オリエンタルダンス用語☆メジャンセの歴史☆
私がエジプトに行き始めたのは「アラブの春」の前でしたので、毎晩のように豪華なショーを見ることができました。
ソライヤはマリオットで、ランダ・アスマハーン・カメリアはナイルクルーズで、ディーナはセミラミスで踊っていたと記憶しています。
エジプトでは、オリエンタルダンスショーは約1時間にも渡り、ダンサー、オーケストラ、エジプト音楽、ショーの素晴らしさに圧巻されつつ、感激の連続だったのを覚えています。
ショーの構成内容は、登場曲に続き、ダンサーにより順番や内容は変わりますが、クラシカルソング・バラディ・フォークロア・人気のある曲などを経てフィナーレとなります。
メジャンセ(オープニングを飾る登場曲として作曲された曲)を登場曲にすることも、クラシカルソング(楽曲のみで演奏)を登場曲とすることも可能です。
メジャンセが出来たのはいつでしょうか?
2001年3月発行のハビビマガジンの記事「革命的な女性:オリエンタルダンスの女王ナグワ・フォワード」によると、彼女がオリエンタルダンスショーのオープニングを飾る為の曲の作曲を提案した最初のダンサーだそうです。
1976年、ナグワ・フォワードは有名な作曲家であるモハメッド・アブディル・ハワブを雇い、彼女の為のメジャンセ「Qamar Arbatashar (the full moon of the 14th) = Amar 14」が作曲されました。
その後、カイロの他のダンサー達も彼女に続き作曲家を雇い、専用の曲を作曲して貰い始めます。
1980年代には、メジャンセがオリエンタルダンスショーの一部として定着しました。
その当時は、メジャンセという言葉はまだ使われておらず、オープニングを飾る曲と言われていました。
そして、現在では、沢山のダンサーが作曲家に自分専用のメジャンセの作曲を依頼し、個性溢れる楽曲で登場を飾っています。
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