイミングに合わせて、スーッと霊気が帰っていきました。
現地は強烈な霊気が充満していたことは確実です。
この霊気の存在は、日本で、しかも自宅のパソコンで中継を見ていても、生放送であるならば、はっきりとわかります。
阿含宗の護摩法要の中継というのは、単なる中継映像ではなくて、御本尊様が物理的にあるところで、こちらが法要に参加する意志を持って見たならば、神仏の方から自発的に驚くような規模と量の霊力を伴っておりてきます。
法要の時、ボクはこんなことをやっている
現地で法要をすることに意義があると書いていながら、日本の自宅でネット中継を見ていて、それで霊気が届くことに意味があるのか?という疑問を持つ人もあるでしょう。
実は、こちらはこちらでやるべき義務があります。
まず、護摩法要の数日前から準備を始めます。
自分が供養対象としていてる人々や地域、多くの会員信徒さんが供養対象としている人々や地域、そういう供養対象者全体の人々の波や地域を、脳内の瞑想空間の中でイメージして、自宅の本尊の霊気を練り込んで、とにかく積み上げていきます。阿含宗開祖は「法の手応え」という表現をしていることがありますが、ボクの言葉で言えば「届いてる感」「効いてる感」というのが確かにあります。これを護摩法要当日までに数日間をかけてエネルギーを高めていくという実践的な瞑想を行います。
当日は、準備段階では感じることができない莫大な神仏の霊力が必ず降りてきます。そこで護摩法要中は、裏側の意識を使って瞑想空間を拡げて、数日間積み上げてきた御供養対象者や地域のイメージのエネルギーを、降りてきた神仏の霊力の波に載せて、あるいは融合してお渡しして託します。
この託すという行為が重要で、瞑想や気功の技術を駆使しながら、でもテクニックに溺れず、真摯に気持ちを込めて、法要全体の流れも見ながら、ずーっと集中して、しっかりと託します。神仏が苦界に堕ちた人々を救うのであって、人間である自分が救うのではありません。自分の役割はお手伝いです。
こういうことを、数日の準備期間も含めて本気でやるので、神仏側もそれをわかっているから、お前もしっかりと手伝えよ!ってな感じで霊気を貸してくれている、とボクは前向きに捉えています。
これは阿含宗会員信徒の実践的な仏道修行のひとつであって、マインドフルネス瞑想が仏教の瞑想法だと信じている人には辿り着くことができない境地であり、仏教を宗教ではなく倫理・道徳・思想・哲学・自己啓発・自己研鑽と勘違いしている人に理解不能な領域です。
多くの人は仏教に対して、瞑想や何らかの修行、自己研鑽だけを見ているかもしれないけれど、ある程度のレベルに到達したらどうなるのか?ということを考えたことがあるでしょうか?
神仏の趣味は人を救うことであって、その趣味を手伝ってくれる現実世界の人材を募集しています。ある程度のレベルに到達したら、そこのお前!わかってるだろ?手伝え!となるのは、当たり前のことだと思いませんか?
続きは7月15日、千鳥ヶ淵戦没者墓苑
今回の阿含宗によるフィリピン大柴燈護摩供の重要な目的のひとつは、フィリピン戦線で亡くなった日本人を日本に連れて帰ることです。
最後に東京の千鳥ヶ淵戦没者墓苑にて法要を行って、フィリピン法要が終了となります。
2013年の法要は7月15日(土)18時より開始です。
法要と式典そのものは1時間ほどで終わってしまうので、参拝される方は18時までに千鳥ヶ淵戦没者墓苑に来ていただければと思います。
偶然このnoteを開いて、しかも、ここまで読んでしまった親族にフィリピン戦線で戦った方がいるあなた、これはご縁があります。東京近郊にお住まいでしたら、是非とも参拝をご検討ください。
親族にフィリピン出征をした方がいなくても、もちろん参拝可能です。戦没者慰霊に心を向けている方であれば、是非とも参拝をご検討ください。
現地に来られなくても、全国各地にある阿含宗道場に勇気を持って来ていただければ、ネット参拝可能です。
期間限定で自宅で視聴可能なURLもありますが、ここには貼り付けません。
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