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名を体に表したいのです。


私の名前は『 菜帆 (なほ) 』

そこには、

”の花のように 明るく、
舟の“”のように たくさんの風を受けながら
人生の荒波をも強く進んでほしい

そんな両親の想いがこめられていました。


両親の「名付けの力」


名前にこめられた想いを初めて知ったのは
小学生の頃だったと思います。

幼ながらも、想いを聞いてから、
何だか自分の名前に愛着が湧くようになったのを覚えています。
(そこから15年ほど経った今でもその内容に間違いがなかったので、相当その時の話が心に響いたということですよね)


そして、いつしか歳を重ねるうちに
両親のこの想いは、私の中でスローガンのようなものになっていました。


名前のように

周りまで照らせるくらい
とびきり明るくいたいし、
そこで巡り合った人からは
たくさんの事を吸収したいし、
それを糧に力強く前に進みたいって
心から思うんです。


でも、想いを表面的に捉えて
力強く前に前に〜とだけ意識してきたけれど、よく考えてみると、


そもそも帆船って基本的に風がなければ前に進めないということなんですよ。
帆だって風がなければ何の意味もないわけですよ。

さらに、調べると、
帆船は風上に真っ直ぐ進むことは不可能で、
ジグザグと進むしか目的地に向かう方法はないらしいのです。

... あれ

...おやおや

私の人生、
帆船の運命そのものじゃないですか!!


ジグザグ ジグザグ と、、
あっち行ったりこっち行ったり、、
たくさん悩んでここまできていて。
時には悔しい結末も、
後悔の出来事なんかもあったりして、、

でも結局、その先々でたくさんの方の温もりに触れて救われて、背中押されて、ってそんな調子で!


つまりは、私のジグザグの道のりも
帆船の特徴を考えれば、
全て前に進むための過程だったのかもしれないですよね、、

ちょっと無理やりかもしれないけれど、
名前と改めて向き合ってみたら、
そんなことまで思わせてもらえました。


両親の「名付けの力」すごいです。。


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言い出すタイミングを失いましたが
どうして22歳の今になって改めて
名前とこんなにも向き合っているのかと言いますと、

5月から参加しております
言葉の企画2020の第3回の課題に
自分の「名前紹介」があったのです!

ここからは少し余談なので
お時間ある方だけ読んでいただけたらと
思います。


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スイッチ ON !


今回の課題に取り組むにあたって、
小学生の時に聞いた事だけでなく
もっともっと深く知りたいな〜と思いまして

改めて両親に私の名前について話をふってみたのです。

私:あのさ、昔さ、
  菜帆の名前に込めた想いを教えてくれた
  ことがあったでしょ?
  でも、そもそもどうして菜と帆って
  名前にしようと思ったの?覚えてる?

けれどもそれに対して

父:なんだよいきなり〜
  なんで今そんなこと気になってるんだよ。
  改まってなんだなんだ。

と、まあ、しばらく父はこの調子で
全然本題に入らせてもらえず。笑
私もなんだかモジモジしてきちゃって、
諦めかけた時に

母:漢字はパパがねっ、ねっ!(父に目配せ)
私:???

母のこの ひと言でいきなり
スイッチがONになった父は、
今まで全く言うことのなかった
名付けエピソードを
次々に話してくれました。

父:まずはな、名前を見た時に
  景色が浮かぶ漢字を
  つけたかったんだよなー。
私:へぇーーー!!ほうほう
父:6月に生まれただろ?
  四季におさまらない6月でも
  景色の見える名前にしたくてさー、
  春と夏の間、、じゃあ
  どっちも入れるか〜とかって確かなー。
  あとは、
  早くから自分の名前書けるように、
  難しい漢字は全部 避けたっけぇ、
  字のバランスもなるべく可愛くってねぇ私:わああ、それはすごくありがた、、
  うんうんそれで?
父:そんでー、
  春は菜の花畑が迷わず浮かんで、
  すぐ決まったんだよ、そんでー
  夏は海だろ?そこから
  ヨットの景色が浮かんでー、、
  そんな感じだったっけぇ。
母:「菜」は入れたいんだ!って
  なんかずっと言ってたよね
私:そっかあ..そんなの初めて聞いたよ
  (ボソボソ)ぇ-なんか聞けてよかったなあ

そろそろありがとうして
終わりにしようかな〜なんて思っていたら、

さっきまであんなに話そうとしなかった父が
その時にはすっかり前のめりになっていて、笑

急に、何やら思い出し、

父:そうだっ‼︎ 笑笑笑
  そんでな、俺は絵を描いたんだよ
私:絵??
  え??どゆこと??
父:ほら、景色が浮かぶ名前って言っただろ?
  俺の頭に浮かんでるその景色をな、
  絵に残そうと思ってすぐさま
  思い立ったんだよ!!
  (立ち上がって両手広げて)
  手前に菜の花畑がバーーーってあって、
  奥に大きな海がある絵をな!
私:絵なんて描けるの?!初耳だよ笑
  で!!その絵はどうしたの!!
  見たことないよ!!
父:ぇ~、えとな、うん。
  鉛筆の下書きで終わった。
私:描けなかったんかーーーーい!!
  笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑
  いや、そこは
  お願いだから描ききってよ〜笑
  途中まですごい良い話だったのに
父:いやぁ、本気で描いてたんだけど、
  センスがどうもなかったっけぇー。
  頭にはこう、浮かんでるんだけどな
  ちゃんと遠近法つかってな
  手前にはバーーーって菜の花..(繰り返し)私:おっけーおっけー、気持ちだけで
  充分だ、うれしいありがとう、笑笑


そんなこんなで、

言葉の企画のおかげで、
改めて名前と向き合うタイミングをいただき、

さらには
幼い頃からとても厳しかった父
(THE 昭和の漢)のあったかーーい親心も
知ることとなり、

名前と向き合うこの期間が
本当に有意義なものだったと感じます。


ちょこっと裏話


ちなみに、

そんな会話を経て出来上がった私の名前紹介がこちらです。


画像1

最後に1つ裏話をしますと、、

この菜の花畑に映る謎の人影は、私の父と母なのです!

私を産むずっと前に2人で菜の花畑を訪れていたようで、そこでのフィルム写真を、
私はアルバムから見つけてしまったのです!

( そこで勝手な想像ですが、、
父が春の景色で迷わず「菜の花」が浮かんだ理由はここにあるのかもしれないですよね、
絶対に本人はそんな事言わないでしょうから
私も触れないですが、、そんな気がします。)


(あ、言っていて小っ恥ずかしくなってきました)


話は戻りますが、

そんな2人の間に生まれたということで、
2人の写真の間に私が撮った菜の花を挟むような形で、この1枚は出来上がりました。


もちろんたくさん書きたいことはありましたし、企画としての改善点も次々に浮かびますが、
なんだかこの時の私は、両親の想いで気持ちがいっぱいでした。


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結び


これからも、私は
両親から贈られた名前を大切にします!


名を体に表していきたいのです。


明るい気持ちで、
時にジグザグしながら多くの人と出逢い、
そこでたくさんの景色に触れ、
前を目指して進んでゆきます。


私と関わる全ての方へ

これからもどうか髙島菜帆と
末永くお付き合いくださいませ。涙
明かりが欲しい時はすぐに呼んでくださいませ!話に花を咲かせましょう〜(なんてっ)


最後まで読んでくださったあなたに
心よりありがとう存じます𓍯



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