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『国語便覧』の読み方の話(9月4日月)


私のお気に入りのラジオ番組「又吉・児玉・向井のあとは寝るだけの時間」での話。

漢字にはどちらでもよい読み方があるという会話から、又吉さんいわく「便覧」は本当は「べんらん」と読む。けれども、今は「びんらん」と読む人のほうが増えたので「びんらん」が広まっているとのこと。

学生のとき『国語便覧』が好きだったという又吉さん、私も好きだった。カラー図鑑で、私が高校生のときに使っていた『国語総覧』も捨てられずに、今も本棚に残っている。息子が高校生のときの『国語便覧』は、ページ数もカラーの部分も増えて見応えあって、これも捨てられず、もらっておいて、本棚にある。参考書、事典としておもしろい読み物。

私も「びんらん」と読んでいた。『広辞苑第七版』で「びんらん」と引くと「⇒べんらん」ということで、「べんらん」の項目へ行きなさいという指示。「べんらん」のところに「見るのに便利なように、簡明に作った冊子。びんらん」と載っている。そうかそうか。

ちなみに、パソコン入力では「べんらん」「びんらん」のどちらでも「便覧」と変換してくれる。賢い。

もうひとつちなみに、又吉さんは、「べんらん」だと知っているけど、人と話すときは「びんらん」と言うらしい。知ったかぶりをするのが嫌だから。そういう又吉さんの言葉のこだわりをおろしろく聴けるこの番組がやっぱり好き。リラックスしながら物知りになれるよ。


『新修国語総覧』1978年
京都書房


『クリアカラー国語便覧』2006年
数研出版

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