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2割の違和感 - 【開封率第2位】2019年11月21日のニュースレター


おそらく世界で最もよく使われており
2007年、ニューヨーク近代美術館で、誕生50周年を祝う記念展覧会が開かれたフォント、Helvetica。

そのHelveticaのカーニング(文字間の距離)にだけ手を加え、“邪悪”にしたフォント「Hellvetica」が公開されました。

「Hellvetica」で書かれた文章はなんだか落ち着かず、整然さや秩序がなくなると人はこんなにも不安を感じるのかと驚きます。

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「Hellvetica」のサイト:

ニューヨークで広告代理店に勤めるザック・ロイフさんが、職場のハロウィンパーティのテーマだった「Hellvetica」という言葉を現実にしてしまった、という経緯で生まれたこのフォント。

全角と半角をまぜたような、雑誌の文字を切り取って作った脅迫文のような、不完全で狂気を感じさせるものに仕上がっています。


デザインの世界でカーニングは「いかに違和感を感じさせないか」の点において語られることが多いようです。

例えば「IoT」という並び。(見ているフォントにもよるかもしれませんが)Iとoの間、oとTの間を比べるとIとoの間の方が狭く見えます。これを画像にするときなどは、カーニングで揃っているように見せる、というわけです。

「Hellvetica」はこの手法を逆手に取って不安感を煽ることに成功しています。

デザインについて本格的に勉強したことのない私は、そもそもフォントによって、なぜこんなに印象が変わるのかとても不思議です。丸系のフォントはポップな印象ですし、明朝系は堅苦しい印象を受けます。


直線的なのか丸っぽいのかといった、もともと自然界にある形の印象と
教科書や看板、ある特定の業態などでよく使われてきたといった歴史、
線の細さ太さによる力強さなど連想によるものが多いのでしょうか。
詳しい方がいらっしゃったらぜひ教えて下さい。

例えばアラビア語にもたくさんのフォントが存在していますが

やはりそれぞれ受ける印象が違います。

大抵の人は便利なツールとして、毎日「言葉」を使っていますが、音で聞く言葉なのか、それとも目で見る言葉なのかで違いがあります。

そして、言葉の選び方や言い回し、伝わるかどうかに加えて、
どんな環境で接するのか、誰の言葉なのか、といった様々な要素で構成されているとても繊細なものだと思います。

魚は水がないと泳げないように
鳥は空気がないと飛べないように
人間は言葉がないと生きていけません。

人間は、使う言葉に大きな影響を受ける存在なのであれば
言葉に対して、もう少し意識的に丁寧に接していきたいなと
忙しい毎日の中、ふと思ったりするのでした。

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