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マスクを変えただけで。

メルボルンからこんにちは。

メルボルンのロックダウンが始まって早2週間が経ちました7月25日。

昨日から始めったメルボルンの新しい規則、「マスク着用義務化」
違反をすると罰金200$(現在のレートで15,000円くらい)も取られるのは、辛すぎます。

そんなわけで普段全くマスクをつける習慣のないオージーたちはマスクをつけながら”I can stand this!!!"(耐えらんないよ!)ともっぱら言っている声が聞こえてきます。



他者との距離を置くためのマスク

この白い、機能性のとっても高いマスクを着けていると、
そういったウイルスを防ぐだけじゃなく、他人との距離も置ける、
そんな「壁」のような存在でもありました。

特に僕が日本で会社員の時、通勤電車の中ではマスクをすることが多かった。
それは誰とも話したくない、面倒なことに関わりたくない。
そんな心情の表れだったように思います。


でも、ここに住む人たちのつけるマスクって、ウィルスを全く防げていない全く機能していないにも関わらず、しかも様々な柄の模様の生地を纏ったマスクを着けているんです。


感染予防になってないじゃないか!と思う方もいると思います。
仰る通りです。何も言い返せません。
でも、僕はこのマスクを見て、「自分も好きな柄のマスクをつけたい」と思ったんです。


マスクくらいがちょうどいい

そうです。本末転倒です。
それでもこの海外で自分を表現してみたかった。

おそらくそれは、家にいる時間が長くなってしまった分、抑圧されていた自分を少し開放したかったのかもしれません。

服で自分の色を出す。
には、服は少し高い買い物で、今買う必要はないかな、と。
かと言って、
主張が小さく、且つ安すぎて自分の色を出せないのも面白くない、と。

最高に、ちょうどいい、マスク。だったんです。


小さなこだわりで、景色が変わった。

今まで、
「人と関わりたくない防御壁」
「自分を知らない人にさらけ出したくないが為のバリア」
としてマスクを着けていた自分が、初めて。
自分の好きな柄が施されたマスクで外にでて、「自分を表現したい」と思うようになったのです。


今までファッションやおしゃれに興味がなかった訳ではありません。
いかに自分を自分らしく見せるか、ということにあまり真剣になったことがなかっただけで。

おそらく今までは「他者」というのを強く意識しすぎて、周りに何も言われないような範囲で自分を表現していました。

今、そんな「マスクを自分好みに変える」という小さなこだわりで、今までの他者を意識していた自分に気づけて、周りの景色が変わりました。

日本にいては気づかなかった、この日常の些細な心情の変化を楽しむ。
意外と簡単なようで、これを私はできずにいました。
というより、それに気づく心の余裕がなかった。


だから、
「自分の好きなイロ、モノ、コトを、真剣に好きになろう。」








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