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イベントへの思い。〜自省と新しい一歩〜

10月2日(土)18:00-19:30に、オーナーである僕の友人のお店、本郷三丁目にある「Be green by KIELO COFFEE」でイベントを開催します。詳細・お申し込みに関しては私のTwitterからご一報いただければと思います。今日はそのイベントを開催することまでの思いを綴っていきます。


農業への興味

農業への興味はオーツミルクが発端でした。
カフェにはオーツミルクが当たり前のように置いてあり、それがいつしかデフォルトのように自分の選択肢としてインストールされ始めた時、私はオーツミルクが好きなんだと自覚しました。それは単に美味しいから。

すでに欧米諸国では大人気の植物性ミルクとなっており、これが日本でももっと広がればなぁなんて思っていました。
日本でもオーツミルクの原料となるオーツ麦(燕麦)は生産されています。多年草でもありますが主に冷涼な地域で育ちやすい傾向があるため、世界ではイギリスや北欧など、日本では北海道での栽培がされています。まだ日本ではオーツミルク自体の認知が低いため、需要は低く主にはシリアルの一部としてしか使用されていないみたいです。

では日本のオーツミルクはどの国のものを主に使用しているかというと、その殆どが北欧またはイギリスからの輸入に頼っており、小売では高いもので800円近くします。(卸売はもう少し安いです。)
一方でオーツ麦を地産地消している国オーストラリアでは、日本円で小売でも300円ほど。そんな現実を見ていると、オーツミルクをオーツ麦から栽培して販路を作ってオーツミルクを安く広く販売したいなぁ、という農業を生業とすることに興味を持った訳なのです。

さらにはそこから派生して農家としてのコーヒーの伝え方、なんていうのも考えていますが、それはまた次の話で。



フィールドワーク・クラフト・エシカル

この3つは循環して私の行動原理の形をなしています。
最近の私の興味、関心ごと、行動を振り返ると、この3つがテーマとして挙がり、まさに今回のイベントでも伝えたいことでもあります。

株式会社コルク代表の佐渡島庸平さんの著書「観察力の鍛え方」にある、「観察サイクル」。
著書には「仮説→観察→問い→仮説」というサイクルが示されていましたが、これに私の場合を当てはめてみました。

私にとって「仮説」が「フィールドワーク」、「問い」が「クラフト」、「観察」が「エシカル」

興味がある分野に対して、現地で、もしくは研究機関でフィールドワークという観察・経験を積み、クラフトのような技術、知識へと落とし込む、もしくは現地のクラフトマンシップへの理解を深める。そこに新たなエシカルな問いが生まれる、みたいなライフサイクル。
今まさに私はこのサイクルを人生をかけて取り組もうとしています。

振り返ればすでに実行しているサイクルでもありました。
メルボルンへ行ったのも、「何がコーヒーの街として世界に知られている要因なのだろう」という「仮説」から「フィールドワーク」として赴き、バリスタとして「クラフト」の経験を積むごとに様々な「問い」が生まれ、それは人の健全な活動で生まれた、サスティナブルで、エコシステムの一端を担っているのかという「エシカル」な「観察」が生まれる。そして新たな「仮説」が生まれ、今こうしてオーツミルクから農業について興味が湧いています。


イベントではそのフィールドワークやクラフトで得た具体的な知見、経験をもとに、オーツミルクを皆様にも飲んでいただき、私ともう1人の登壇者の方と短い時間ではありますが「エシカル」についてお話をしていこうと思います。

今までは「コーヒー」についてお話することが多かったですが、やっと少しずつその裾野を広げられている感覚があります。その第一歩としてこのイベントができたらと思っている次第です。

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