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一日?善 - 2020年12月20日のニュースレター

インターネットの恩恵は、私たちの生活の隅々まで入り込んでいて
色んなものを早くしたり便利にしたり、簡単にしたりしてくれています。

そんなインターネットが変えてくれた事の中に、新しい寄付の形があります。
インターネット以前は、銀行や募金箱といったリアルなお金でしか寄付できなかったところを、電子送金やクレジットカード、各種ポイントを利用して
手軽に寄付ができるようになりました。

ふるさと納税は、
地方自治体への寄付を返礼品の豪華さと節税の面からアピールし、ウェブサイトから簡単に申し込めることで自治体の財政収入の一助となりました。

Yahoo!ネット募金では、
クレジットカードや貯まったTポイントでいつでも寄付を行うことができます。


通信販売のベルメゾンは、
カートの中に「クリック募金」の項目があり、ピンクリボン基金などの受付中の基金へ、カートの商品と一緒に決済して寄付できる仕組みがあります。


インターネットにおける募金やチャリティーは
いかに自然な行動の中でアクションを追加できるか、という部分に
皆さん頭を使っているようです。


今日ピックアップするニュースは
インターネットのブラウザのタブを開くだけで寄付ができてしまう
Tab for a Causeというサービスが100万ドルを達成したというニュースです。


【本日のピックアップニュース】

Tab for a Causeは、新しいタブページに美しい画像と広告を表示する
シンプルで素晴らしいブラウザ拡張機能です。

11月19日に、カウントアップしていた100万ドルの寄附金額相当を達成しました。


100万ドルでできることは、
・5000エーカーの熱帯雨林を保護
・月に6000人以上の子供たちに緊急時の食料を提供
・200人以上の女子生徒に教育を与える
・12000人以上に安全な水の提供
・1500人以上の子供たちに栄養失調治療の提供
・3500人以上の生徒の学習教材を送付
と、様々です。


Tab for a Causeの仕組みは、ユーザーがブラウザで新しいタブを開くたび
スタートページとして画像と広告が表示され、それによって広告収入が得られ、その広告収入を慈善団体に寄付するために使うというものです。

GoogleChromeの拡張機能をインストールしてサインインすると、
タブが表示されます。
右上隅には、チャリティーのために集まった全体の金額が表示されます。

その数の隣に、数字の付いた小さなハートがあります。
これは自分が開いたタブの量で、ハートマークのポイントが貯まると
設定メニューからさまざまな慈善団体に自分で選んで寄付ができるようになります。

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Tab for a Causeのアイデアは、共同創設者の二人が大学の頃、
オンライン広告からの利益をさらに良い方向に向けようと考えていたときに
思い浮かんだものでした。

当時、ブラウザの新しいタブページは完全に真っ白で、
その空白スペースは、私たちが毎日行うこと(タブを開く)をバナー広告を使って慈善活動に変えられる機会に見えました。

広告から得られたお金がどこに寄付されているのかをチェックするため
Tab for a Causeは四半期ごとに財務報告を発行しています。
これにより、お金が全体としてどこに寄付され、
それ以外の内容にどのくらい使われているのか知ることができます。

寄付先の慈善団体は、Water.org、Action Against Hunger、Save the Children、Conservation Internationalほか、全部で9ヶ所から選べます。

ユーザーデータとプライバシーの保護に関しては、他の検索エンジンと同様に、検索設定などの関連情報を保存しますが、不要な情報は収集しないと述べられています。

この寄付サービスに参加したい!と思われた方は、
こちらのURLから拡張機能をインストールしてもらえると
私に350個分のハートポイントが付きますのでよろしければぜひどうぞ!

***

普段から、目についた募金箱や災害時の義援金、Wikipediaや母校への寄付など気がついたときは寄付や募金を行おうと心がけてはいるのですが、
なかなか自分からは探しに行こうとはしないので
Tab for a Causeのように普段の行動の中に寄付への行為が含まれるのは
簡単で素晴らしいなと思います。

表示される広告はクリテオというツールを使ったリターゲティング広告ですが、良いことをしているという意識の中で目に入る広告は、その広告主の印象度もアップするような気がします。

今年1月に発表された研究結果によると
企業の社会的責任(CSR)の行動が認知されると顧客はその製品の認識を変え、購入リスクが軽減し、
不況時にはさらにプラスの影響を与えるそうです。

参考:

私は常々、人生や仕事や世の中が上手く回るには、多く持っている人が、
それを欲しい人に提供するという形を作ることだと思っているのですが
Tab for a Causeの仕組みもそれを実現しているように思います。

時間がたくさんある人は、時間が欲しい人の役に立てば良いし
美貌をたくさん持っている人は、美を愛でたい人に提供すれば良いし
インターネットをたくさん使う人は、そのタブというスペースを
提供したら良いのです。

自分が豊かに持っているものは当たり前にあるものなので、その価値を低く見てしまいがちですが、それを喜んでくれる人がいると気がつくと
与えることも上手になるものです。

自分が自然にたっぷりと持っているものを意識して、
それを欲しいと言ってくれる人に
どうぞと差し上げられる人でありたいなと思う、秋の朝なのでした。

***

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