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私のために本気で編んでみよう!~フード≪正しく訂正した過程≫編~


🔻前回の記事🔻

とりあえず、60段編んだところまでほどき、80段まで編んでみました。

おや…?減目する量を減らしてみたのに、まだ小さくなり過ぎてる…。これは流石にもう少しやり直しか。

また、減目する前の50段の時点までほどき、次は90段まで編んでみました。

何故だ。


減目する量をまた減らしたのに、まだ小さくなり過ぎてる…。さっきよりはマシだけど、やっぱり小さい…。


ここまで編み直しを繰り返して、ようやく

『あれ?想定してたパターンが違う…?』

と気付きました。

そりゃあ想定してるパターンが異なれば、上手く仕上がらないのは当然ですね。


§葛藤§

初っぱなから私の感情論を述べてしまうのですが、この、UNIQLOのライトブルゾンに関しては、ナイロン製で、例えばちょっと雨が降った場面なんかにサッとフードを出してその場を凌ぐような使い方ができるものだと思うんですよ。

一方、私が編もうとしているのはニット製品なんですよね。


しょうみフード要らんくね?


この一言が、フードを編み始めて2日目辺りからほんのりよぎっているんです。


いやしかし、これはフードに意味があるのではなく、フードを編むこと、もっと言えば、ブルゾンを完全再現することこそに意味があるんだ!フード要、不要論の話ではない!

この意見も確かにそうなのですよ。


葛藤してる間って、上手くいくものもいかないじゃないですか。何か、こういうモヤモヤしたものが、私のフード制作の足をかなり引っ張ったんです。

ですがやはりここは
『"再現すること"に意味があるのだから、極力正しいフードの形に編み上げることに取り組むのが、この企画の本筋だと思う。』
私のチャレンジ精神が主導権を握りました。


§想定し直し§

逆に、ここまで編めているのだから、それを実際にブルゾンに当ててみながら、目数を数えれば良いだけでもあるのです。

1から計算するよりよっぽど簡単です。

まずはパーツBを模したハート模様部分から。

ここはもうこのまま妥協しても良い気もするのですが、模様編みで捻る箇所が多いと幅が縮むお決まりのセオリーがあるので、模様のサイドに裏編みと表編みを1目ずつ足すことにします。

首の繋がりの部分は、元々の想定の目数よりも、片方12目少なくしなければいけないようですね。

以下の画像は、定規で長さを測っているのではなく、フードの最も太くなっている箇所に目印として置いているだけです。

パーツAの最も太い部分までは、70段編まなければいけないことが分かりました。

前回の記事では、最も太い(というか、ストレートだと思い込んでいた)箇所が122目だったのに対し、その想定よりも、片方8目ずつ足さないといけないようですね。計138目にしなければならなさそうです。

これらのことから、70段編む間に左右それぞれ20目ずつ増やすように編む必要がありそうです。

70段で20目…これをバランス良く編むのは難しいぞ…1段2目増目を4段毎に編んで、80段ではダメなのだろうか?

写真では何をしているのか分かりにくいですが、首から80段編んだ高さのサイズ感を確認してみています。どうやら何とかなりそうです。


と、いう経緯により、
{編み始め}
・端1目
・鹿の子編み36目
・表編み1目
・裏編み1目
・ハートのアラン模様20目
・裏編み1目
・表編み1目
・鹿の子編み36目
・端1目

98目からスタートしていき、4段毎に鹿の子を左右で1目ずつ(1段で計2目)増やし、80段で計40目増やす計画です。


§葛藤その2§

お気付きだろうか。

私は、4段毎のブロックチェックに縛られる必要が無くなったことで、ハート模様の縄編みを6段毎へと変更しました。

ここにきて4段毎に増目…また4段…


ハート模様を袖と同じに戻すか、かなり悩みました。


結果として、
『いや、やはり6段のハートがハートらしくて可愛い!』
と思ったので、6段毎のままにすることに決定したのですが、
4段毎の増目
6段毎のハート模様
・ハート模様に対応したサイドの模様も、ハート模様と3段ズレた上での6段毎の縄編み
↑書いてるだけで謎が謎を呼びますよね。

なかなか複雑だったという話です。毎段編む度に
『えっと…ここは…増目無し、OK!』
『ここは…捻り無し、OK!』
『ここは…アーーー捻るの忘れたー!!!』

それはそれは頭を使ったので、脳味噌が溶けて無くなるのかと思いました。

複雑になることは分かっていたし、私が間違えずにちゃんと編みきれる自信も本当に無かったのですが、何とか
『私ならできる!!!』
自分を鼓舞して取り組んだ結果、ちゃんと編めたので、嬉しさよりも驚きの方が少し大きかったです。

『私でも…やればできるんだな!』
また1つ自信に繋がった経験でした。


§実践§

まずは、想定通りに4段毎に2目ずつ増目しながら80段編み上げてみました。

写真では、首の後ろ辺りが若干足りないように見えますが、模様編み部分を真っ直ぐに伸ばした状態で押さえてみると、なかなか良い具合の形に仕上がっています。

そろそろ減目を始めて良さそうなので、何度か編み直した際の感覚を元に、次はとりあえず隔段で2目ずつ減らしながら20段編んでみます。

減らし始めが思ったよりも角度が付いてしまいましたが、まぁ悪くないようなので、更に10段同じペースで編んでみます。

ここまで減目が進んで形が絞られてくると、想定していた形により近づきましたね!

もう更に10段編むと良さそうです。

ここで、パーツBとの接合部まで編むことができたので、残りはパーツBにあたる部分だけになるように減目して、パーツB部分を丁度良い長さになるまで編みます。

・減目した部分
・残して編んだ部分の側面

左右それぞれ繋ぐことによって、仕上げたいフードの形に仕上がります。


§繋ぐ§

様子を見ながら、長さに合わせて編んだため、
・減目した目数
・残して編んだ部分の側面の目数

はそれぞれ異なりました。

しかも、38目29目という、扱いにくい数字同士…。

バランス良く繋ぐには当然、同じ間隔毎に2目同時に繋ぐ必要があるのですが、
38-29=9
38÷9=4.222…
ダメだ。何目毎に2目同じ箇所で綴じたら良いのか、全く分からない…。

こういうときはアナログに限ります。

そう、私はいつだってアナログ人間。

とりあえず38個の○にバランス良く9個の●が散りばめられる配列を探して

間違えないように29に対応するように図を書いて

上手に繋ぎ上げました。

フードパーツの完成☆


ちゃんとフードの形に仕上がったでしょ *⌒艸⌒


§若干の反省§

このフードを被ってみると、首の部分がちょっと余るんですよ。そして被ってる部分は顔ギリギリ…

身頃などに繋いで、首の部分が正しい位置まで伸びてやっと丁度良い大きさのフードに感じられるものなのかもしれませんが、今はまだ分かりません。

様子を見て、縁部分に編み足さないといけないかもしれないんですよね。

まぁ、途中に述べた通り、このフードは飾りというか、要らない可能性もとても高いので、多分編み足すことはないとは思うんですけど、
『思ったより小さいんだなぁ?』
という印象です。

その割に、やはりニットなので、畳むとモコモコ…スヌード顔負けのボリューム感が予測されております。

やっぱり、フードは最後に身頃等との兼ね合いを見ながら編んでも良かったのかもしれません。何とも言えませんが。

§感想§

そうは言っても、やはり自分が想定してから、その通りに仕上がるかどうか分からない中で取り組み、実際想定通りに仕上がったときの達成感は、何物にも変えがたい感覚でもありますよね。

これだから、作ったことがないものを作ってみるのは止められません〃⌒∀⌒


前回の記事でも書きましたが、私は自分の編み物の編み目はガタガタで下手くそだと思っています。

ですが、今回取り組んでみたことで
『私は想定通りのパーツの形を作ることができるんだ!』
と自信が強まったことで
『だから、私は編み物に向いてる人間なんだ!』
と、思えるようになった気がしました。

まだこの自信は不安定なものですが、私の作品には【私なりの編み物の良さ】が備わっているということも解った気がしたので、これからも堂々と編み物に挑戦していこうと思えた回でした。


多分、この記事を読んでいる皆さんも、ブログを書いている人の方が多いと思うので、皆さんも[普段何気なくやっていること、作っているもの]を記事に起こしてみる活動に取り組んでみることをとてもおすすめします!

なかなか大変な部分も多いですが、私個人はこの取り組みで、得るものが多いと感じているし、得るものが多いというか自分に備わっているものを見付けるのにとても良い取り組みだと感じていて、沢山の人にやってみて欲しいなって思ってます。


多分…この活動をしてると、自分の気持ちや考えを言葉にする表現力も向上するんじゃないかって気がします。←この点はまだ表立って実感できてはいませんが、頭の変速ギアはかなり重いペダルを漕げるようになってることを実感しているのです。


皆さんも、自分という流れ星を捕まえてみるのはいかがでしょう?

さぁ来いよ、きっと面白ェことが起k



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